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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
後編 狙われた王女と秘められた野望

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第068話 謎のバディ

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「あ、そこ気を付けてね。ラボ職員の会議室になってるから、人と遭遇する可能性あるかも。」

「的確な指示なのは認める。道もどうやら本当に出口へと向かっているみたいだ。で、何で俺の味方してんの?」


怪しさがプンプンしている。

敵だったのにすぐ味方になる奴は大体裏切る。

それは教科書に載ってもおかしく無い程のテンプレートだ。


だけど、現状頼らざるを得ない。

そして、頼って見ると案外優秀である。

何でこんなヤバい組織に関わっているのか不思議な程。


「このラブル様は、勝ち馬にしか乗らないタイプなんだよね。そんで、ボクは勝ち馬を嗅ぎ分ける嗅覚が敏感なんだよ。色々あったけど、君に拘束された瞬間ビビッと来ちゃった訳。」

「逮捕された瞬間に開いてはいけない扉が開いただけじゃ無いよな?」

「それもあったり、無かったり。」


やっぱりこのまま置いていこうか。

仮にも俺の味方をしてくれたとして、ウザすぎて気疲れする。

まさか、それが狙いか!?

俺を疲れさせて思考力を低下させるという高度なテクニック。


「うわー、なんかまだ脱走しているの気付いてねー。」


呑気に周りの観察をしていた。

絶対、そこまで深い考えを持っていないな。

感覚に全振りして俺側に付いているだけ。


「後ろ後ろ!」


慌てて何かを伝えようとするラブル。

うるさい奴だな、他の敵にバレたらどうするんだよと思いながら振り返る。

するとそこには1人の大男が立っていた。


この時、俺は大量の冷や汗をかいた。

脱走中だと知らされてしまえば、ここからは地獄の始まり。

無数の敵が俺の事を探し始めるだろう。

そうなれば、逃げ出すのは難しい。

ここで完全に口封じするか?

いや、そうなれば確実に大きな物音がしてしまう事になり、それこそ敵を呼びそうだ。


「ふふふ、任せなさい。このボクが助けてあげよう。『洗脳』君は今見た物を忘れて来た道を戻る。」


そんなので効果があるのかと思ったら、意外とすんなり戻っていく。

コイツ、転生者のチートスキル並みの力があるぞ。

洗脳までに時間を必要とせず、ある程度精神や脳に干渉する命令も出来る。

俺にこのスキルが効かなくて本当に良かったと思う。


「どうだい?これでボクを信用してくれたかな?」

「する訳ないだろ。敵は敵だ。いつ背中から刺されるか。」

「ガーン・・・。そんなことしないよ。本当に裏切って君の仲間になったの。」

「信用するにはまだ時間が必要だな。」

「グスンッ、仕方ない。頑張って信じさせるね、オロロ。」


胡散臭い嘘泣きをする。

コイツが嘘をついているのかどうかを考える事に疲れた。

一旦、彼女の事よりも脱出が優先だ。

俺を逃す為の行動を本当しているみたいだから、その内出口にも辿り着くだろう。


「いたぞ!こっちだ!」


おいおい、なんで大量の敵がこっちへ向かって来てるんだよ。

さっき、俺達を見つけた奴の記憶は消したはずでは無かったのか?


「ボクの『洗脳』は効果が30秒。それが過ぎれば、効果中の出来事を完全に思い出すのさ!」

「思い出すのさ!じゃねーよ!そんな大事な事はもっと早くに言うべきだろうが!」

「いやー、ボクとしても能力の弱点を明かすなんて愚行簡単には出来ないよ。」

「命掛かってるんだぞ、こっちは!」

「ボクが裏切らないのは勝ち馬だけ。さぁ主人公、試練の時間だ。」


コイツ、騙すとかでは無く試そうとしてやがる。

俺が泥舟でない事を入念に確認した上で乗り込むつもりか。

そんな思い通りに動いてやるかよ。


まずは敵のいない道をひたすらに走る。

建物の構造は把握していなくても、窓が無いことから恐らく地下だと言うのは理解している。

だから、上へと繋がる通路に辿り着くまで気配を消して移動しよう。


「コソコソするのは良い作戦だと思うけどさ。残念ながら・・・。」


残念ながら何だよと思いながらも先へ進もうとすると、前から敵が2、3人見える。

これはまずいと思って振り返ると後ろからも追手が。

致命的なミスだった。

一方から敵が来ても逃げられると安易に考えていたからこうなる。

武器を作り出して戦うしかないか。

ラブルの思い通りに事が進んでいるのだけ気に食わないけど、多少は戦闘になるのも視野に入れていた。


「俺はここだぞ。下っ端共!」

「いたぞ!ラブル様を人質にしやがって許せねぇー!」

「ラブルたんご無事かぁー!」

「今から助けるからねー!」


野太い声でラブルの心配をする敵。


「なんでこんな人気あるんだよ。」

「そりゃー、ボク可愛いから。」


腹立つ顔でそう答えた。

いくら顔が可愛くても、この性格ならキツイだろ。

関わってはいけない臭いがプンプンしている。


「返せ!『剣術』"スラッシュ"!」


俺も剣術スキルのお手本みたいなスキルを使ってみたかった。


「"同時進行妄想"」


咄嗟に作り出した炎の壁がスラッシュを防ぐ。

悪いが、このレベルの相手には負ける気がしない。

一方からの侵攻を止めた事でもう一方に集中出来る。


魔素を全身に纏う。

体が軽く様な感じが、身体能力の向上を実感させてくれる。


動きを目で追う事すら出来ていない敵を叩き斬る。

敵の人数も少ないのもあるが、殲滅までに時間は掛からない。

ダンジョンで出会った魔物の方が強かった。

倒れ込んだ行く敵達。

俺に躊躇いが無ければ、アレンテの様にこの場で首を刎ねるのに。


きっと、いつかこの甘さが自分の足を引っ張る事になる。

それは自分でも理解している。

だけど、俺はこの甘さを許容して生きたい。


片方の炎の壁を解く。

敵も攻めあぐねていたら、向こうから顔を出して来たので驚いていた。

そして、状況を理解する。

1分にも満たない時間の間に向こう側の仲間はやられたのだと。


「死にたい奴から掛かって来い。」

「ひ、ひぇーーー!!!」


最終的にはその場に誰も残らなかった。


「あ、あれー?みんなのアイドル、ラブルはここにいるんだけどな。」

「良いから早く行くぞ。このままだと逃げた奴が仲間を呼んで来るかも知れない。」

「あいあいさー!」


一旦、俺の実力を測るのは満足したらしい。

その後は特に変な事が起こるでも無く出口へと到着。

やっと、外の景色が見れるのかと安心した時だった。

明らかに先程の下っ端とは違うオーラを感じる。

多分、俺を攫った時にいた奴らの1人。


「誰だ?」

「それを聞いてどうする。」


落ち着いた爽やかな声の女だ。

声が聞こえた位置的に頭が目線に来るぐらいの身長だろう。


「その女を連れてどこへ行くつもりだ?」

「答える必要があるのかよ。」

「お前は我々に取って必要なピースだ。だからと言って、自由な行動を許している訳では無い。」

「俺はお前らの犬じゃねーぞ。」

「一度だけ注告する。最初にいた部屋へ戻り大人しくしていろ。」

「あぁそうかよ。"映像模倣"」


最初から容赦はしない。

トップギアの戦いをする。


「もう少しマシな戦い方をすればどうだ?」

「余計なお世話だっての!」


当たらない攻撃。

勝てる自信は無いけど、勝つしか無い。

俺は生きてここから出るんだ。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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