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元厨二病の俺、スキル『妄想具現化』は強いけど恥ずかしいです  作者: 風野唄
前編 ダンジョン攻略

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第010話 異世界で生きる覚悟を持つ者よ

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

今、目的の物と言っていたな。

それも鬼丸を見せた瞬間だ。

つまり、話を整理するとこの女がエルフの里を襲ったのは、この鬼丸を奪う為。

そして、その狙っている物が俺に渡ったのを知った段階と言う事か。


・・・これ、俺がやばくね?

このまま、殺される未来まで容易に想像出来るんだけど。

相手は明らかに人を殺すのに躊躇いのないタイプの人間だ。

踏んできた場数も多いはず。

経験の差でも、実力でも、戦闘面では何一つ勝っているところが思い付かない。


「アンタに恨みとかはないんだけど、死んでくれる?」


死ねって言ったんですけど!

マジで殺しに来てる!

やばい、距離が近いしこのままだと反応出来ずに死んでいく。

誰か助けてくれ!


「『光魔法』"フラッシュ"!」


眩い光が俺とアパストと名乗る敵の前に現れる。

完璧なタイミングのアシストに感動していたが、俺までフラッシュを喰らっているのはワザとじゃないよな?

でも、先に目を瞑っていた俺の方が動き出しは早い。


何も考えず、この場をどうにか切り抜ける為だけに鬼丸を振る。


「グァアーー!!ふざけんなー!クソ野郎!私の大事な腕を!」


俺は斬ってしまった。

人の腕をあんなに簡単に。

異世界に来て麻痺していた感覚が徐々に取り戻されてくる。

今更ながらに俺は殺し合いの場に立っているのだ。

仕方がない、そう仕方がない。

どれだけ言い聞かせても俺と同じ人間を斬ってようやく、俺のしていることの残酷さを理解して来た。


あれは俺が斬った腕。

うっ、気持ち悪くなって来た。

魔物と違って、よりグロテスクなように見える。

もう一度、腕を斬る前の感覚に戻りたい。

あの時はまだ異世界にいる事を楽しめていたのだから。


「アンタも殺してペットにしてやる!来なさい!『死体蘇生(ネクロマンサー)』」


地面から影が現れ、這うようにして現れたのは人間。

それも幾度と死闘を繰り広げたであろう、風格をしている。

バルハートには劣るかも知れないが、それに近しい実力はあるだろう。


「どんなに強くても寝てる時は無防備なんだから可哀想よね。」


卑怯な奴だ。

聞くに耐えないが、もっとその狡猾で醜悪な部分を曝け出してくれ。

そうする事で少しは罪悪感が薄れる。

そして、少しずつ感覚を麻痺させる事で順応しなければ、この異世界で生きていくのは不可能だろう。


「答えろ。お前は今までどれだけの数の人を殺して来たんだ。」

「そんなの覚えている訳ないじゃん。殺しは趣味みたいなもんだからね。数え切れないくらい殺して来たわよ。」

「テンプレみたいな返事しやがって。だけど、少しだけ現実が見れて来た。至ってシンプル、殺るか殺られるか。それ以外は考えなくて良い。」


思考を限定的することで躊躇いを消す。

迷いは弱さだ。

中途半端な実力で生き残れる程甘い世界ではない。

教訓を得たお礼に、コイツには少しだけ本物の力を見せよう。


「邪を滅ぼすは聖の矜持、聖を滅ぼすは邪の性。極性遭逢せし時、まだ見ぬ究極が誕生する。人智を遥かに凌駕する究極をご馳走しよう。"デッドオアアライフ"」

「長々と変な言葉並べて面白いのかし・・・ら?あれ、目が、見えない。言葉も出」

「出ないだろうな。次に視覚以外の五感が奪われていく。そして、生きているのか死んでるのかも分からないまま、永遠へ落ちて行く。その永遠で死んで人に詫びろ。」

「格好付けている所悪いが、この屍を一緒に葬る選択肢は無いのか?こっちは苦労してんだけどな。」


俺の仕事は終わったはずなのに、エルマードが水を差す。

そっちも大変なのは分かるけど、まだまだ余裕そうな顔をしているだろお前は。


「俺達の目的は魔王討伐。その仲間がここでギブアップか?情けねー、仮にも1番目の仲間は左腕のポジションだぞ?」

「もっと煽ってくれリューマ、そうすりゃコイツに勝てそうだ。」


分かりやすくブチギレてるよ。

この怒りって戦いの後まで持ち越さないよな。

もしも、持ち越すんだとすると確実に俺の明日はないな。

天界に行って、死因が仲間を怒らせすぎた事だと説明するの絶対嫌だな。

女神ドン引きしちゃうよ。


相手は素手の戦闘を得意として、何度も重いパンチを繰り広げているが、エルマードはそれを易々と避ける。

固有スキルを使っていたとしても、元々の動体視力が高くなければ使い熟せないはずだ。


スキルがどれだけ便利かはまだ図りきれていないが、そんな物が無くたって頼りになる男であることに間違いはない。


「辛うじて避けれるが、これじゃあどうやったって攻撃に繋がらないっての。ダラダラしてないで、援護しろリューマ!」

「悪いが援護は俺も上を行く奴がいるからな。」

 

上からテンに乗って再度登場するイリミ。

こんな展開があるのは熱いよな。

これはほぼ勝ち確定演出みたいなもんだから。


「援護、援護ってこれじゃあ、私お守りしてるみたいですよ。・・・でも、1人のエルフとして、イリミ・プレナーデとして見て貰えるのはこんなにも嬉しいんですね。だから、私は咲き誇ります。森に咲く一輪の花よりも強く。『風魔法』、『水魔法』、『土魔法』"大自然の反乱(ガイア)"」


泥濘んだ足元が自由を奪い、風が身体を押さえ付けた。そして、吹き飛んでくる水が止めに体温を下げる。

最後のは生身の人間ではないアンデッドに効果はないが、エルマードの援護としては十分だろう。


「認めざるを得ないか。アイツは立派なエルフの様だな。俺も最後くらい自分の役目を果たそう。」


アンデッドは必死の抵抗を見せるが、二人の連携に為す術無く散っていく。

それと同時に術者であるアパストも生き絶えた様子。

1番強いアンデッドに自分の魂を注ぎ込んだとかそんな所か?

それも死んでしまった今、予測の範疇を出ないけど。


アパストが死んだ事で『死体蘇生(ネクロマンサー)』によって生み出された魔物達も次々と消えて行く。

あれだけこの世の終わりみたいになっていた風景も無事消え去ったという訳だ。


あまりの疲労で地面に座り込む。

何度も戦闘を経験しても命のやり取りをしている時の緊張感には慣れない。

この先、魔王を倒すという事がどういう事を意味しているのか、ジワジワと実感して来た。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!

あ、毎日21時投稿予定です。

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