第034話 魔素への理解を深めようの時間
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「目覚ましたねリューマさん!大丈夫ですか!」
1番最初に声を掛けてくれたのは、安定のイリミ。
なんとフワフワの太ももで膝枕までしてくれている。
俺が気絶して唯一良かった事はこれだけだな。
他の2人も敢えて態度や言葉には出していないが、それでも心配してくるのが伝わってくる。
というより、そうであってくれ。
「俺が気絶してどのくらい経った。」
これ、俺が厨二病の頃言いたかったセリフランキング4位でした。
そんな事を言うタイミングなんていつあるんだよと最近まで思っていましたが、まさかこのタイミングだったとは。
まぁ、気絶しないのが1番だけど。
「時間で言ったら5分くらいです。その間に魔物は襲って来る気配も無かったので良かったですよ。」
5分か。結構な時間気絶していたな。
俺が5分気絶している人を見たら、どうすれば良いか分からなくてパニックになる自信がある。
落ち着いて見守ってくれていた3人には頭が上がらない。
目が覚めていきなりパニックの奴らが目に入ったら嫌だし。
「目覚めてそうそう聞く様な事では無いが、その魔素どうした。」
「え?魔素?」
あぁ、確かアルカナ獣•オリジンの魔術師の加護が魔素を与えるって効果だったな。
でも、説明するのが難しいのとアルカナ獣は空想上の生き物とされている点を考慮して説明は省く。
何を言ってるのか分からないなぁーって顔をしていれば、後は勝手に魔素の出現と気絶を結び付けて納得してくれるだろう。
「ダダ漏れも良いところね。まるで急に魔素を与えられたみたい。」
ギクッ!想像していたよりも勘が鋭い。
俺がいきなり魔素を得たのもバレバレだ。
「どうやってこの量の魔素を手に入れたのかはこの際どうでも良い。問題なのは、この量の魔素を制御出来ていない事だ。どうしてか分かるか?」
「あ、それなら私にも分かりますよ。魔素は魔物を呼ぶからですよね。」
「当たらずも遠からず。30点ぐらいの解答だな。」
「え!?30点?エルフの里で魔素は魔物を呼ぶから制御しないとって言われましたよ?」
イリミの説明でも魔素を制御しないと行けない理由は分かる。
ただ、エルマード先生はもっと分かりやすく解説してくれるだろうな。
元ではあるがB級冒険者をやっていたみたいだし、知識で言ったらアイリスと同等かそれ以上はある。
「魔素が魔物を呼ぶのは正解だが、補足説明が無い。魔物は魔素を媒介にして生まれた生き物だ。だから、人間の何倍も魔素に反応を示す。魔物が使う魔素とその他の生物が使う魔素は似て非となる物だから、敵を見分けるのは簡単と言う事だ。」
「つまり、ダラダラに垂れ流したその魔素を頼りにバカな魔物がウジャウジャとやって来るって訳。」
なるほどな、理屈は完全に理解した。
俺の魔素がどれだけ危険な物かも。
・・・で、どうやって抑えるの。
それ知らないと垂れ流したままなんですけど。
「アンタの事だから、どうせ碌に魔素の制御も出来ないんでしょ?仕方ないわね、私が教えてあげるからしっかり実践で学びなさいよ。」
「実践ってどう言う事だよ。また、アイリスと手合わせするのか?ダンジョンの中だって言うのに。」
「あれよ、あれ。アンタのファンがここまで大量に押し寄せて来てるのよ。」
アイリスが指差す方向からはゾロゾロと魔物が。
しかも、見るからに強そうな魔物ばかりだ。
実践って事はあれと戦いながらもどうすれば魔素を制御出来るのか覚えるって事か。
んー、不可能。
頭がそんなに同時には回らない。
きっと倒す事に夢中で永遠に制御出来ないと思う。
しかし、文句を言っていても始まらないのも事実。
結果的にはこの量の魔物を呼び出してしまったのは、俺であるという事実があるのでどちらにせよ片付け無いといけないだろう。
「まず、魔素を抑える段階から始めましょうか。」
その間の魔物はエルマードとイリミが抑えている。
2人だけでは抑えるのは困難だろうから、いち早く魔素の制御を習得して援護に向かわないと。
「まず、魔素を全身で感じるのよ。アンタの魔素の量は多いから直ぐにでも感知出来ると思うわ。」
全身に巡る魔素を感じる。
良くあるパターンの練習だな。
ライトノベルとかで見る初日で『魔力操作』と『魔力感知』を取得するシーンの。
俺も転生者として一瞬で会得出来ると思ったが、全身に巡る魔素を一切感じられない。
これが問題点の1つだよな。
元々、魔素なんて無かった世界で生きているのだからいきなり感じろと言われても難しい。
「イメージよ、イメージ。深呼吸をして全身を巡る酸素と共に別の何かが流れているのを感じるの。」
アイリスのアドバイス通り深呼吸をする。
うーん、まだ何となくの領域だが、確かに言われてみれば違和感を感じて来た。
今までは感じていなかった微かな違和感。
それが魔素だと言うなら感知するのは成功と言える。
「その顔は何となく見つけられたみたいね。安心しなさい。1回見つければ、後はその違和感が気になって仕方なくなってすぐに見つけられるようになるから。」
「この後はどうすれば良いんだよ。魔素を抑えないといけないんだろ?」
「簡単よ。見つけた違和感を止めるの。呼吸を止めると最初は分かりやすいかもね。慣れれば、息をしてても止めれるようになるわ。」
大きく息を吸ってから止める。
確かにこれでさっきの違和感も消えた。
この感覚を体に叩き込んで覚えよう。
息を吸っては止めてを2、3回繰り返すと徐々に自然とコントロール出来るようになって来た。
自分では物覚えが良い方だと思っていないが、流石にこの習得スピードは早すぎる。
もしかしたら、魔素を円滑に使える様オリジンが配慮してくれたのかも知れない。
「最後は魔素の活用法ね。魔素はスキルに使われるのが有名だけど、それ以外の使い道もあるのよ。例えば、こうやって全身に素早く魔素を流せば。」
地面を軽く蹴っただけでエルマードやイリミ達の所まで行ってしまった。
戻ってやり方を教えてくれると思ったのだが、そのまま帰って来ない。
最初に実戦あるのみと言っていたが、まさか本当にこのまま戦闘しながら覚えろと言うのか。
スパルタ教育にも程があるだろ。
全身に素早く流すイメージをする。
ここまで俺はイメージだけで乗り切って来た男。
集中すれば魔素を操る事ぐらい造作もない。
と信じたい。
しばらくすると体がいつも以上に軽くなって来た。
まるで俺の体では無いように力が漲って来る。
バトル系の主人公がパワーアップすると別人の様に戦闘狂になる気持ちが何となく分かる気がして来た。
「待たせたな3人共。ここからは進化した俺が全部片付けやるよ!」
「あのー、非常に申し上げ難いのですが、3人で片付けてしまいました。」
「え?もう?」
「あはは、ごめんね。アタシもこの斧慣らしておこうと思ったらあっという間に。」
俺の魔素を使った戦闘はもう少しだけ先までお預けとなった。
どれくらいの実力になったのか試してみたい気持ちもあるが仕方ない。
それにしてもあれだけ大量の魔物。
3階層とは対照的だな。
俺が魔素をコントロール出来ていなくて集まっただけなら良いけれど、常時あの量の魔物が襲って来られたら疲労感が半端ないだろう。
頼むからあまり出て来ないでくれと思いながら先へと進む。
12階層まで行かないといけなくなった事を伝え忘れながら。
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