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紅い瞳と竜  作者: みのり
第二章
11/28

◆新たな・・・



あれから、一週間。 生まれた竜2匹と王宮で一緒に暮らしている。帰ることは許されないらしい。

三食豪華な食事付き。 文句は無いが、強いていうと、ヒマだ。


カチャカチャと皿を鳴らしながら目の前の料理を食べる。だが、そのスプーンにのっている量はとても少ない。じっとスプーンにのっているソレを見つめてため息をつく。


「スイ、ソウ。ほら。」


呼ぶと、口を大きく開けた。その中にさっきまで食べていた料理を半分ずつ流し込む。

ゴクン、とノドを鳴らして飲み込んだ。 ソウは、クルルとノドを鳴らしてくっついてくる。スイもそれに習ってくっつく。 これも、この一週間のおなじみの事だ。


意外と竜は、懐きやすいらしい。この一週間、べったりだ。といっても、性格は色と同じで正反対らしい。


ソウは、元気で基本的に走り回っている。遊びたい盛りらしい。

スイは、物静かで人見知り。ロイにも、未だになつかない。


要らない物がなくなり、よし。と思ったが、その時、扉が開いた。



「おい。また、そいつらに食わしたのか。ちゃんと食わなきゃダメだろー。また、貧血起こすぞ。」



俺の目前にあったいすに座る。 俺は、さっきまで料理があった皿を重ねていく。

スイが俺の後ろに隠れたが、いつものことなので気にしない。


「別に貧血は、俺のせいじゃない。れ・・・、傷のせいだ。」


「傷って・・・。お前がつけたんだろ。あ、そうだ。聞きたいことがあったんだ。」


レイのことを言いかけて危なかったが、言う前に気づき止めたことにホッとしたが。。。


「契約の時さ、お前なんかおかしくなかったか? 口調もなんか違ったし、俺の本名も知ってた。

お前、俺のこと知ってたんだな。」


内心、ギクッとした。 ここでバレるのはダメなのではないか?


「あ、ああ。他のは、多分気のせいだろうな。」


「そうかぁ? 絶対、おかしかったって。」


俺の内側でレイが哂っている。バカにしてるな。

まだ、俺を疑っている。


「くるる?(ねぇ、何の話?)」 「がぉぉ(外、行ってみたい。)」


「外?」


思わず、スイのほうに顔を向けた。

こいつらは生後一週間にもかかわらず、俺の意識の中に言葉を飛ばしてくる。


「ん?なんだって?」


「いや、こいつらが外に行きたいって・・・。」


「ん?外かぁ? いや、竜が外に行くのは、ムリじゃねぇか? 城下のやつらにバレるぞ?」


「まぁ、そうだろうな。残念だったな。」


俺は、スイの頭をなでてやる。鈍く光る鱗はつるつるして冷たい。

スイは、気持ちよさそうに目を細める。


「あぁ~、でも、人間型になれればいけるんじゃね?親竜は、人型になってたぞ?」


「人間型?」


その言葉を聴いた竜達は、すかさず口を開いた。


「きゃぁーー!(なれるよ!)」「くるるるる(ルシファーみたいになれるよ。)」


と吠えてくるりと一回転した。 すると。


─ポワン


そんな音がして見てみると、二人の子供がいた。


「にんげん~!!」 「ヒト、なった。お外、行こ。」


白髪・蒼眼と黒髪・翠眼の子供だ。 もしかしなくても、ソウとスイか?

人間そっくりだが、瞳が細い。 やはり、竜の人間型は少し違うのか。


というか、スイとソウってどっちもオスだったのか・・・。


「ルシファー、行こぉっ!」


ソウが袖を引っ張る。 と、その前に・・・。

俺は、ソウをとまらせる。


「ちょっと、待て。 服を着ろ。」


そう、二人は裸だったのだ。


「ロイ、こいつらの服。」


「はいはい。」



新たなことを発見した日だった。 



うぅ、裸にしちゃった・・・。

やっとテストが終わって、やっとかけたのに・・・。


次は、早めに描けるようにがんばります・・。

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