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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
後編 狙われた王女と秘められた野望

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第073話 機械の体を持った男

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

相手からは動く様子が無い。

ただ、扉は死守しているのでアイツを倒さなければ先へは進めない。

ここまで足を運び、時間を使った。

それなのに大人しく帰るなんて出来るはずもなく。


「どうした?見てるだけか?時間が過ぎれば過ぎる程、状況は不利になるぞ。」


言っている事は正しいけれど、敵が発言することで苛立ちが増す。

どの立場から物を申しているのか。

少なくともアイツは対等だと思っていない。

怒りの感情が湧き出るが、敵の慢心はチャンスでもある。

こちらは数で勝っている。

それに少なくとも中途半端な実力の奴は1人もいない。


後はどのタイミングで仕掛けるか。

相手の油断したタイミングがあれば良いのだけど。


「来ないなら俺は寝る。その気になったら、隣の奴に言え。」


また瞼を閉じる男。

慌て出すもう1人の見張り。

こんな状況を1人で任されるなんて可哀想な奴だ。

だけど、手加減はしない。

まずは1人倒してから、素早く2人目に移る。


「ちょっと!起きてくれよ!マホン!俺、1人じゃ無理、無理だから!」

「"同時進行妄想"!」

「うわあぁーー!!!」


コイツ反撃すらして来ない。

なんで、この場を任されているのかも分からないレベルで弱い。

刀は重力に逆らう事なく振り下ろされた。


「やはり下らん。」


素手で受け止めるマホンと呼ばれたおっさん。

衝撃で無精髭が揺れている。

どれだけ手の皮が厚ければ素手で刀を止められるんだよ。

とりあえず、刀は手放してその場から離れる。

あの距離で2対1の構図を作るのは得策ではないから。


「どうした?下らんと言われて拗ねたか?これだから餓鬼は困る。さっさと来い。ここを通るには俺を倒すしか無いぞ。」


アイツの戦略の1つだろう。

先程から一々挑発する節があるのは、感情を揺さぶって単調な動きにさせるのが目的地だ。

それが分かれば心を落ち着かせられる。


「根暗そうな顔した奴が先陣を切ったかと思えば、他の奴らは静観か。」


はい、キレました。

根暗に根暗って言うのはマナー違反だろうが!

こっちは初対面だぞ!

お前、初対面の奴全員にそんな態度で接するのか?

良い歳して恥ずかしいな!


ふー、危なかった。

心の中だけに留めておいたので、相手の策略にハマらずに済んだ。


「俺達4人で倒し切るぞ。」

「えっ?騎士団の方々と協力しなくて良いんですか?」

「確かにアイツらも強い。だけど、戦いなれた俺達だけで戦う方が勝てる。」

「リューマに付け加えるなら、今から作戦を共有する暇もないからだ。だったら、アイコンタクトだけである程度動きを読み取れる仲間だけが良い。」

「分かりました。作戦はいつもの様な感じですね。」


俺とエルマードが飛び出した。

アイリスは奇襲要因として姿を隠す。

イリミは状況を把握しながら細かいフォローへ。

火力面は俺とイリミのどちらでも担える完璧な布陣。


「複数人でも俺には勝てないぞ?『ギャンブルバトラー』"ダイスアップ"」


地面に転がる小さなサイコロ。

出て目は6。

サイコロで出る最高の数値。

だからこそ、恐ろしい。


「悪いな。ハンデをやるつもりだったが、最強の俺と戦う必要があるみたいだ。それも運命か。」

「こりゃ、やばい事になった。巻き込まれる前に逃げなきゃ。」


見張りの内の1人が逃走する。

味方なのに逃げ出す意味が分からない。


「まずはお前からだ。」


マホンの右手が俺の横っ腹を殴る。

この攻撃は防げなかった。

速さも技術も俺には追いつけない領域だ。

防御不能の一撃にただ膝を付いて苦しむ。


「痛いか?」

「余裕そう・・だな。」

「俺はお前らを敵として認識していない。」

「随分と大口を叩くな。」

「何を言っている。目の前を通る虫を脅威に感じる愚か者がいるか?」


言いたい事は分かるけど、いるだろ。

結構、女子とか虫苦手な奴とか多いぞ。


「『銃撃』"トリックショット"」


軌道が自由自在に変わる弾丸が放たれる。

エルマードが新たにスキルを習得して来た事には驚きつつも、体を動かす。

痛みが残っているが、コイツに勝つためにはそんな事も言ってられない。


「"映像模倣"」


身体能力を上げて、マホンに掴み掛かる。

一か八かの行動だ。

刀を作って真正面から斬り掛かっても勝てるとは思えない。

返り討ちにあって、仲間に迷惑を掛かるだけ。

それなら、全身全霊を掛けて動きを止める。

それだけなら、俺にも出来ると判断したのだ。


「邪魔だ。どけ。みっともない。」


振り払おうと試みているみたいだが、簡単には振り落とされない。

俺に構っている内にエルマードの放った弾丸が彼の体を貫いた。


これは確実にダメージとなる。

そう確信した。

心臓部にポッカリと穴が空いていて、奥の扉がよく見える。

ただ、穴が空いた所に異変が。

ビリビリと光るコード、至る所に見える金属片。


「ふっ、バレたか。俺は強さの為に文字通り魂を売った改造人間。いや、最早人間では無く機械か。」

「人間離れした強さの理由はそれか。」

「当たり前だろ。こんな事を人間が出来るはずが無い。」


それが分かっただけでも収穫だ。

機械で出来た体なら戦い方を変えるだけでも十分勝てる。

と言うより、俺の頭の中で勝ちへの算段が整って来た。

後はそこまでの過程をどれだけ詰められるか。


「イリミ、水魔法を4つ重ね掛けで。」

「それなら五重発動しても問題無いですよ。体内に取り込める魔素の量を増やしたので。」

「それ簡単に言ってるけど、すごい事だろ。」

「ちなみに前回も気絶して無かったんですけど、誰にも気付いてもらえませんでした。」


嘘だろ。そんな重要な事を見逃す事があるか。

これは後できちんと褒め称えないといけないな。

努力を他人から認められる事でモチベーションにも繋がるのだから。


「戦闘中にお喋りとは甘えた考えだな。」


隙を見て、攻撃を仕掛けるマホン。

同時進行妄想でいくつもの攻撃をして見るがそのどれもが効いていない様子。


「貰った!『斧術』"天地割り"!」


完全に息を殺して奇襲のタイミングを伺っていた。

俺にヘイトが向いた瞬間がチャンスだと思い、斧を持って攻撃する。

完璧なタイミングだった。

マホンは俺へ攻撃しようとしていた為、勢いをすぐには殺せない。

だから、確実に当たる。

そう思うのが普通だ。


「甘い。人間を辞めた俺はお前らの予測を上回る。」


慣性の法則を無視して、一気に止まるマホン。

予測出来なかった事態ではあるが、アイリスもそれに反応して斧の軌道を変える。

しかし、ギリギリで避けられてしまった。


「馬鹿な奴らだ。勝てる可能性は0%。それを理解した方が良い。」

「その計算は間違ってるぞ。新しい計算機でも内蔵したらどうだ?」

「俺はそんな言葉では感情を支配されないぞ。」

「動きは支配されるけどな。『盗賊』"縄使い"」


生き物の様に動く縄がマホンの身体に巻き付いた。


「今だ!イリミ!」

「五重発動!『水魔法』"ゴッド・アクア"!」

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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