◇紅い瞳の不都合 Ⅰ
眩しい太陽があの山に沈むころ・・・
俺たちは、城に帰っていた。
「う~ん・・・。疲れたなぁ。お前ってば、本当に全部オレに任せるんだもんなぁ・・・。
お前は、ずっと眺めてばかりいやがって。」
「お前だって、楽しそうにしてたじゃないか。」
あの後、数件はおもちゃ屋をまわったのだ。
それに、付き合ったのは全部ロイなのであった。ちなみに、ルシファーは遠くから眺めていた。
「ぅ・・・、いや、まぁ、楽しかったけど。 まぁ、いいか。とりあえず、飯食おうぜ。メイド、呼んでくるわ。」
そういって、ロイは部屋を出た。
ふぅ、と息を吐いてから遊んでいるスイとソウを見る。
それぞれ手には、2体の50センチほどのはよく分からない虫を模った人形を持っている。
ソウは、ぶつけたり叩いたりして遊んでいるので、もう手が取れかけている。 だが、スイはそれをじっと見つめているだけだった。
ふと、ソウがこちらを見た。
「ルシ、一緒にあそぼ~!」
「え? あ、あぁ・・・。」
とりあえず、竜たちの前に座ってみるが何をしていいかわからない。
じっと、人形をみつめる。
「・・・ウーノっていうの・・・。」
「?」
スイから話しかけられるが、何を言っているかが理解できない。
「それ、ウーノって付けた・・・」
「あぁ、この人形の事か」
こくり、とうなずいた。
スイは、この虫のような人形に名前を付けたようだ。そして、人形を手に取りぎゅっと抱きしめた。
どうやら、お気に入りになったようだ。 このセミのような人形を。
おれは、よしよしと頭を撫でてやった。スイは目を細め気持ちよさそうにしている。
「あ! ずるいっ! ルシ、ぼくもーっ」
それに気づいたソウが間に割り込んでくる。スイは、眉をしかめる。
「・・・邪魔・・・」
「・・・なにしてんだよ」
ワーワーとケンカをする竜たちを眺めている -止め方が分からないので見ているだけー と言葉とともに
そこに立っていたのは、ロイだった。手にはご飯ではなく薄い本。
「遅かったな。飯は?」
「あ、あぁ、それは頼んできた。 いや、それどころじゃなくて、これ見ろよ」
渡されたものは、城下町で一番人気のある週間誌だ。 表紙にドドンと 『週間誌 スクープ×スクープ』 と書かれている。
その他には、今最近の話題が細々と書かれている。
「これがどうしたんだ? 別に何も・・・。というか、初めて見たぞ、こういう週間誌を。」
中のほうもパラパラと捲るが、何の異常もない。これが、なんだっていうんだ?
「・・・。いや、もっと中身を見ようぜ。ほら、題名のすぐ下のスクープみてみろよ!」
題名のすぐ下・・・。 『週間誌 スクープ×スクープ』のした・・・。
あった。えっと、なになに・・・。
『今代の竜使い(ドラゴンマスター)が登場!?しかし、その瞳は災厄を呼ぶ紅い瞳の持ち主だった!!』
別に事実がのってるだけじゃないか・・・。
首をかしげる俺をみて、ハァと深いため息をつくロイ。
「おまえ、この一大事が分かんないのか!? 紅は、災厄とも言われる色なのにそんな色をあの偉い竜使いが
持っている。このことを知った民達も大騒ぎだぞ。・・・まだ、隠しておきたかったんだが、どこから情報が漏れたんだか・・・。」
ガシガシ、と頭を掻くロイ。 あ、と何か思い出したように声をあげる。
「あ~、そうだった・・・。ルシファー、一週間後に竜使いの紹介をすることになった。飯食ったら王の間に来いだとさ。
とっとと、食うぞ。王を待たせると臣下が怒るぞ。」
「・・・は?」
「だから、とっとと食えって!」
そういって、運ばれてくる異様に量の多い料理たち。
いまだ、理解できていないルシファーは言われるままに料理を口に運んでいった。
相変わらず、亀更新ですみません・・・。
ていうか、もう世界設定がメチャクチャですね・・・。
なに、スクープって。。。
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