第016話 これって本当にD級ですか
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「おい、あれ見ろよ。エルマードとアイリスだ。」
「アイリス様はいつ見ても可愛いですな。」
「きゃー!エルマードさん!こっち向いてー!」
やはり上位冒険者は人気があるな。
俺とイリミを押し除けて、人集りが形成されていく。
もう何度目かの疎外感を感じる。
助けて欲しそうな顔でこちらを見ているが、とりあえず何も見なかった事にしてギルドの外へ出た。
あの人混みに俺達まで巻き込まれたら大変なことになるからな。
ギルドの入り口にある3段しない階段に座った。
ギルドに入ろうとする奴らに変な目を向けられるが、中の様子に気付いた途端、俺達の事はどうでも良くなり急いで入る。
またどこかへ行ったらエルマードが怒り出すだろうから、仕方なく待っているけど退屈だ。
それから2人が戻ってくるまでには30分掛かった。
時間で考えたら結構待っている方なのだが、あの群衆から良く抜け出せたものだと感心が勝ってしまう。
気になるあまりチラッと中の様子を確認したら、男の冒険者数名がその辺に倒れているのが見えたけど、実力行使とかしてないよな?
ギリギリ、エルマードならやりかねないんだけど。
「今から何をするかとか決まっているのか?」
「金がないから稼ぎに行く。だけど、スライムとかしか狩れないらしいから困ってんだよ。」
「なんだ、そんな事か。それならギルドカードを貸してみろ。」
言われた通りに俺とイリミがギルドカードを預けると、何やら操作を始めた。
作ったばかりで何をしているか分からないので、ただ黙って見届けることしかできない。
バイトの先輩にも何も教えず、1人で済ませちゃう人いたけど、教えながらやらないと次も出来ない困った人間になってしまう。
「これでパーティ申請は完了だ。俺のランクに引っ張られてD級までは討伐可能になった。」
「D級ってどのくらいだ?」
「分かりやすいのは、フォレストウルフとか、ホブゴブリンとかだな。」
確かに強そうだな。
フォレストウルフはイメージが付かないけど、ウルフって名前に付くだけで強そうだし、ホブゴブリンに関しては大人になったゴブリンだ。
固有スキルがあれば簡単に倒せる相手だが、今後魔族を相手にするなら剣術も身に付ける必要がある。
鬼丸を最大限活かせるようになる為、固有スキルを控えて特訓とでも行こうか。
「もう昼だから時間が惜しい。今すぐにでも平原に出発して魔物を狩りに行くぞ。」
「ちょっと待って!何で、アタシがパーティに入ってないのよ!」
「何でって、そんな事一言も言ってないだろ。そもそもアイリスはA級なんだろ?俺達みたいな作り立てのパーティに入る必要ないでしょ。」
「何言ってんのよ。作り立てだから、アタシが入って指導してあげる。というか、普通にパーティに入れて欲しいの。」
実力を考えたら確実に大きな戦力になるので断る理由もない。
ただ、1つだけ言えるのはエルマード目当てなのが見え見えなんだよ。
本人は気付いてないけど。
気苦労するようなことも増えそうで心配になる。
「まぁ良いか。エルマード、パーティに入れてあげてよ。俺、やり方分からないから。」
「本当に良いのか?お前がそう言うなら止めないが、アイリスはワガママだぞ。」
「良いの良いの。女の子はワガママくらいな方が可愛いんだから。」
「良いこと言うわねアンタ。もっとエルマードに言ってやってよ。」
別に擁護したつもりはない。
ただ、可愛いは正義とだけ言っておこう。
このままアイリスをパーティに加えた新体制で平原までやって来た。
平原にはチラホラと魔物が見えるけど、冒険者は人っ子一人もいない。
この辺にはFランクの魔物しかいないからだろうか。それともまた別の理由があるのか。
俺には全く検討も付かないが、ここでエルマードとアイリスはここで狩りを始めるらしい。
いきなり説明も無く、当たり前の様に生肉を置き距離を取った。
何が起こるのかと思い見ていると、平原の横にある森から騒音が。
アォーーーン!
狼の鳴き声。
まさか、さっき言っていたフォレストウルフか。
「来るぞ。イリミ、リューマ。2人だけで倒せるよな。」
「当たり前だろ。」
「問題ありません。」
音の正体は派手に木々を端折りながら、俺達の前へと姿を現した。
毛並みが植物の葉で出来ている狼、名前通りの魔物だ。
他にはこれと言って特徴的な部分もないので、倒すのにも苦労しないだろう。
鬼丸を手に取り臨戦態勢に入る。
イリミのサポートもあるので、俺は存分に暴れるだけで良い。
最初は重く感じていた鬼丸も少しずつ手に馴染んで来たのか思う様に振り回せる。
調子が良いと判断した俺は自ら仕掛けた。
しかし、刃先を見せても動揺しないフォレストウルフ。
このままでは余裕で勝てるが魔物に情けは不要。
勢い良く斬り掛かる。
手には空を斬る感触が残り、刃先が地面を斬っていた。
「敵の情報を持っていないのに安直に攻め過ぎだ。」
「後ろに移動しています!『風魔法』"ブリーズ"」
イリミの言葉でようやく背後を取られているのに気付く。
もしも、イリミの援護が無ければ腕の1本は持っていかれていただろう。
これが固有スキルを使わない時の実力か。
あまりにも弱いと再認識させられるな。
「敵は地面を潜って移動が出来るみたいです。」
「だから、俺の攻撃を避けられた訳だ。でもなー、地面を移動する奴にどうやって攻撃を当てるんだよ。」
ヒントが欲しいので、エルマードの方へ視線を送るも無視。
であるならば、アイリスに助けを求めてみるが、俺達の事は眼中に無し。
「リューマさん、後ろ!後ろ!」
古典的なギャグを披露するイリミ。
後ろがどうしたんだよと振り返るとフォレストウルフが飛び掛かって来ていた。
刀を無闇に振り回すと何とかフォレストウルフに当たる。
これでようやく1匹目の討伐が完了だ。
「偶々だけど、フォレストウルフの攻略法が分かった様だな。フォレストウルフは背中を見せると飛び掛かって強烈な一撃を喰らわせようとしてくる。そこを攻撃すればゴブリンと大差無い。」
「ゴブリンと大差無い訳ないだろ!大有りだってな!」
「フォレストウルフ1匹で騒ぎ過ぎよ。それにそんなまどろっこしい事しなくても。」
森からフォレストウルフの群れが飛び出して来た。
同胞が殺されてしまった復讐をしようとしているのか。
「『瞬歩』」
これはグロい。
地面に潜って逃げようとする前に潰す。
単純だが力量が無いと出来ない技を披露して、死体の山を気付く。
「なんでアイリスが倒すんだ。それだとコイツ等の練習にならないだろ。特にリューマ。固有スキルが強いのは認めるが、他が疎かだ。それに比べて、イリミはサポートという面で完璧にこなしていたな。」
もちろん、俺の弱点はそもそも俺自身が弱い点だと自覚している。
でも、ハッキリ言われ過ぎてメンタルが折れた音がした。
「そこまで言うならお前が基礎を教えてくれよ。」
「いや、俺は銃がメインだ。それよりも適任な奴がここにいるだろ。」
目の前にアイリスを出される。
エルマード先生、この方の指導は嫌な予感しかしないんですけど。
「えぇー、面倒よ。と言いたい所だけど、エルマードのお願いだし聞いてあげる!アンタ、ビシバシ指導してあげるから感謝しなさい!」
この瞬間、筋肉痛になる事は確定しました。
さよなら、明日の俺。
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