第071話 造られたスキルは不穏な影を呼ぶ
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「舐めた事言ってる奴がいるよ。」
「相手にするな。こちらはあの王女を奪えればなんでも良いのだから。」
「でも、馬鹿にされたままっての納得行かないわ。ボコボコにするでしょ。」
「落ち着け。だから、お前らと仕事をするのが嫌だったんだ。ナンセンス。」
「もーそんなこと言わないの。」
敵が仲間割れをしている間にこちらから仕掛ける。
「曇天、掻き鳴らす雷鳴。脅威を顕現し、災いとなりて天から降臨する。"雷神"」
天から降り注ぐ雷の数々。
辺り一体を更地に変える程々の力がある。
この世の終わりの様な光景だ。
しかし、相手は動じていなかった。
ただ何事も無い様に会話を続けている。
当たらないと高を括っているのか。
「話合いもここで終わりにするぞ。ここからは真面目に。『瞬歩』」
いきなり距離を詰めて来た。
この距離だと狙いが定まらないし、自分を巻き込む可能性がある。
「"同時進行妄想"」
刀で迎え撃つしか無かった。
刃と刃がぶつかり合い、金属音と火花が出ている。
「はい、さよならー。」
もう1人が俺の腹部を目掛けて走って来る。
このままでは確実に刺される。
だからと言ってコイツを瞬時にどうにか出来るはずも無い。
「アンタはアタシが相手してあげる。そろそろ暴れたい頃だったのよ。」
頼りになる仲間1人目が、俺と敵の間に斧を振り落とし分断する。
頼りになるし、状況をリセットする為には必要な攻撃かも知れない。
だけど、俺の目の前を斧が通るのは正直ビビった。
手とか伸ばしてたら無くなってたよな。
もっとビビるのは、アイリスの表情が本当に暴れたくてうずうずしていた人の表情だと言う事。
その表情だけで1人は倒せるだろ。
「面倒だね、本当に。イライラする。もう良いや暴れて壊す。」
3人目の女が動き出そうとする。
何を仕掛けくるのか。
「動くなよ。」
エルマードが足元に一発撃って牽制する。
完璧な戦いだ。
今の戦況をコントロールしているのは間違い無く俺達。
それにイリミとアレンテがネムリを守っているので、安心して戦える。
ここからどんな秘策を相手が用意しているのか分からないが、油断せず確実に勝ちを拾っていく。
「思っているよりは強いな。」
「もう面倒いからあれ使おうよ。」
「馬鹿。あれはこんな所で使う必要ないでしょ。」
「いや、今使うぞ。この状況は出し惜しみしていられない。」
「よっしゃー!」
「アタシは乗り気じゃ無いけど、仕方ないわね。」
彼等は全員どこからか注射器を出して来た。
そして、なんの躊躇いも無く刺した。
激痛が走っているのか表情が苦しそうだ。
「これが俺達の作り上げた人工固有スキル。その実力を見せてやろう。『偽りの堕天使』」
「『偽りの堕天使』」
「『偽りの堕天使』」
固有スキルを人工的に生み出す。
可能であるならば、誰もが手を伸ばしたくなる発明だ。
それを作り出す技術力があるのを素直に尊敬する。
しかし、使い道が犯罪なのが納得は出来ない。
優秀な発明だからこそ、もっと違う使い道があったはずだと思う。
「『偽りの堕天使』"忌み嫌う光"」
俺以外のメンバーが動かなくなる。
あの光を見ると動けなくなるのか。
流石に厄介な能力だ。
真っ先に潰しに行きたい所ではあるが、他の2人の能力が分からないのに攻めるのは浅はかな気もする。
「攻めないならこっちから行っちゃうよー!『偽りの堕天使』"穢れた炎"」
炎の波が押し寄せてくる。
触れた物を全て灰にする炎。
ここで止めなければ、全員死んで終わりだ。
あれをやるか。
ここまでの威力を再現できるかは不明だが、同じ威力で相殺する以外助かる道はない。
「"映像模倣"!!!」
「同じ技だと。」
「こ、これはデータ外の力だよ。あわわ。」
「俺は常に進化する男。偽りの力に頼っている様な奴に負けるはずがねぇーー!!!」
相手が動揺している間にまずは1人。
動きを止めている男を倒す。
素早く走り込み刀を振るう。
反撃も多少は予測していたが技を使っている間本人も動けない。
他の2人も反応は出来ているが、助けに入れる距離にいない。
「クソッ!一旦、解除だ。」
拘束よりも自分の安全を取る。
だが、俺から言わせればその考えは甘い。
傷を負ってでも仲間の援護を待った方が良かった。
「世話が焼けるね!『偽りの堕天使』"水竜の咆哮"!」
俺に向けての一撃。
破壊力など見れば分かるほど強力な水撃が飛んで来る。
だけど、俺は何もしない。
「俺がいるのを忘れてるよな。『怒れる闘牛の目覚め』"バーストモード"」
エルマードの固有スキルが俺を助ける。
こうなれば焦り始める3人。
実力があると思っていた自分達が雑魚だと思っている相手に負ける。
そのビジョンが頭をよぎった時点で勝ち目は無い。
「『偽りの堕天使』"暴食の大罪"」
諦めていない奴も1人いる。
周囲の物を吸い込んで行く女。
俺達も吸い込まれそうな吸引力だ。
しかし、こちらにも隠してある策が存在する。
「分かってますよリューマさん。ここが私の見せ場ですよね。私だって常に進化しているんですよ!五重発動『水魔法』"ゴッド・アクア"」
この威力の技も飲み込もうとするが、徐々にキツくなっているのが目に見えて分かる。
相手はこれくらいなら飲み込めると思っていたかも知れないが、破壊力は最上級以上。
個人的には固有スキルの領域にも達していると思っている。
衝撃を逃さなかった女はそのままダウンした。
これで残りは2人。
と思ったら、2人の姿が見えない。
俺達を2人で倒すのは無理だと判断しての行動か。
合理的な判断ではあるが、納得出来ない部分も多い。
この場で逃げ出して再度奇襲を仕掛けても、消費合戦になるだけでメリットは少ない。
どれだけ味方が減ろうとも最終的な目標を達成出来れば良いという考えなら、相当ヤバい集団だな。
いや、元からヤバいんだけどさ。
「コイツのせいでネムリ様は。」
アレンテが剣を持ち、最後まで名前も分からなかった女の首を斬った。
前にも見た様な光景。
気絶しているだけだったので、拘束して情報を吐かせるなども出来たが、殺す選択をする。
深い忠誠心があるからこそ、ネムリを傷付ける奴等が許せないのかもな。
「何があったのかは話してもらうからな。」
「分かってる。それよりもどうする。王城には戻れないし。」
「今、連絡があって騎士団の方に国王はいるみたいです。一旦、その避難場所で合流して作戦を立て直しましょう。」
俺にはまだこの事件が、どうやって終幕に向かうのか想像出来ない。
まだ何か重大な秘密が隠されている様な気がして。
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