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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
前編 ダンジョン攻略

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第049話 会いたく無い魔族

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「・・・うぅー。はぁっ!ドラゴンは!」


目を覚ますと開口一番にドラゴンを探す。


「アンタのおかげで、ほらこの通りよ。」


転がっているドラゴンの死体を指差すと、ほっと安心した表情を見せた。


「悪かった。俺が任せたばかりに。」

「いえ、そんな悲しい顔しないでくださいよエルマードさん。私、活躍出来たのが嬉しいんですから。」

「活躍ってレベルじゃねーよ!あれを一撃で倒すって最強だろ!」


イリミのスキルだったからこそ倒せた。

それは紛う事なき事実。


イリミの成長に感動すると同時に自分への劣等感が生まれる。

俺の固有スキルは鱗に傷を付けるだけだった。

1番足を引っ張っているのは、誰かが言うまでも無く俺だと分かる。

まだ始まったばかりの12階層探索。

不安が残ることばかり。


「ドラゴンの死体はどうするの?これって売ればお金になるけど。」

「鱗と牙は剥ぎ取る。勿体無いが、それ以外は持ち帰れないな。」


2人は早速素材の話をしている。

切り替えの早さには脱帽だな。

さっきまで命が掛かった戦いをしていたとは思えない。

どれぐらいの死線を乗り越えれば、このタイミングで金の話が出来るんだよ。


「コイツは驚いた。テメェーらがドラゴンを倒せるとはな。」


声が聞こえる。

この場で最も会いたくなかった奴の声。

やっぱりいないはずがないよな。


バルハート。

魔王軍十二席の1人で、このダンジョンに潜り込んでいる。

そして、隣には恐らく回収されてしまったジーガス。

一難去ってまた一難。

戦う事は避けられないだろうな。


「テメェーら、死ぬ前に俺に協力させてやるよ。」

「協力?俺達がそんな事すると思うのか?」

「選択権なんてねぇーよ。俺がそうしろって言ったらそうしろ。」


一瞬だけ解放された威圧感。

気を抜けば屈してしまう程に強烈である。


「そんなに高圧的になっても答えは変わらない。」

「チッ、めんどせー奴だな。素直に答えれば良いのによ。」


いきなり攻撃してくる事も想定していたが、何故か様子を見ている。

協力を求めてくる時点で怪しいと思っていたが、何かしらの事情があるのでは無いだろうか。

それが何かは分からない。

気になるが下手に探れば、厄介な事に巻き込まれてしまうのは明らか。


「ハーデスだ。」

「ハーデス?誰だ、そいつは。」

「とぼけんなよ。お前らが接触しているのは知ってんだよ。」

「なら、わざわざ聞く必要があるのか?」


エルマードの強気な態度。

相手が魔族だからと言って下手に出る事は無い。


「調子に乗ってなら一片死んどくか?」

「バカか?1回死んだら人は生き返らない。」


あ、すみません。

どうやら、女神様の力があれば例外はあるみたいです。

ここに生き返った奴がいるので。


「話を戻すぞ。ハーデスが何か良からぬ事を企んでいるらしい。お前らに接触したなら何か知ってんだろ?全部吐け。」

「聞きたいなら力尽くで聞けば良いだろ。」

「なるほどなぁー。確かに俺もそっちの方が好きだぜぇ!」


売り言葉に買い言葉。

望む物があるならば、力で勝ち取る。

分かりやすいが俺達が不利なのは言うまでもない。

エルマードがどういう心境で挑発したのかは定かではないが、こちらも簡単に情報を出す訳にはいかない。


一触即発の危機。

どちらかが少しでも動いたら激しい戦いのスタートだ。


「あれあれ?これはバルハートじゃないか。こんな所でどうしたのかな?」


険しい空気を破ったのは渦中の人物であるハーデス。

まさか、本人から姿を現してくるとは思っても見なかった。

何を言い出すのか分からないのは不安要素だが、場を掻き乱してくれた方が混乱に乗じて動きやすい。


「おいおい、まさか本人から接触とはなぁー。」

「接触というか魔王様の指示で来てるんだから、ここで出会うのは必然じゃないかな?」

「とぼけた顔してんじゃねーよ。てめぇーが大人しくしている奴とは思えねー。」

「なんの事かさっぱり分からないな。僕は仕事だから頑張っているのに。」

「イライラして来たぜ。やっぱりお前とは1度決着を付けようと思ってたんだよ。」

「あはは、面白い冗談言うんだね。」

「冗談かどうかは拳交えて見ねーと分からないだろ。」


俺達をそっちのけで喧嘩を始めている魔族2人。

いがみ合う関係である事は良くわかったけれど、これに巻き込まれるのは厄介だ。

4人で顔を見合わせる。

言葉にしなくてもここから離れようと意思は伝わって来る。

まだ続いている口論を背にゆっくりと動き出す。


「どこへ行くんだよー。まさか、俺の事忘れた訳じゃ無いよね?」

「逃げ出さないでなの。」


ルインの2人が俺達の前に立ち塞がる。

面倒な事になって来たな。

コイツらとはどちらにせよ戦わないといけない。

あそこの魔族達と比べると戦力は劣るがそれでも強い。

出来れば逃げ出したいけれど、恐らく不可能だろう。


「しゃーねーな。三つ巴と行こうぜ。生き残った奴らが勝者だ。」

「バカだなー。2対1になるに決まってるじゃん。」


その2は俺達を信頼しての2だよな。

まずは魔族同士協力して冒険者倒そうぜの2じゃないよな。

そうだとするなら絶望的な状況だ。


「やっと尻尾現したな。共謀してると思ったんだよ、小賢しい。」

「僕は暴れたりしないから安心してよ。だってそれだと力の差があり過ぎるからね。」

「それはやってみないと分からないだろ最強さんよー。」


怒りに任せて殴り掛かるバルハート。

感情任せな攻撃にも関わらず威力や速度は一級品。

当たれば痛いだけでは済まない。


だけど、相手が悪かった。

ハーデスの強さの前にはバルハートも無力。

軽々と受け止める。

俺の時もそうだったが、同じ魔族でもこれだけの差があるのか。

敵対して無くて本当に良かった。


掴まれたまま抵抗も出来ずに壁へと投げ捨てられている。

あれがバルハートでは無く、自分だったらと考えると恐ろしい。


1秒後、壁にめり込んだ状態から無理矢理壁を壊して脱出するバルハート。

身動かすのも不可能なはずなのに、どうやって壁を破壊したのか気になら所ではある。


「痛いな、ゴラッ!」

「野蛮だね。でも、力の差は理解したでしょ?」

「これが本気の殺し合いじゃねーのは明らかだろ!まだ俺は本気じゃねーぞ!」

「僕と戦いなら、アレを倒してからにしなよ。」


アレが指しているのは恐らく俺達の事だ。

俺達を倒せば戦うと勝手に約束したハーデス。

それにより、目の色を変えて向かって来る。

クソッ!そのまま同族で潰し合ってくれた方が楽だったのに。


「やるしか無いみたいだな。」

「本気で行くよ。少しでも手を抜けば死ぬ。」

「分かりました。」

「最初からフルスロットルで行くぞ!『怒れる闘牛の目覚め』!」


先陣を切るエルマード。

それに続く形でアイリスと俺。

後ろのサポートにイリミ。


「雑魚がいくら群れようと雑魚に変わりはねーんだよ!」

「雑魚にやられる気分はさぞかし最高だろうな。」

「ほざけッ!」


火花散るぶつかり合い。

その横から俺とアイリスが襲い掛かる。

確実に当たると思う距離まで刃が来ても逃げない。

そのまま2人の攻撃は当たった。

はずだった。

霞の様に消えていくバルハート。

確かにそこにいたはずなのに急に姿が無くなる。

ホログラムや幻の類か。

そもそも当たらない攻撃に序盤から不安が募る。


ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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