第084話 もう一度思い出して
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「何でお前等ルインが加勢しているんだよ!」
生み出した火の弾が2人を襲う。
だけど、これくらいの技では動揺すらしない。
「今回は我々のルインの意志では無く、魔族側からの通達があったからここにいる。」
「勘違いして欲しくないのは、ここにいる女の命令で動いたとか思わないで欲しいよねー。俺達はこの女認めてる訳ではないからさー。」
簡単に攻撃を跳ね返し、会話を続けるルイン。
魔族からの通達だと。
アレンテは魔族と繋がりがあったのか?
それもルインのメンバーを簡単に動かせる程の魔族と。
どんな繋がりなのかは気になるが2人を倒すことに集中しよう。
ネムリが先程の未来予知から不安定な状態になっている。
早く決着を付けてネムリを安心出来る未来を作りたい。
「肌を撫でる風、世界を知り大空へと舞う。誰にも止めれぬ進化を見せろ。"世界を統べる風"」
イメージが足りない。
もう1人の俺が言ったようにもっと繊細で鮮明なイメージを作り上げなければ、きっとコイツらには勝てない。
俺は自分の力だけでどうにかしたい。
誰かに頼らなくても良いぐらいに強くなりたい。
「何だ、話と違うな。これくらいの実力であの方が会いたがるのが不思議なくらいだ。」
「本当だよね。こんなの俺が止めてあげるよ。『風魔法』"ウィンドランス"」
魔法スキルのランス系の技が発動する。
それで止められるはずがないと思ったが、その考えは一瞬にして打ち破られる。
ただの魔法スキルによって俺の固有スキルが負けた。
こんな事があり得るのか。
絶望だった。
俺は強いのだと思っていた自信を粉々にされた。
勝負を投げるつもりはないが、俺の力が不足している事を改めて実感する。
「ぼーっとするな!追撃が来るぞ!」
エルマードの一言で現実に引き戻された。
ここは戦いの場だ。
少しでも気を抜けば殺されてしまう。
それを忘れてはならない。
「どうしたのよ。アンタらしくない。」
「そうだ。お前は自信満々なくらいがちょうど良いだろ。」
「悪い、立て直す。」
今はその言葉を振り絞るので精一杯だった。
「随分と余裕そうだな。我々が舐められているのか。それだとするなら不満だ。我々の怒りを知れ。『水魔法』"ゴッド・アクア"」
イリミが五重発動でようやく使える技を簡単に出しやがる。
それに魔素欠乏を起こしていないのを見ると魔素の量も申し分ない。
やはり、ルインのメンバーなだけある。
固有スキルがあるからと言って、素直に勝たせてくれる相手ではない。
「イリミ!頼んだ!」
「分かりました!五重発動!『水魔法』"ゴッドアクア"」
同じスキルをぶつけ合う。
これで互いに相殺するだろうと思った。
しかし、予想外の出来事が起きる。
イリミの技よりも敵のスキルの方が威力が強かったのだ。
威力はかなり弱まったが、それでもこちらへ襲ってくる。
慌てて防御壁を作り出す事で難を逃れたが、一歩間違えれば死んでいたかもな。
「"映像模倣"」
風の槍をコピーする。
敵に攻撃の隙を与えるくらいならこちらから一方的に攻め続ける方が良い。
休むな、常に攻撃しろ。
少しでも気を抜いた瞬間に俺達は死ぬ。
「『斧術』"龍殺し"!」
アイリスも俺の後に続いてスキルを発動する。
やはりこれだけの攻撃を続ければ、狙い通り防御に徹している。
それで良い。
例えダメージを与えられなくとも、反撃だけはさせてはいけない。
「ねぇーもう良い?遊びに付き合うのも飽きたんだけど。」
「少しはこちらを驚かせてくれる様な一撃を見せてくれるかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。もう良いぞ。終わりにしよう。」
2人が何かを始めようとする。
反撃させない為に近距離まで近付いていたので、ここから何かをされても防御が間に合わない。
あれだけ攻撃すれば反撃の余地はないと思っていたのに間違いだったのか。
「動くな。鉛玉を喰らいたくなければな。」
「リューマ以外の人物に興味はないんだけど、仕方ないよね。殺しちゃおうか。」
「掛かって来いクソガキ。」
「へぇー言ってくれるじゃん。」
エルマードが1人の気を引いてくれお陰で攻撃のテンポが崩れる。
「若さ故、挑発に乗ってしまうか。あの技は2人で無いと使えない。計画変更だ。リューマとネムリ以外の虐殺へ移る。」
相手は目の前に敵がいるにも関わらず宣言する。
脅威ではないと言っているような物だ。
「『剣術』"秘技・燕返し"」
アイリスが標的にされる。
斧で受ける構えを見せたが正直それでは受け止めれない。
武器を壊されて重症を負わされるのが目に見えている。
俺が間に入って攻撃を防ごうとするが、簡単に躱されてしまった。
本気で俺を狙わないつもりなのか?
殺せるタイミングだったのに。
死にたい訳では無いが、遊ばれている様な気がして腹立たしい。
「わざわざカバーに入らなくてもアタシは強いわよ。」
「私がサポートします。三重発動『強化』"パワーエンチャント"」
力の差をイリミがカバーする。
明らかに成長している。
ダンジョンの時よりも遥かに。
嬉しい気持ちもあるが、劣等感もある。
強かったはずの俺はいつしか周りに必要とされない程弱くなっていたのかと。
面倒な性格だと思う。
だけど、今までの現象が重なり合って、落ち込んでしまうのは必然だ。
「くっ、まさから、我々が押されるとは。」
「ちょっと甘く見てたね。でも、俺達が勝つって事には変わりないでしょ。」
中々3人を倒せない事に苛立つ2人。
表情には出していないつもりかも知れないが、焦りが見え見えだ。
しかし、彼等はまだ本気を出していないのも事実。
ここから激戦になると考えると俺も戦力になれる様に努力しなければ。
「今度こそ、あれをやるぞ。『魔素共有』」
2人の魔素が1つに集まって行くのを感じる。
眩い光に包まれて徐々に融合する。
魔素だけでは無い。
彼等の体も1つに。
まさか、これが奥の手か?
人数の有利を捨て去り、1つの体で勝負することが?
俺には理解し難い。
だけど、その実力は戦えば直ぐにでも分かった。
「どうした俺達の攻撃が弱いとでも思ったのか?」
刀で受けようにも威力が強過ぎて吹き飛ばされる。
イリミもアイリスもエルマードさえも容易く殴り飛ばされた。
エルマードに関して言えば馬乗りの状態でタコ殴りにされている。
このままでは死んでしまうので止めに入る。
「今までは同じ技を使うのがダサいと思って、新しい技ばかり使っていたが、ダサいと思われようと構わない。愚かな汝へ贈る、破滅への招待状。万物の理を超越せし雷を浴び、身を清めん。"聖域神雷"」
初めて異世界で使ったあの技。
1番イメージが詳細な事と思い出の補正が乗っている事もあるので、これを選んだ。
すると、やはり敵も恐れ慄いてエルマードから離れる。
その間に救出して回復魔法を掛けた。
それでも、損傷が大きく気絶状態のエルマード。
これは俺達が時間を稼ぐ必要があるだろう。
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