表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
後編 狙われた王女と秘められた野望

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/87

第069話 人生のやり直し方

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「『剣術』"五月雨斬り"」


連撃が俺を襲う。

受けるので精一杯だが、逆を言えば受けれない攻撃では無い。

相手も機械では無いので、攻撃を防ぎ続けていればいずれは反撃のチャンスを掴めるはずだ。


「言っとくがそれでは勝てないぞ。」

「それはどうかな。」


話し掛けて来たタイミングで僅かに攻撃の手が緩んだ。

そのチャンスを見逃さずに仕掛ける。

右から土の塊を生成して殴り飛ばそうとした。

これが決まれば、逃げる時間は稼げるだろう。


「甘いな考えも攻撃も。」


そのまま攻撃は当たった。

だけど、びくともしていない。

全身で受け止めて、何事も無かったかの様に攻撃を続けようとしている。

余りにも硬すぎる体に絶望した。

全身鉄で出来ていると言われても信じるレベルで硬い。


「そのレベルで王族の護衛をしようとして何て甘いな。」

「敵に説教って良い趣味してるな。朽ち果てる生命、神秘の美を与える。ただ残るは白骨か、魂か。"灰壊の死者(アンデッドアッシュ)"」


生み出したのは白骨の騎士。

前に戦った事のある奴よりも遥かに強い骸骨だ。

コイツと戦わせている間に逃走を図る。


扉まで辿り着いた時、後ろからラブルの悲鳴が聞こえる。

自分の事だけを最優先に考えて、逃げ出せば良かった。

元々、敵なんだしアイツがどうなろうと関係無い。


でも、振り返った。

ここまで連れて来たのは俺だ。

それで死んだとなると目覚めが悪い。

そう、ただそれだけ。


「コイツがどうなろうと関係ないのでは?」

「あぁ、そうだけど。」

「弱い。その心の弱さが死へと誘う。」

「知ったような口聞くなよ。俺は俺の心を弱さだと思わない。守れる物が目の前に転がっているなら、全力で手を伸ばす。その経験が強さへと変わる。」

「リスクとリターンが見合っていない、選ぶべきでない選択だったとしても?」

「それでもだ。」

「愚か。」


ラブルへと突き立てていたナイフを強めに押し付ける。

苦痛で表情が歪むラブル。

俺の性格を利用した挑発だと分かっているが、体が動く。


「理性を失うとはな。獣と変わらない。『剣術』"ラグナロク"」


赤黒い光を帯びながら、魔素がナイフに集まっていく。

それも少しの量ではない。

見るからに膨大な量の魔素。

小細工などは無さそうな技だが、その分破壊力はトップレベルだろう。


「獣上等!お前の攻撃は俺にまで届かない!」


水の弾を何発も撃ち込む。

攻撃を放つ事で迂闊には近寄らせない。


「それで歩みが止まると思っているなら愚か。」


俺も馬鹿じゃない。

止まらない事も想定して第二、第三の手は考えてんだよ。

地面に触れて水を凍らせる。

いくら体感が強い奴でも氷の上をじゆうに走るのは難しいはずだ。


「『炎魔法』"ファイアーランス''」


この策も一瞬で無に帰す。

判断力や瞬発力が高過ぎる。

どれだけの場数を熟せばこの領域に達するのだろうか。


「弱い。余りにも弱い。」

「調子に乗るのはまだ早いだろ。俺の本気はここからだ。」


なんて強がって見せたが、こっちの手数が少な過ぎる。

同時進行妄想は威力が低過ぎて突破されてしまう。

映像模倣もそもそも使用する場面が少ない。

相手を超える実力者がイメージ出来ないと使っても勝てないからだ。

それに勝てる人がイメージ出来たとしても、武器が並の武器では太刀打ち出来ない。

やっぱり、この魔素石を早めに武器へ変えた方が良かったか。


映像を模倣する力。

今は人の動きを真似して自分に反映する事しか出来ていない。

もっと上手く使える方法があればこの場を切り抜けられるだろうか。


「危ない!」


ラブルの声で気付く。

戦闘中に考える時間を作り過ぎた。

そんな隙をこの女が見逃すはずも無く、攻撃される。

ギリギリで反応は出来たので腹部に多少の傷を負うだけで済んだ。


「余裕そうだな。わざと攻撃を喰らってハンデのつもりか?私よりも劣っているのに?」

「血を見る方がテンション上がるんだよ。これは厨二病の性ってやつかな。」

「気色の悪い奴だ。」


勿論、この言葉は強がり。

傷を負わないに越した事はない。

血なんて見てもテンション上がらない。

寧ろ、テンション下がる。

だけど、そう言った方が強者の感じが出るかと思って。


「ボクもそろそろ活躍して媚び売りしようかな!おーいアズール!」

「裏切り者が口を挟むな。」

「はい、残念。『洗脳』動くのやめてねー。」


これは大きい。

まさかラブルから援護されるとは思っていなかった。

この間に逃げるなり、戦うなりしないといけない。


「アズールはかなりの実力者だから洗脳も長くは持たないよ。」


あの時掴み掛けた映像模倣の新たな可能性。

これを逃したまま、ここを立ち去って良いのだろうか。

命は大事だ。

それは念頭にきちんと置いてある。

だけど、試したい。

どれだけ俺は強くなれるのかを。


「ヤバい!動き始めたよ!」

「裏切り者、まずはお前からだ。」

「ぎゃーーーーーー!!!」


慌てるなよ。

今からお前が賭けた先が間違いで無かった事を証明するから。


「"映像模倣"」


真っ赤な炎の槍。

先程も見た炎魔法。

ただ、これを使ったのはアズールでは無い。


「私と全く同じ強さのファイアーランス。込められた魔素まで同じとは。一体何をした?」

「動くな。」

「これは!?」

「私の洗脳までパクられた!」


直近で見たスキルは完全に真似できる。

これは強いぞ。

使えるスキルが相手に依存する事と、直近の記憶に残るスキルしか使えないのは弱点だが、それを補って余る程の効果がある。

同時進行妄想よりも火力が高い攻撃を使えるのも利点だ。

後は俺がどれだけ使い熟せるか。


動けない間にラブルの拘束を解いて、アズールに付ける。

ラブルに関しては拘束する必要が無くなったという判断だ。


「良いの?ボクちんの手錠外して。」

「信頼した訳じゃないけどな。」

「もー、照れ屋さん。」


頬を突いてくる。

やっぱり今からでも拘束すべきか。


アズールがまた動き出して暴れる前に外へ出た。

外が明るいのを見て、朝になったのを知った。

これは帰ったら怒られるだろうな。

見張りだってしてないし、そもそもフラフラと出歩いて敵に捕まるのは自覚が足りていない証拠だ。


「これからどうしようかなー。敵だけ増えた感じだし、危ないなー。チラチラッ。」


俺のチームに入れろと言わんばかりだが、それは無理だ。

正義感の強い奴らが多いからな。

ラブル自身が犯罪をしていなかったとしても、あの集団に所属していた事実は消えない。

でも、助けてくれた恩があるのも事実。

だから、適任者達を知っているので彼等の所で預かって貰おう。

元犯罪者という点では共通点があるし、彼等も今から再出発という段階で人手は欲しいだろうからな。


「良い奴らを紹介するからそれで我慢してくれ。」

「えぇー、って言いたいけど、それで良いか。でも、美味い汁は吸いたいから良い話があった教えてねー!」


とりあえず、本人も納得したみたいなので、リッドナーブルへ送り届ける。

後は2人が受け入れるかどうか。


さて、自分の問題へ移るか。

俺は急いで王城へと向かった。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ