第023話 ダンジョン突入
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「コイツがダンジョンか。」
俺達は今、ダンジョンの目の前まで来ている。
しかも、視察などでは無くこれから潜るという所だ。
正直に言えば緊張している。
ここに潜れば死ぬ可能性だってある訳だから、緊張するのも仕方ない。
それなら逃げ出せば良いじゃないかと思うが、そうも行かない理由がある。
「取り残された冒険者、生きてると良いんだけどな。」
「絶対生きてますよ!だって、アイリスさんと同じA級ですよ。死んでるなんてあり得ないですって。」
「・・・イリミ、その考えは今すぐやめろ。この先に踏み入れたら常に死が隣にある。A級だろうが、ここにいる4人だろうが関係無い。」
いつも通りの厳しい意見だが、エルマードの意見には賛成だ。
ここにいる誰も欠けず、取り残された冒険者を全員救い出すのが1番の理想的である。
しかし、そうなるとは限らない。
いや、寧ろそうならないと考えた方が良い。
元々高難易度のダンジョンとそこへ潜入している可能性の高いルインという奴等の存在。
この2つが俺達の生存率を大きく下げていると言える。
「迷うか?流石のお前も自分の命が惜しいか。」
「お前、本当に相変わらず厳しい奴だな。偶には人を甘やかす事でもしたらどうだ?」
「元気そうならさっさと行くぞ。今回のダンジョンの依頼、1番の頼りはお前だからな。それだけは忘れんなよ。」
素直じゃねーな。
俺様の実力を認めていると言えば良いじゃないか。
照れくさいから本人には直接的に言えないらしい。
・・・冗談はここまでにしておこう。
ダンジョンに入る為には大きな扉を押して入らないといけない。
4人で扉に手を掛けて押す。
鈍く錆び付いた音と同時にゆっくりと開く。
遂に始まってしまうのだ、俺の生まれて初めてのダンジョン攻略が。
「気構えたのは良いけど何も無いな。」
扉の奥へと向かうが薄暗い通路が続くだけで何も無い。
ハプニングがあるよりは無い方が良いんだけど、構えた分落差も激しく感じる。
「ここはまだ1階層だろ。何も無いのは当たり前だ。魔物がいたとしてもE級レベルが限度だろうな。」
「補足するとこのダンジョンは全部で12階層。ダンジョンの中では多い方に分類されるわ。1階層毎にフロアボスがいるの。そして、最下層にいるボスがダンジョンボス。A級なら進めても精々5〜6階層って辺りだと思うから最下層まで行く必要は無いんだけどね。」
「一先ずは半分を目指すか。それだけも骨が折れそうだけど、進むしかないしな。」
「そうね、そうこうしている間に1匹目の魔物も現れた見たいだし。」
ダンジョンの記念する1匹目は大きな単眼のトカゲ。
口から出入りする舌と共に炎が漏れている。
草原にいる様なレベルの魔物ではない事は確かだ。
だけど、俺達にとって準備運動になるかどうかも怪しいぜ。
買ったばかりの酒朱に納めた鬼丸をゆっくりと抜刀する。
エルフの里で貰ったから1度も研いだ事は無かったが、酒朱を使い始めてから常に輝いているのだ。
武器の手入れがどれだけ大事なのか思い知らされる。
ダンジョンの捜査が終わってから自らの手でも手入れしてやらねば。
戦いとは全く関係ないことを考えながら、歩いて近付く。
トカゲの方は俺を完全に経過して大量の炎で威嚇してくるが、生憎それよりも激しい炎を見た事があるので怖くない。
距離はどんどん近くなる一方。
耐えきれなくなって攻撃を仕掛けるトカゲ。
口の中で球体の炎が生み出されているのが分かる。
鬼丸の刃が届く範囲になると同時に口から吐き出される火球。
大きさはバスケットボールくらいの奴が何個も。
それでも動揺はしなかった。
「遊んでないでさっさと行くか。」
何の躊躇いも無く、それが当たり前であるかの様に素早く頭を斬り落とした。
「すごいですよ!リューマさん確実に強くなってます!」
「俺でも俺の才能が怖いぜ。」
「アタシの教え方が良かったのよ、アタシの教え方が。」
「それは全く否定が出来ないな。あの稽古が効いてるのは間違いなくそうだから。」
「うっ、素直に認められると調子が狂うわね。」
「楽しそうにしている所悪いが、どうやらお客さんは1人じゃないらしいぞ。」
エルマードが指を差した方向には何匹かもハッキリとは見えない程のトカゲ達がいる。
そして、仲間の死を確認したトカゲは怒り状態へと。
流石にこの量を1人で相手するのは不可能なので、全員で対処へ当たる。
────
「ようやく倒し切った。」
「これで1階層って冗談でしょ?」
「軽く100体はいただろ。体力的な限界が来る前にフロアボスの所まで辿り着かないと負けるぞ。」
ダンジョンの洗礼は俺達を絶望へと追い込んだ。
これでまだ1階層というのだから、この先の事を考えると恐ろしい。
A級で6階層しか進めないと言っていた時は、何の冗談だと思っていたが嘘ではないな。
言いたい事は山ほどあるが、言った所でキリがない。
助けを待っている冒険者もいるので、嫌々ながら進む事を選ぶ。
フロアボスの居場所を探す事30分。
次々と襲いかかって来る魔物を呼吸を乱しながらも何とか倒して前へ進んだ。
その成果が実ったのか地下洞窟とは見合わない人工的な扉を発見した。
急にボスが現れるタイプのダンジョンの可能性もあったけれど、分かりやすくて助かる。
「絶対この先にフロアボスがいるよな。」
「ギルドマスターから貰った情報によると最初の敵は兎らしいわ。」
「随分と可愛らしいのがボスをしてるんだな。てっきりドラゴンとかいるのかと思った。」
「私は兎さん好きなので嬉しいですよ!」
話の流れに好き嫌いは関係無かっただろ。
エルマードはこの会話に参加する事さえ無く、勝手に扉を開けやがった。
どいつもこいつも自由人過ぎるだろ。
慌てて後を付いて行く。
そして、4人全員が入った瞬間に扉が勝手にしまった。
袋のネズミという事らしい。
逃げ場を失った俺達に残された選択肢は2つ。
ここで大人しく死ぬか、フロアボスを倒すかだ。
どちらを選ぶかなんて言わなくても分かるよな。
「でも、フロアボスなんてどこにも居ないけど。」
「まさか、倒しても次の冒険者が来る頃には復活しているはずなんだけど。」
「リューマッ!避けろ!」
いきなりエルマードの大声が聞こえて驚いてしまい、反応が遅れる。
何が起こっているのか把握した頃には、鳩尾に一撃をもらっていた。
しかも、身体の内部に響く強烈な一撃だ。
痛みで立っていられず膝を突こうとする。
それをさせてくれないフロアボス。
小さな身体が弾丸の様に遅い掛かる。
今度はしっかりと鬼丸で防いだが、最初の一撃をまだ引きずっているのも事実。
「小さい身体であのパワー。油断したら一瞬で持っていかれるな。」
「直接喰らった俺も同意見だ。まずは厄介な動きから止めないと。」
「私に策があります。なので任せてください。」
イリミが提案してくるのは珍しい。
あの瞳の奥には熱く燃えている魂を感じた。
俺が成長する様に、イリミだって成長する。
それをここで証明してもらいたい。
イリミから3人へ作戦を共有してもらい実行に移る。
聞いた作戦だと成功する可能性としては五分五分。
失敗する半分の理由は、イリミの実力不足だった場合だ。
果たしてイリミは自分との戦いに勝てるのか。
「初めましょう。ここからは私の実力を証明する時間です。」
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