表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
後編 狙われた王女と秘められた野望

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/87

第060話 馬車が襲われているのは2回目

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

今からでも遅く無い。

来た道を戻る事だって出来る。


天気は快晴。

雲が全く無い空からは容赦無く日差しが照り付けている。

俺は判断を誤ったのかも知れない。

いくら毒花の沼地が歩いていける距離だったからとは言え、何にも考えずに歩いて行くのは間違いだ。

熱中症対策として申し訳程度に水を用意したが、まだ歩いて数分だけど、中身は半分を切った。

このままだと毒花の沼地に着く頃には空っぽだろう。


引き返して、馬車にでも乗れば近くまで連れて行ってくれるはずだ。

今まで歩いていた時間は何だったのかと思うだろうけど、この後の道のりを考えるとな。


そうそう、あんな感じの馬車な。

こんな何も無い道でも馬車は通るのか。

もしかしなくても、交通手段として定着している証拠だ。

豪華な装飾の馬車を見るとイリミと出会った時を思い出す。

あの時は悲鳴が聞こえて来て。


「キャーーーーー!!!」


これと似た様な悲鳴だったな。

あの時はまだ異世界に来たばかりだったし戦闘にも慣れていないから大変だった。

あり得ない数のゴブリンを・・・。


今の悲鳴、馬車の方から聞こえたぞ。

既視感がある状況に慌てて馬車の方へ向かう。

悲鳴が上がる状況という事はかなり危険な事に巻き込まれている可能性がある。


「いたぞいたぞ!コイツが王女ネムリだ!周囲に誰も人がいない内に攫うぞ!」

「お嬢様!ここは私が食い止めますのでどうかお逃げください!」

「嫌よ!そんな事したらアレンテが死ぬじゃない!」

「お嬢様、どうか私の一生に一度の願いを聞き届けていただけませんか。」


護衛がお嬢様を逃がそうとしているが、それに従わないお嬢様。

相当、護衛の女と仲が良いのだろう。

相手の賊は中々の手練。

馬車の中にいる護衛以外は全滅だ。

数は6名とかなり多い。

この数を1人で相手するのは厳しいだろう。


「その一生に一度の願い。使うにはまだ早過ぎるんじゃないか?」

「誰だテメェー?」

「わざわざお前に名乗る名は無いっての。」

「そうかよ。まぁどうでも良い。計画を邪魔する様な奴は死ね!」


刃物を持った男が走ってくる。

ただ、恐くはなかった。

息をするのと同じ様に冷静に。

刃先が当たらない様に注意をしながら避ける。


「"同時進行妄想"」


固有スキルの力を使うまでも無いと思っていたが、油断はしない方が良い。

6人もいれば不意を突かれて怪我をする可能性もある。

何より中で怯えている少女が可哀想で仕方ない。

安心させる為には、すぐにでも賊を捕まえる必要がある。


「おいおい、何も起こらないスキルなんて怖くねぇーよ!」

「何も起こらない?既にお前らは終わったんだよ。」


氷の礫が賊に当たる。

それも1つや2つでは無い。

俺が想像を止めない限り無数に。

ただ、加減をしないと殺してしまう可能性があるので、ある程度のぐったりとなった所で止めておく。

6人を全員縄で縛り上げたら、俺の役目も終わり。

さて人助けを済んだから、日が暮れてしまう前に毒花の沼地に向かうか。


「お待ちください!」


護衛の女が走って俺の方へと向かって来た。

こ、これはお礼してあげますよのパターンか!?

見るからに財力は高そうな家系だ。

しかし、俺も日本に生まれた男。

相手が弱っているのを良い事にお金や物品をお礼として要求するのは如何な物か。


「助けて貰った身で申し訳ないのですが、ここから王都まで護衛していただく事は出来ませんか。見ての通り、護衛は私以外いなくなってしまいました。でも、貴方の実力があれば王都まで安心にお嬢様を送り届けられると思うのです。」


護衛の依頼か。

今から王都までどれくらいの時間が掛かるのか。

早くても1日潰れる可能性が高い。

車や新幹線の様に早く移動出来る手段があれば、話は別なんだけどな。


・・・あるかも。

あの子を移動手段として見るのは嫌だけど、最近呼べていないし丁度良い機会かも知れない。

送り届けても良いかなとは思うが、まずはこの賊の処罰をどうするか決めないといけない。

このまま放置という訳にもいかないだろう。


「送るぐらいなら問題けど、コイツらどうするの?まさかここに置いて行くとか?」

「まさか。コイツらは全て首を刎ねます。」


折角、生け捕りにした賊を全て殺して行く護衛。

王女様を襲ったのだから当たり前の結果だが、せめて尋問くらいはするべきだったのでは無いか。

俺は困らないのでとやかく言う筋合いは無いので口を閉ざした。


「今から呼ぶんで少し待ってて。」

「何を出すか?」

「来い!"風纏の賢鳥"」


大きな翼を目一杯広げてご登場。

久しぶりの登場にやる気は満々みたいだ。

その様子を見ると尚更戦闘で呼んであげられなくて申し訳ないと思う。


「キューン。」


何事も無く、安全な事を確認してから俺に近寄って甘え出す。

この仕草が可愛いくて仕方ない。

人前とか関係無く愛でる。


「・・・可愛い。」


護衛の後ろにずっと隠れていた王女。

テンの可愛さに釣られて姿を見せてくれる。

まだ、護衛の手は握ったままだけどな。

あんな怖い大人に襲われた後なんだ。

当然と言えば当然か。


「触って見るか?コイツ頭が良いから脅かしたり、傷付ける様な事はしないから。」

「本当なの?」

「なぁ?」

「キューン!」


優しく頬を擦り付けるテン。

この仕草だけで人語も理解しているのが分かる。

その様子を見て、安心して触れる王女。

一度触るとモフモフ加減が病み付きになったのか、ずっと撫でている。


「王女様、皆様心配してされていると思いますので王都へと戻りましょう。」

「えぇー!もっとこの子と遊びたい!」

「名前はテンって言うんだ。賢いから名前呼んだ方が喜ぶと思うよ。」

「あ、そうだお名前!私の名前を言ってなかったですね!私はネムリ、こっちがアレンテ!」

「俺はリューマだ。偉いな自己紹介出来て。」

「えへへ!」


え、可愛い。

俺は決してロリとかではないんだけど、小さい子を可愛いと思う心理が少しだけ理解出来るかも。

破壊力はあのテンを上回る逸材だ。


「これ以上時間を使うと心配する人もいるだろうし行くか。」

「本当に大丈夫なんですか?私達が乗っても。」

「全然問題無いよ。前は大人3人で乗ったから。」

「よろしくね、テンちゃん。」


背中に3人が乗ったのを確認すると空へと羽ばたくテン。

上空にいるのは怖いけど、この景色だけは何回見ても飽きないだろうな。


快適な空の旅も20分で終わる。

毎回思うけど、移動手段として早過ぎてすぐに使いたくなってしまう。

テンは呼び出す度に嬉しそうな顔をして、文句の1つも言わずに送ってくれるので申し訳無い気持ちになる。


「よし、これで俺の役目は終わりだな。改めて毒花の沼地へ行くか。」

「お待ちくださいリューマ様。」


アレンテが俺を引き止める。

何かしたかと思い振り返った。


「今回の件を報告するにあたって、リューマ様をお連れする必要がございます。私の口からははっきりと言えませんが、国王の事ですからそれなりの報酬も用意していただけるかと。」

「ねぇー、リューマは付いて来てくれないの?」


俺の服を引っ張ってお願いしてくるネムリ。

こんなの断れる奴いるのか?

いや、いない。絶対にな。


「分かった、付いて行くよ。」

「やったー!」


王都で国王に会うイベントや王女が狙われていたシチュエーションを考えると、物凄く大きな事に巻き込まれそうな気もする。

しかし、今は考えないでおこう。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ