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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
前編 ダンジョン攻略

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第055話 どうしようもない人生でも

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「バリアの破損を確認。彼等はバリアの弱点を認識している可能性あり。このまま攻撃に移ります。」

「ようやく、本気を出すってことか。」

「少し予定外ではありますが、第三形態に移ります。」

「なんだッ!」


激しい暴風が偽オリジンを包み込む。

近くにいた俺とエルマードは簡単に吹き飛ばされる。

ただでさえ負傷しているエルマードに、これ以上はダメージを負わせられないので咄嗟に庇う。

本人は不満そうな顔をしているが黙って助けられとけ。


そんな事よりも遂に第三形態になってしまった。

見た目は人型の獣って感じだな。

人型になった事で器用さは増しているはず。

それに手には剣を持っている。

先程と同様近接には注意して戦闘を行う必要がある。


「私の力、まだまだ見せてあげましょう。『血因術』"血相上々(けっそうじょうじょう)"」


何からしらの技は発動しているみたいだが、現状何の変化も見られない。

油断は出来ないが、こちらからのアクションを仕掛けないと倒せる物も倒せない。


「遅いですね。」


瞬間移動で俺達の目の前に現れるが、それも驚く様な事では無い。

冷静になれ。

まずは、危なそうな武器から狙う。


同時進行妄想が使用可能なので、武器に向けて火の玉を放出する。

狙いは良かった。

そのままいけば手元に当たって武器を手放すだろう。


「甘いですね、非常に。それくらいの攻撃でどうにかなると思われているのが腹立たしい。」


これが通用する程甘く無いよな。

簡単に攻撃は弾かれてしまい、逆にピンチになる。

振り上げられた剣。

向けられた刃。

でも、俺はそんな簡単に死ぬ訳には行かない。


「貴方は思っていた以上に弱いみたいですね。」

「俺ばっかりに気を取られると痛い目見るぜ?」


後ろからはアイリス。

それには気付いているみたいだが、同時に2人を相手するのは難しいだろう。


「『血因術』"共面血(きょうめんけつ)"」


もう一体の偽オリジンが生み出された。

血で出来ているから真っ赤に染められた全身。

こいつも本物のオリジンと同様の力が使えるのだとしたら厄介だ。

アイリスと俺で1体ずつ相手をしなくてはならない。


猛攻に次ぐ猛攻。

じわじわと体力を削られる。

それはアイリスも同じみたいだ。

この状況を打破するにはどうすれば良いのか。


「『風魔法』二重発動+『炎魔法』二重発動"業火風来(ごうかふうらい)"」


灼熱の風が2体のオリジンを襲う。

血の方は激しい炎によって蒸発しているみたいだが、もう1体は無傷。

炎の中でただ立ち尽くしてイリミの方を見ている。


攻撃した事によってヘイトを買ってしまった様だ。

火力だけで言ったらチートスキルの次にある。

それに気付いてしまったのなら積極的に狙われてしまうだろう。


ならば、取れる策は1つ。

より強い攻撃を見せる事で俺が警戒される事だ。


しかし、最近の妄想具現化の精度は悪い。

昔作った時よりも熱量は無く、細部にまでこだわった妄想が出来ていないのが原因か。

やるしか無いが自信は無い。

失敗した時の事を考えると手が震え出してしまう。


落ち着け、昔はどんな感情で厨二病になっていた。

恐怖か?使命感か?それとも正義感か?

そのどれにも当て嵌まらない感情。

ただの自己満足かも知れないが、湧き上がる創作意欲と単純な愉悦、それだけ。

思い出せ、昔の様に楽しむ心を。

必死にノートと向かい合い、馬鹿な妄想を綴ったあの日々を。


「禁忌という名の武器を持ちて、流れる血を見る。己の中だけに眠る正義を貫き、他者の掲げた正義を滅ぼせ。最後まで地に立つ者だけが、語る事を許されている。"絶対覇者(パーフェクトキング)"」


血を操るのは敵だけじゃ無い。

俺だって操る事は出来る。

しかも、その効果はアイツより強力だ。


偽オリジンの溢している血に触れる。

そして、触れたまま命令する。


「動くなよ偽モンが。」


ピタリと動かなくなる。

俺の言葉が絶対の状態だ。

その代わり、かなり体力を消費するというデメリットまで再開されている。

あの時の俺は強過ぎる能力には代償が必要という変なこだわりがあったからな。

今になっては要らないこだわりだと思う。


「私が人間の力で動かなくなるだと。」

「舐めんなよ。ここでは俺が絶対だ。」

「これなら片腕でも良く狙える。」


好機を逃さない様にエルマードが構える。

自分は片腕を失っていると言うのに常に冷静で、最も適切な行動を取る。

俺が同じ立場なら絶対に同じ事は出来ない。

尊敬する反面、俺にはそれが出来ない事が悔しい。


「この一発は今までの何倍も怒りが込められている。腕一本持って行っていた代償は高く付くぞ。『怒れる闘牛の目覚め』"バーストモード"」


宣言通り、見た事も無い程の太さの砲撃。

あんなのに巻き込まれてしまえば、人生終了。

すぐさまあの世行きだ。


動くことの出来ない偽オリジン。

直撃しているのを確認。

これで長い戦いが終わってくれたら嬉しいのだが、まだ第三形態。

そんな簡単に終わるはずも無い。

何形態あるのか分からないが、少なくとももう一形態は残されていそうだ。


「私をここまで追い詰めるとは中々面白い人達だ。しかも、この短時間で。賞賛に値する。ですから、手加減は無しです。全力勝負と行きましょう。」


輝く光。

眩しくて直視出来ない。

それでも分かる。

コイツの言葉が正しければ、この形態が最後だろう。


神のような神々しい輪っかを頭に付けて、純白な羽を生やしている。

女神が近しい格好をしていたから、神族は皆こんな格好をしているのだと予想が出来る。


「そいつは自分の希望が現れているのか?」

「いえいえ、これが本当の私。オリジナルをも超越した存在。最早、私が本物のオリジンなのです。」

「本物かどうかなんてこの際どうでも良い。その出過ぎた鼻へし折ってやるよ。」

「御冗談を。『星霊術(せいれいじゅつ)』"スターゲイザー"」


その辺の小石がプカプカと浮かんでいる。

嫌な予感がする。

咄嗟にその場から離れると、案の定俺がいた所に小石は飛んで来た。

ただの小石のはずなのに地面にはあり得ないぐらいのひび割れ。

直接当たると死ぬだろう。


「まだまだ。一発では終わらないですよ。」


クソッ!いくら躱しても小石が武器に変わるなら終わりが見えない。

せめて浮かんでいるあの大量の小石だけでもどうにか出来れば、次の攻撃までの時間を稼げるのに。


「うおおぉぉーーー!唸れ!どうしようも無い俺の人生!『盗賊』"強奪(スティール)"!」


ここでまさかタタルが活躍する。

浮かんでいた小石を全て奪い取った。

まさかの人物が活躍した事でフロアボスも驚いている。

その驚いている数秒がチャンスだ。


「『斧術』"地天壊(ちてんかい)"」

「小賢しい!それくらいで私が死ぬとでも思っているのですか?」

「効かないのは想定済みよ!」

「『光魔法』五重発動"聖女の制約(シスタールール)"」


油断した隙にイリミのスキルが当たる。

それにより身動きが取れない様子。

これで勝敗は決まった様な物だ。

このまま締めに入ろう。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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