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剣術チートな悪役令嬢  作者: 時雨もゆ
第一章 魔法陣を抜けると、異世界であった。
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12. フラグ建設

  「えーと、クルーエさんと、君は誰?」


  アランが微笑んで尋ねてきた。どうやらエリーズが男装しているということは、バレていないようだ。


(バレたくなかったから男装したんだけど、気づかれなかったらちょっと寂しいなぁ)


  アランとは十年の中だから、やっぱり少し寂しい。

  けれどそんな思いは心の底に隠して。

  エリーズも同じように微笑んで答えた。


「それは事情があって答えられないのです、アラン様」


  アランはそうか、と頷く。

  それから思い出したように、周りを見渡した。


「この人達は、君がやったのか?」


  地面には倒れているほうれん草とおにぎりとリーダー。攻撃するとき、みぞおちや首を狙っていたから、まだ意識を失っているようだ。ちゃんと怪我をしないように、手加減はしたのだが。たぶん脳震盪を起こしているのだろう。


「そうですね。私がやりました」


  エリーズがはっきりと答えると、アランはふぅん、と頷いた。どこか不思議そうな顔をしている。


(あまり長居しすぎたらバレるかもしれない。リルとアランの間にフラグが立ちやすくなるかもしれないけど、できるだけ早くどっか行った方がいい、か)


  エリーズはあ、と呟いて腕時計を見た。一言で言えばあれだ。古典的すぎて誰もが、あ、こいつ退屈なんだな、と思うあれだ。


「時間を取らせて悪かった」


  アランが言った。空気を読んだのか、それともこの世界でまだこの手法が発達していなくて気づかなかったのかどうかは分からないが、立ち去れるならありがたい。


「すみません。このあと用事があるもので」


  エリーズはぺこりと一礼すると、歩き出した。すぐにアラン達見えなくなる位置まで移動する。


(あ、腕時計で私だってバレなかったかな)


  姿が見えなくなった瞬間、エリーズは頭を抱え、その場に蹲った。やっちまったーと小さな声で言う。


「何をやっちまったんだ?」


  突然低い声が聞こえ、エリーズは勢いよく後ろを振り向いた。が、そこには誰もいない。


「前だよ、エリーズ・ベルナール」


  その言葉に前を向いたエリーズは、あんぐりと口を開けた。

 

 

 


 


 

 

 

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