第015話 最近のギルドは喧嘩売られないらしい
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「勝った!勝ちましたよ!エルマードさん見てましたか?リューマさんが勝ちましたよ!」
「興奮するような事じゃない。勝つと分かってんだからな。それで、勝手に勝負を挑んで勝手に負けたツケはどうやって払うつもりだアイリス。」
コイツ、マジかよ。
負けた相手に対して追い討ちかけるように問いただしてる。
負けた事に疑いの余地がないのは分かるけど、顔見知りであるなら同情の1つや2つあって然るべきだろ。
アイリスもエルマードの態度に言葉を失っている。
まぁ、そうなるよな。
俺が頼り無さそうに見えるから、助け出そうとして勝負を挑んだのに冷た過ぎる扱いを受けるとは。
「だって仕方ないじゃなーい!グスッ!アタシのエルマードを奪ったのが許せなくて!うえぇーーん!!!」
泣きながら告白紛いの事をされている。
もしかしなくても、アイリスはエルマードの事が好きなのだろう。
だから、俺達に嫉妬して行手を阻んだ訳だ。
なんとも健気な話じゃないか。
エルマードがモテるのは癪だが、こういう健気なヒロインは好きなので応援したい。
「良い彼女が出来たな。お前はアイリスと一緒に幸せに暮らすんだぞ。」
「2人になるのは寂しいですけど、こんな良い女性とお付き合いされるなら仕方ないですよね。」
「あら、そこの2人って意外良い人なのね。ほら、公認って事だしアタシ達付き合いましょうエルマード!」
「それでギルドの話だが、ギルドでは俺もギルドカードの更新がある。数年振りの更新だから、作り直しを勧められるだろうな。だから、俺が案内してやるが大人しくしてろよ。」
ツッコむのさえ面倒になって、見えていない事にし始めた。
アイリスも戦っていた時の威厳はどこへやら、ちょっと残念な獣人になってエルマードの後を追いかける。
「む、無視しないでよー!」
「うるせー!お前、仲良かったみたいな感じ出してるけど、ギルドにいた頃も俺の邪魔してただろうが!その尻尾千切るぞ!」
「やめてよ、そんな高度なプレイは早いって。まずはお付き合いしてからお互いのことを知って。」
漫才を始め出したので、俺とイリミは無視してギルドの中に入った。
当分したら俺達がいない事に気付いて中に入ってくるだろ。
それまで十分イチャイチャしてくれ。
ギルド内は外から見ているより狭く感じた。
理由は単純、人がギルド内を埋め尽くしているからだ。
冒険者らしい服装やラフな格好、いかにもギルド職員だろと感じる可愛いらしい制服を着た美女など様々。
獣人や偶にエルフなどの種族も説明されたように多い。
唯一、魔族だけはこのギルド内にいないけど。
案内が出来る2人は外にいるので、とりあえずカウンターへ向かう。
これだけ人数がいるのに、新規冒険者登録の列だけは1人として並んでいなかった。
待ち時間がないのはメリットだけど、他の冒険者にジロジロと見られるのは気分が良いものではない。
「あれ?珍しいですね。新規登録の方ですか?」
「あ、そうです。新規で冒険者登録したいんですけど、登録料とかは必要ですか?」
「いえいえ、登録自体にお金は必要ありませんよ。ただ、ランクを上げる時に昇格料が必要なのと、そのランクに合わせて年会費が発生しますけど。」
登録自体が有料で後はお金が必要ないシステムよりは、こっちの方が儲けが出るのは言うまでないか。
まさかの所で現実を見せられているような気がしてテンション下がるな。
しかし、異世界に来てすぐの俺は持ち合わせがないので結果的には、登録が無料で助かった。
年会費とかはこれから魔物を倒してジャンジャン稼ぐ予定なので問題ないと信じたい。
「それで大丈夫です。」
「私も大丈夫です!」
「かしこまりました。では、こちらの用紙に記入してからお声掛けください。」
渡された紙を見ると意外にも記入事項は少なかった。
日本の契約書がいちいち書く欄が多いというものあるかも知れないが、個人を特定できる住所や連絡先の記入が必要ないってのは大丈夫なのだろうか。
支払い方法も明記されていないし、逃げられたらどうするつもりだ。
名前、現在の使用武器、それから可能であればスキル。後は過去の犯罪やギルドの利用歴を問う様なものばかり。
これだけしか書くことがないので、1〜2分で書き終えた。
「あれー?リューマさんもう書き終えたんですか?早いですね。」
「もうってこれしか書くことないなら、すぐ終わるだろ。逆にイリミはどこまで書いたんだよ。」
「私は今スキルの所までですね。」
そう言えばそうだった。
イリミは初級のスキルを全部使えるのを忘れていた。
だけど、それって省略して書けば良かったのに。
丁寧に書いている本人には直接言えないけど。
まだイリミは時間が掛かりそうなので、先にギルド嬢に記入した用紙を渡す。
「これで登録の方は完了です。カードの発行までには、10分から15分程度掛かりますのでご了承ください。その間に冒険者について説明させていただきます。」
おぉー、異世界に来てようやくスタートラインに立ったと実感できる。
あまりにも長い道のりだったが、まだまだ先は長い。
説明の為に1枚の紙を見せるギルド嬢。
そこには事細かくギルドのルールや冒険者の説明が記載されている。
A4サイズの紙に文字がびっしりと埋まっているので目が痛くなりそうだ。
「まず、ランクはF〜S級まであります。一般的に昇格出来るのはA級までで、S級からは見合った功績と各地のギルドマスターの承認が5つ必要となります。」
「それじゃあ、メリットとか無いんじゃないの?」
「受けられるクエストとギルドに提携している機関では高待遇を受けれます。それよりも1番のメリットはランクが高いと伴って地位も高くなることですね。」
ランクが高い奴が偉い。
シンプルで分かりやすいシステムだ。
これだけでもランクを上げようと必死になる理由は生まれる。
「後、1番重要なのは今からお渡しするギルドカードを無くさない様にしてください。位置情報やお金の管理など全てギルドカードで行われますので。」
今時の携帯電話かよ。
無くしたら大事になるの確定じゃん。
あぁ、だから記入する事項が少なかったのか。
説明も終わった所でギルドカードを手渡される。
イリミも無事に終わったらしく、2人でギルドカードをしばらく眺めていた。
原付の免許を作った時の感動と似ているな。
「ギルドカードも作った事だし、少しだけ日銭を稼いでから、美味しいご飯でも食べるか。」
「良いですね!街を出た草原とかにスライムがいるらしいですよ。」
「スライム?俺達それよりは強いの倒せるだろ。」
「いやいや、ギルドカード作ったんで緊急事以外はダメですよ。」
うわー、そういうのがあるのか。
思わぬ落とし穴があったな。
でも、今日中にお金は作らないと夜飯を食べれないし。
「何故、置いて行ったお前等。」
「良いじゃん。コイツ等も空気読んでくれたんでしょ。アタシ達の関係が深まるように。」
「要らん。そんな配慮。」
「丁度良い所に来たなエルマード。」
何とかランクで倒せる魔物問題も解決出来そうだ。
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