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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
前編 ダンジョン攻略

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第014話 リューマVSアイリス

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

折角街の中に入れたのに、タイマンを決行する為にわざわざ街の外へ出て来た。

ギルドカード作るのにどれだけ寄り道してるんだよ。

だけど、アイリスとの戦いは決して逃げてはいけない。

逃げれば仲間を1人失う事になる。


「ほ、本当に止めなくて大丈夫ですか?エルマードさん!」

「良いから大人しく見守っておけ。アイツなら絶対に勝つ。」


呑気に言いやがって、負けたら美少女獣人と旅に出れるから勝敗なんてどっちでも良いのか?

俺負ける可能性あるんだよ?


「頑張ってくださーい!リューマさーん!応援してますよー!」


イリミからの応援が耳に届く。

エルフからの応援って、身体能力を上げる効果とかないよな。

心無しかさっきよりも身体が軽く感じる。

全身から力が湧き出して来た。

ありがとう、異世界。ありがとう、美少女。


「ニヤニヤして気持ち悪い。で、ハンデはどうするの?」

「ハンデ?真剣勝負にそんなの要らないだろ。」

「ぷっ、あはは!そんなのじゃ、勝負にならないわよ!・・・だって、アタシA級冒険者だから。」


急に目付きが怖くなる。

ハンデ無しと言われた事が馬鹿にされたと感じているのだろうか。


俺からしたらハンデを付けようとしている方が失礼だけどな。

それに勝つつもりでいるので、後からハンデどうこうでいちゃもん付けられたら面倒だ。

正々堂々と勝負するのが、男ってもんだろ。


「A級自慢してくるのは結構だが、負けた時の言い訳を考えた方が身の為だぜ?」

「分かった、早く合図出してエルマード。コイツ、殺すから。」


物騒な事言い過ぎだろ。

これあくまでも殺さない範囲でのタイマンだと思って良いんだよな。

気迫がありすぎて、足震えそうなんだけど。

あれだけ自分で挑発しておいて、逃げ出したくなって来た。


「それじゃあ、始めるぞ。空砲が鳴ったら戦いの合図だ。」


空に向けて拳銃を構える。

カウントダウンとかないから、どのタイミングで始まるのか神経を研ぎ澄ませて聞いていないと。


空砲が鳴った。

その瞬間、互いに動き出す。

俺の動き出しは悪くなかったが、明らかにあちらの方が早い。

そう言えば、獣人って魔法とかはからきし駄目だけど、身体能力は人間を遥かに上回るのが一般的だよな。


頭でそんなことを考えている内にも、時は進んでいる。

後ろに引きながらも鬼丸に手を掛けた。


「遅いってのッ!『打撃』"インパクトマーシャルアーツ"!」


鋭い攻撃が俺の構えた鬼丸の間を縫って襲いかかる。

しかし、身体を後ろに逃しているので、そこまでの衝撃は。


刹那、全身を駆け巡る痛みと衝撃が。

全身から血が引いていき、身体が無事なのかどうかも分からなくなる。

正気に戻るまでに1秒も掛からなかった。

それでも、アイリスは怒涛の攻撃ラッシュを決めに来る。


不幸中の幸いなのは、先のスキルで吹き飛ばされて距離が空いていること。

今度こそ、確実に鬼丸を構える。


「そんな鈍ら刀でアタシに勝てると思ったら大間違いよ!」


拳で迎え討とうとするアイリス。

いくら強さに自信があるからと言って生身で受けるとか正気の沙汰とは思えない。


ぶつかる拳と刀。

勝敗はどう考えても明らかなのに、それを覆すように拮抗していた。


「中々、やるじゃないその刀。でも、それだけでどうにかなるのかしら。」

「うるせー。こっからは俺のターンだ!来い!『風纏(ふうてん)賢鳥(けんちょう)』!」


またもテンの登場。

あまりの呼び出しの頻度に、酷使だと動物愛護団体に訴えられそうだ。


「使い魔!?アンタ、タイマンでそれは卑怯でしょ!」

「どの口が言ってんだ!それに、これも俺の固有スキルだからタイマンの範囲内だろ。」


テンの猛攻が加わり、攻め手が減る。

2方向の攻撃を捌くには相当な神経を使うだろうから、俺が攻撃に転じるならここしかない。


「晴天裂き、地揺るがす天変に宿すは龍をも屠る力なり。喰らい暴れ壊せ!」


後少しで必殺技の詠唱が終わるという瞬間に、笑い声が聞こえた。


「ぷっ、ダサッ!何そのスキル!変な言葉並べてるだけじゃない!これ、真剣勝負じゃなくて、一発芸大会だっけ?あっ、もしかして、アタシの集中を削ぐっていうテクニックとか。」


やめろ!その口撃が1番ダメージあるから!

黒歴史だということは最近薄れて来ているのに、憧れの獣人に笑われてしまったらメンタルに来る!


「途中で終わったみたいだけど良いの?一発くらい撃たせてあげるけど。」


単純な挑発。

しかし、今の俺にはそれで十分効いた。

ここは分からせてやらないといけないという使命感が体を勝手に動かす。


「もう一度だ、もう一度。落ち着け、大丈夫、ここは異世界。多少、厨二病でも空気が馴染めば誤魔化せる。よし、いけるぞ。」

「ねぇー?まだ?早くしないとこっちから殺しに行くけど。」

「晴天裂き、地揺るがす天変に宿すは龍をも屠る力なり。喰らい暴れ壊せ!それが地獄を運ぶ厄災の定め!"テンペスト・ドラゴンキラー"!」


周囲の風が一点に集まる。

それはただの空気ではなく、触れるだけで死を悟るほどの威圧感を放っていた。


それでもアイリスは動揺の1つも見せない。

もう良いのかと挑発してくるような視線を送ってくる。

どこまでその余裕が続くのか試してやろうじゃねーか!


逃げも隠れもしないアイリスに直撃する。

当たった感触は確かにあった。

死なれたら目覚めが悪いので多少の加減したが、普通の人間では当然立っていられないだろう。

しかし、嫌な予感がする。

何故だが背筋が凍るような嫌な予感が。


「これが本気?笑わせないでよ。」


やはり、あの攻撃を受けても無事だったようだ。

これがA級。

数多くの死戦を潜り抜けた者にとってこれくらいは屁でもないってか。


「『獣化(じゅうか)』。これでアンタ3秒も持たないわよ?」


完全に獣よりの身体になった。

身体能力も格段に上昇しているのが言わなくても分かる。

やばい、俺死ぬのか。


考える暇も与えて貰えずに、喉元へ鋭い爪が遅い掛かる。

負けたくない、戦いは絶対に勝つ。

手放せないもんがあるんだよこっちにも。


「チッ!ギリギリで反応したか!」

「あぶねーな!殺す気かよ!」

「安心してよ、ちょっと痛いだけだから。」

「お前の基準がおかしいからそれ。」


鬼丸が掠ったはずなのに、傷口はすぐに回復した。

回復力まで超人的なのかよ。

こういうのは絶え間なく攻撃するのが良いんだろうけど、テンは連続した召喚による酷使で疲労が見え始めている。


負けるのか?

いや、まだだ。

あの厨二病だった時を思い出せ。

力を欲していたあの時を。


俺だけ世界に入り込み、他の音が消えた。

昔、周りからの嘲笑を排除していた時と同じだ。

すっと集中することが出来る。


「貴様、図が高いぞ。」

「なっ!どうなってるの!」


命令により、アイリスは跪く。

強制力は強いようで、反抗しようとしてもびくともしない。


感覚が厨二病全盛期とリンクし始めている。

身体から不思議と力が溢れるような気がしてならない。

妄想が現実になるというのはこれほどまでに強いのか。

今はもう負ける気などしない無敵の気分だ。


「この勝負、俺の勝ちだ。」


鬼丸をアイリスの首に突きつけ勝利を宣言する。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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