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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
後編 狙われた王女と秘められた野望

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第079話 怒れる男の覚醒

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

相手の武器は、杖。

つまり、魔法スキルを主軸として使うという事だ。

イリミをイメージすると分かりやすい。

後はどんな魔法スキルを使うのか、近距離戦は得意なのか。

それを冷静に分析する必要がある。


「来ないならこっちから行くよ。『雷魔法』"ラインボルト"」


一直線に放たれた雷。

上級レベルに匹敵するだろう。

かなり高電圧らしく、地面には焦げ跡が残されたいる。

当たれば死ぬ事は避けられない。


想定よりも速いスピードでこちらへ向かってくるので、避ける事に専念するしかなかった。

しかし、右に左に避けるけれど、追尾機能があるらしくどこまでも追い掛けて来る。

これが厄介極まりない。

避ける事が難しいなら、打ち消す方向へシフトチェンジする。


「『怒れる闘牛の目覚め』"バーストモード"」


感情の昂りが少ないから威力もその分低いけれど、あのスキルを打ち消す為には十分過ぎる効果があった。


「なるほど。固有スキルは強化系か衝撃波を生み出す力かな。それとも両方って可能性ある。」

「一々、分析している時間はあるのか?『銃撃』"トリックショット"」


相手は冷静に分析してアドバンテージを生み出すタイプだろう。

だったら、その隙を与えないのが得策。

銃撃で相手を牽制した後に距離を詰めて、魔法スキルも使えないまま倒し切る。


それで何も問題無いはずだが、不敵な笑みを浮かべる女が印象に残る。

この状況でも笑っていられるのは余裕の表れなのか。


「少し残念。どんなスキルが出るかと思ったら『銃撃』か。それは私の知識の中だから効かないよ。」


知識として知っているから何だ。

だからと言って簡単にどうこう出来はずがない。


「ほらこの通り。」

「なんだとッ!」


宣言通り、トリックショットはたった2本の指で止められてしまう。

どうなっているのか理解するのに数秒掛かる。

先程までは安易に攻撃を仕掛けようと思っていたが、それすらも躊躇う。

どこからどう攻めれば倒せるのか、そのイメージが全く湧かない。


足が止まる。

いつもこうだ。

未来の可能性を自らの手で閉ざす。

だから、俺は強くならない。

諦めるのを美徳として、泥だらけ未来は見ようともしない。


「どうして、止まるたの?これからもっと面白くなるのに。まぁ、良いや。攻撃しないなら私から。『氷魔法』"アイスランス"」


氷の槍が襲って来る。

だが、俺は動かなかった。

そこに何か反撃に繋がる狙いがあった訳でも無く。

ただ茫然と。


至る所に出来る傷。

中には深く突き刺さった物のある。

敵の女も俺が黙って攻撃を受ける理由が分からないらしい。


「理解不能だね。」


あぁそうかよ。

でも、自分の中で葛藤があるから動けない。

勝算の無い戦いをどうやって進めて行くのか。

答えは出ない。


だけど、1つだけ確実に言える事がある。

アイツなら答えを模索しながらも果敢に攻める事を選ぶ。

慢心にも近い自信を持っているからだろう。


それが羨ましい。

いつでもアイツは物語の主人公の様な顔で現れて颯爽と俺達を助けていく。

それが腹立たしくもあった。

俺が同じ固有スキルを持っていたらと何度考えた事か。

仮にそうなったとしても、アイツだから上手く使えるスキルであって俺には何の役にも立たないだろう。


どうすればアイツの様に勝ちを掴み取れるのか。

今は痛みよりもそればかり考えている。

相手はこの異様な光景に動揺しながらも攻撃を続ける。


「気持ちよ。やっぱり低俗な相手の考える事は分からないや。」

「分からない・・・。分からないよな。それはそうだ。どれだけ考えようとも俺はアイツじゃない。だから、同じ様になんて無理な話だったんだ。簡単なことだったな。」

「ついに頭を完全にやられたみたいだ。可哀想だから止めを刺してあげる。『雷魔法』"雷の鎮魂歌(トールレクイエム)"」


俺は強い。

強いはずなんだ。

だけど、無意識の内に劣等感が力をセーブしていた。

対抗心を燃やすのが悪い事だとは言わない。

でも、それで自分を見失ったら元も子もないだろ。

自分の得意分野は何だ。俺とは何だ。

思い出せ、そして暴れろ。


「俺は暑くなるのが嫌いだ。冷静で周囲をよく観察出来ている方が格好良いと思う。今でもその考えは変わらない。だけど、偶には熱くなる日があっても良いだろ。『怒れる闘牛の目覚め』」

「これは!?今までの何倍もの力が計測されている。あり得ない。いくら固有スキルとはいえ、ここまでの力を発揮するのはあり得ない。」

「世の中にはな、そのあり得ないを受け入れないといけない時もある。」


力任せの一撃を放つ。


「近距離が苦手だとでも思ったか!『炎魔法』"ファイアーサークル"」


この距離でも対応してくるのは流石だ。

炎で守られた領域を作り上げる事で俺を一切近付けない作戦だろう。


「関係ない。今の俺は無敵だからな。」


言葉通り、何の攻撃も受け付けない無敵状態では無い。

炎のある箇所を通れば、勿論火傷や重症を負ったりする。

だけど、今のエルマードには無敵と思える程の自信があった。


強引に突破して火の中に入るエルマード。

この段階で相手の計算は崩壊している。

常軌を逸した行動に頭の処理が追いつかない。


「何故。理解出来ない。私は負けない。だから、強い。負けたら死。そんなのは嫌。」


ぶつぶつと呪文の様に何かを呟いている。

最早、俺の事は余り頭に入っていないみたいだ。


「悪いが俺は人を殺められない程甘い奴じゃないぞ。さっきは威力が弱かったが、これが俺の本当の力だ。せいぜい苦しまずに死んでいけ。『怒れる闘牛の目覚め』"バーストモード"」


全身を焼け尽くす波動が襲う。

彼女の姿はどこにも無かった。

抉れた土と少しだけ辺りに舞っている灰を見て勝利を確信する。


俺の強さはまだ歪な物だけど、それでも成長しているのを実感した。

まだアイツには遠く及ばないけど、いつか隣に並べるくらいにはなる。

天高く拳を突き上げて、そう誓った。


まだ戦いは終わっていない。

他の奴らの下へと合流する。

どうやら、4人の中で1番遅かったのは俺だったらしい。

アイリスとリューマが気絶しているイリミを介抱している。


「そっちは1人倒したみたいだな。」

「まだ1人だ。俺達は誰1人として欠けていないみたいだが、騎士団の方が心配だ。」

「そっちも一応善戦しているみたいだぞ。何人かは負傷しているみたいだけど、敵をしっかり倒している。」


どうやらリューマの言葉は本当らしい。

騎士団も敵を大幅に削っている。

このまま行けば、俺達が勝つのは時間の問題。

だが、事はそう上手く運ばなかった。


「お前は!?グハッ!」

「誰だ!」

「ガハッ!!!」


騎士団から次々と悲鳴が上がる。

何か異常事態が発生しているようだ。

イリミの事はアイリスに任せて、俺とリューマで事件が発生している方へ向かった。


嫌な予感がする。

これは外れて欲しいが、外れる事のない予想だった。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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