第011話 2番目の仲間は突然に
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ここからはきっとエルフ達との楽しい交流会となるはずだ。
だって、里救った英雄だぜ?
こんなの1人2人ぐらいは俺に惚れてないと計算に合わらない。
それは冗談だったとしてもお礼とまではいかないが、何か褒美は欲しいよな。
無難なのは料理を振る舞ってもらうとか。
飲めないけど大量の酒と食べ切れるかどうか怪しいぐらいの豪勢な料理を囲みながら、ワイワイと宴を始める妄想をして既に涎が垂れて来た。
「あ、みんなおかえりなさい!魔物達は全部倒したので安心してください!」
里の反対側に逃げていたエルフ達が帰って来た様子。
驚いていない反応からして、魔物達がいなくなったのも確認している様子だ。
ただ、明らかに反応がおかしい。
ここは歓喜や安堵の声が聞こえて来ても良いはず。
それなのに向けられているのは負の感情。
決して気分が良い物では無かった。
「イリミ様が活躍されたのは分かります!しかし、その者達からいち早くお離ください。この襲撃者の手下の可能性があります故。」
「まだそんな事を言うのですか!彼等が我々のピンチを救ったとまだ分からないの!?」
「救った?我々はそんな事頼んだ覚えはないのですよ!きっとイリミお嬢様の温情に漬け込む作戦なのです。」
どう足掻いたって俺達を悪者に仕立て上げたいらしい。
エルフってもっと礼儀を重んじる種族かと思ってたけど、中々陰湿な奴らだな。
助けなんか要らなかったと後付けで言われても、説得力が皆無だ。
この中に一人でも立ち向かおうとした奴がいるなら別の話だけど、例外なく逃げ出したからな。
エルマードもそう思うんだろと共感を求める意味で表情を確認すると、一目で怒り狂っているのが分かる。
そうだろうな、お前の沸点だとこのくらいで沸いちゃうよな。
その辺のケトルなんかより、すぐ沸く事で有名だから。
「助けは要らなかったというで間違いないな。」
「あぁ、さっきそう言っただろ人間種が。頭まで悪いとは救いようがない奴らだ。」
「俺達の助けが死んでいた。だから、助けが要らなかったというのは、死を受け入れたという意味だな。」
待て待て、エルフに向かって銃を向けるのやめろ!
苛立ったら銃口を人に向けないと気が済まない性格なのか?
エアガンとか人に向けてる子供を注意したくなる親の気持ちが良く分かるんだけど!
「本性を表したな!この外道が!」
「出て行け!この里から!」
ブーイングの嵐。
最初はお礼とかに執着していたのでここに残っていたが、それもここまでにしよう。
エルフの里で英雄大作戦は人間嫌いが根深過ぎるエルフ達によって失敗に終わったのだ。
エルマードは納得していなかった様子だが、強引に連れ出す事にした。
暴れ出して大事にするよりは、コイツを宥めながら次の街を目指す方が良い。
「待て、人間種。」
おっ!呼び止められたという事はまだチャンスがあるのか。
これは偉い人が受け入れて仕方なく仲良くなって行くパターンだな。
「その刀は置いて行け。それはこの里に取って大事な宝だ。」
全く持ってその通りだと思います。
このままだと勝手に持っていくヤバイ奴ですよね。
いやいや、そこ気にする所かよ!
俺武器なんて持ってないからこれ回収されたら丸腰だっての。
あー、もう全部想定外の事ばかりだ。
嫌気が差した俺は考えら事をやめて走り出した。
今は出来るだけエルフの里から離れたい。
なまじ、異世界へのイメージがある分、ギャップを感じた時の絶望感が半端無い。
あれがエルフとか俺は絶対に認めない。
「おい、良いのか?」
「なんだよ、良いから走れ。走らないとエルフの奴ら追いかけてくるぞ。」
「いや、そうじゃ無くて。」
「口は良いから足を動かせ!」
お前も苛立ってただろ。
こっちは里に伝わる宝を強引に奪って来てるんだ。捕まったら半殺しで済むかどうか。
必死に逃げ回ること三十分、ようやく巻く事に成功した。
いや、どんだけ追いかけて来るんだよ。
途中から足無くなったのかと思うくらい走ったからな。
息も1〜2分では全然整わない。
身体が勝手に酸素を求めて息を吸い、苦しくなって二酸化炭素を吐き出すのを繰り返している。
「散々な目に遭ったけど、刀を貰えたし結果オーライか。」
「いや、貰ったというより盗んで来ただろ最終的に。」
「いえいえ、とんでもないですよ。私がお渡ししますと言ったのだから、それはもうリューマさんの物ですよ。」
「ほらな?こうやって、イリミも言って・・・るん・・・だし。えぇーーー!なんでイリミがここにいるんだよ!エルフのお嬢様まで誘拐したとなると完全に犯罪者じゃねーか!」
「俺は言おうとしたからな。黙って走れと言ったのはお前だ。あぁ、魔王討伐よりも先に牢獄行きかもな。」
あの時か!
しっかり聞いておくべきだった!
てっきり、刀は面倒事になるから置いて行けとか言われるのかと思った。
お前は銃があるからそんな事言い出そうとしてるんだろと軽く流したが、めっちゃ重要な事言おうとしてたのかよ。
それなら挙手して発言してくれれば、ちゃんと耳を傾けたのに。
「魔王討伐ですか!本当に魔王っているという事ですかね?私、エルフの里から遠くには出た事なかったので新鮮な気分です!」
「さっさと戻った方が良いぞ。色々とややこしくなるから。」
「え?何言ってるんですか?私、旅に着いて行きますよ?」
当然の美少女エルフのパーティ加入宣言。
もちろん、出会った当初は二つ返事で大歓迎だった。
癒し系のオーラを感じていたし、むさ苦しい男達の中に紅一点として華やかさを加えてくれると思ったから。
しかし、今は偶に感じる残念なオーラを危惧している。
悩ましい、非常に。
この決断はきっと未来に響く。
吉と出るか凶と出るかは不鮮明で、一歩間違えれば大きな傷を残す事になる。
「嫌って言っても着いてくるだろうな。じゃなきゃ、こんな事してないからな。」
「俺は別に援護するつもりではないけど、コイツは他のエルフと違う。それにあの同時発動は他の奴らが簡単に真似出来ない。」
「それは分かってるけど。」
「お願いします。迷惑にはならないように頑張りますから。てか、このまま帰らせた方が面倒事になると思いませんか?」
ここまでの熱意を見せられたら、了承しない方が難しい。
「よし、イリミも俺達の旅に参戦ということで。」
「やったー!私、エルフの里を出たらやりたい事リストがあるんですけど、何から始めましょうか!」
早速、魔王討伐とは違う路線の話をしている。
遠足感覚で着いて来た訳ではないんだよな。
一応、今から厳しい戦いをいくつも経験する事になるんだけど。
そう言いつつどんなリストなのか気になり覗くと、ほとんど食べ物の事しか書いてないように見える。
「次に行く街ではどんな美味しい食べ物が置いているのですか。」
「美味しい食べ物はさておき、次の場所ってどんな所だっけ?」
「リューマには説明しただろうが。はぁー、仕方ない。エルフの女も増えた事だから説明してやろう。」
このご時世に考えられない呼び方してるんですけど、この男。
「次の街は、異種族の交流の場として設けられている街・リッドナーブルだ。」
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