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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
前編 ダンジョン攻略

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第054話 大きな物を失って

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「"同時進行妄想アクティブイマジネーション"」


手には武器が作られる。

イメージがもっと詳細なら名刀や神器だって作れると思う。

しかし、今の限界は量産品の武器だ。

それでも無いよりはマシだと思い生成した。

鬼丸が手に馴染み過ぎたのか、この武器は違和感がある。


文句も言っていられないか。

ハーデスの残した言葉、鬼丸に頼り過ぎていると言うのは本当にその通りである。

アイツから刀を奪い返すには、鬼丸の性能に頼るよりも俺自身の腕を磨いておくべきだ。


フロアボスで訓練というつもりは無いが、実践が1番の経験になる。


「ツマラない。これイジョウは、ムダですネ。」

「だったら、どうするんだよ!」


日本刀でフロアボスの頭を狙う。

当たった感触がしないと言う事は、まだバリアが残っていると言う事だ。

ならば、尚更あの一撃が当たった理由が分からない。


「まだまだ!俺が体力尽きるまで!」


攻撃は途絶えさせない。

前回の様にスナイパーライフルを組み立てて放つ。

もしくは、それに匹敵する威力を出す方法を模索する。

その時間を稼ぐ為にも攻撃を止めてはならない。


「アンタばっかり目立とうとして!アタシが1番目立っていたいんだけど!『斧術』"龍殺し"」

「俺は目立とうとしてる訳じゃねーよ!」


アイリスが放った重撃はバリアにヒビを入れる。

まさかの出来事に一瞬攻撃の手を緩めたが、このチャンスを活かすべきだ。

俺も刀で追撃を図るが全く持って傷が付かない。

やっぱり実力が追い付いていないのか。


「耐久値15%ダウン。残り85%。第二形態に移ります。アルカナ獣・成体モード。」


まさかアルカナ獣にも形態変化があるとはな。

しかも、15%で第二形態。

単純に割っても六、七形態もある。

漫画とかならコイツ倒すのに1年は掛かるぞ。


「私の第二形態は第一形態の10倍強いと思ってください。」

「何だよ、その小学生が作った様な指標は。」

「まず、小学生って何?」

「まぁ、子供って事だな。」

「確かに10倍は信用出来ないよね。」

「私のこの咆哮を聴いて尚、同じ事を言えますか?」


木霊する咆哮は、俺達の耳を痛め付けるだけでは無かった。

体の自由が効かなくなり、体が震え、恐怖が襲う。

10倍というのも強ち嘘では無いらしい。

だけど、不安は無い。

俺達も軽いウォーミングアップをしていたに過ぎない。

まだまだ余力は残されている。


永遠にも思えた数分間の咆哮が終わる。

それと同時に動き出した。

成体になり、体の面積が増えた事で狙いやすくなったのも事実。

どこを攻撃しても当たるような状態だ。

強力な技を当てて一撃で沈めてやろう。


エルマード、アイリス、俺は一斉に走り出した。

三方向からの攻撃。

止められる可能性は高いが、1人で攻撃するよりは多少攻撃の成功確率が上がるだろう。


斧を振り上げ、銃を構え、刀を抜刀。

今まで以上に神経を使って息を揃えて、寸分の狂い無く同時に攻撃をする。


「まずは1人殺してみる事にします。『血因術(けついんじゅつ)』"死血(しけつ)"」


牙を向けてこちらへと走ってくる。

狙いは俺って訳か。

自ら接近していた事もあって回避は不可能。

ならば、無理矢理にでも受けて立つ。

何かしらのスキルを使っているとは言え、噛み付きくらいなら耐えれるはずだ。


そう思ったのも束の間。

目の前に迫る偽オリジンは、牙が触れただけで刀を破壊する。

こんなに簡単に鉄が砕けるのか。

いつの間にか飴にすり替わっていたとしか思えない程粉々になっている。


このままでは確実に当たる。

しかし、深い傷は負うが耐えられない程では無いだろう。

最悪、腕を斬り落としてでも攻撃を当てる覚悟だ。


「馬鹿野郎ッ!」


咄嗟に庇うエルマード。

俺が本来受けるはずだった攻撃を代わりに受ける。

何で身を挺して俺を守ったのか。

仲間だから?それとも俺が主力だから?

そんな理由で体を張るのかよ。

自分の方が痛みを負う事になるのに。

なんで、なんでだよ。


もっと自分を大切にしてくれ。

俺なんかの為に犠牲になるな。

頼む、頼むから。


「目標は違ったけど、当たったのなら良いでしょう。その攻撃は当たった箇所から壊死するのです。徐々に壊死した箇所を広げていき、やがて死に至る。もって精々10分くらいでしょうね。」

「簡単に情報を与えるんだな。壊死が広がって死ぬなら、こうすれば良いだけだ。」


短剣を取り出すエルマード。

待てよ。何するつもりだよ。

やめろよ、それ以外先は。


「やめろぉーーー!!!」


俺の制止は効かなかった。


噴き出す血飛沫。

激痛を衣服で噛み殺す様子。

すぐさま止血に入り、イリミが冷静に回復魔法を掛ける。

それでも痛みが簡単に取れるはずも無く、苦痛の表情だ。


俺があの時迂闊に受けて反撃しようと思わなければ。

俺がもう少し慎重な考えを持っていれば。

あの時、あの時、あの時。


「まだ終わってないだろ!!!クソボケ野郎!全部、全部お前の責任か?ふざけるな!俺が、俺の意志でここに立ち、お前を助けて、腕を斬り落とした。そこにお前という要素1つも無い。勘違いしている暇があったら、全員で倒すぞ。」


耐え難い痛みがあるはずなのにエルマードは立ち上がった。

傷口は塞がっていても片腕ではまともに戦闘も出来ない。

それでも諦めていない。

勝つ事だけを信じて立ち上がる。


だったら、俺が悩んでいる資格はあるのか。

悔いている時間はあるのか。

エルマードが言った。まだ終わってないと。

そうだ。俺は目の前のアイツを倒す事だけに集中しろ。

それ以外は求められていない。


「俺が迷っちゃいけないよな。」

「安心しろ、迷った時はいつだって俺が正しい道に蹴り飛ばす。」

「ハッ、そいつは1番頼もしいぜ。」


刀の概念を捨て去り、2本の短剣を用意する。


「片腕、痛みもある。それでも、付いて来れるよな。」

「当たり前だ。」


俺は走り出した。

2度目の失敗は無い。

確実にここで仕留める。


「来い!"風纏の賢鳥"!」


声に反応して後ろを振り返る偽オリジン。

しかし、そこには何も居ない。

俺が使えるフェイクの内の1つ。

こんな単純なフェイクにも引っ掛かるなんて、魔物と変わらない。

稼いだ数秒で俺とエルマードの位置を入れ替わる。

弾を装填しているので、全ての弾を撃ち込む。

当然、バリアに防がれてしまう。


透かさず、俺の短剣でバリアを何度も斬り付ける。

それでも攻撃は通らない。

でも、問題は無い。

このバリアを破壊する為に必要な事は理解した。

一連の攻撃は、それを成功させる為の前段階に過ぎない。


ずっと俺は連撃でバリアの破壊を試みる。

そうする事で完全に意識は俺に向いている。


「な、んだと。」


完全に破壊されるバリア。

フロアボスの後ろには、短剣を持ったエルマードがいた。

バリアを破壊する条件は不意打ち。

意識の外からの攻撃は通る。


あの時、無駄に銃を発砲したのも武器が銃である事を意識付ける為。

目論見は成功した。

片腕だからと侮った。

俺の攻撃でバリアを破壊しようとしていると思い込んでいるから、伏兵に気付かない。


バリアを消え攻撃が通る様になった今からが本番だ。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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