薬品好きは人を助ける
「グゴォォォォォォ!!!!!」
森の中に断末魔が響く。
腹を切られ絶命したそれは地響きを起し倒れていく。
「こんな感じです!」
「お見事です姫!」
彼女ここ、竜の森と呼ばれる魔境を領土化に置くカネル王国の第二王女、ネル・カネルである。
彼女は今年7歳になり、12歳になると王都の学園。ラァーメル王都中等学園に入ることが決まっている。
彼女は魔族を差別しない人間であり自ら混合学部に行くことを決めていた。
その為、この森にBランクの魔物を狩りに来たのである。
すでにスキルは発現しており、戦闘特化の『剣王』を持っていて第一王子に次ぐ剣豪として有名である。
「この魔物はAランクですよ!さすがは王女様だ!」
「なんとかやれました〜。疲れたです。」
齢7歳。人柄もよくこの王都騎士団の支えとなっている存在。それがネルである。
「では帰りましょうか!」
「「オー!」」
ふぅー。なんとか倒せましたねぇ。Aランクの魔物手強かったです。
まぁ!これくらいは学園の入学に必要ですからねぇ!
「姫様!あぶない!」
「えっ?」
体が押され転がる。
「いたたた、、え?」
私は絶句する。私を跳ね飛ばした騎士は銀のドラゴンの爪の餌食になり絶命している。
「ガルギャアゴォォォォォォォォ!!!!」
「メタルドラゴン!」
「なぜここに!」
「クソ!姫を守れ!」
だめ。この中で一番強いのは私なんだよ?
「私もやります!」
「姫様!?お逃げください!」
「あぶない!」メタルドラコンの口から無数の砲弾が発射される。
あぁ、、短い人生だったな、、ごめんなさい、私は何もできなかった。
その瞬間、目の前に紫の壁が現れ後ろに引っ張られる。
「はぁー。なんでここに人がいるかねぇ。」
鉄の塊はすべて消え、目の前には唸っている銀色のドラゴンがいた。
「おいテメェ。蜥蜴風情がなめてんのか?」
彼はとても輝いて見えた。
全く。メタルドラゴンの声がしたと思ったらまさか人がいるとは。
「やめなさい!」
「なんでこんな奥に人がいるんだか、、。おい蜥蜴。死にたくなかったら引け。」
「グルルルルル、、ガギャァァァァ!」
「ならいいか。」
今回は別の手を使う。最近メタルドラゴンばっかりで飽きてきたのだ。
「毒刀召喚!溶万毒!」
溶万毒の効果を付与した毒刀、溶万刀である。
神速王を発動し一瞬で首を刈り取る。
さてとこいつらどうしようかなぁ。
「え?」
私は目がおかしいのだろうか?刀をつかんだと思ったら一瞬で決着がついてしまった。
彼が近寄って来る。青い目がこちらを向いている。
「きれい、、、」
思わずそう呟いてしまった。
「貴、様、、姫様に近ず、、くな。」
倒れている兵士が起き上がりながらそう言う。だめ彼には勝てない。
すると突然、彼の手に緑の液体が溢れてくる。
先程メタルドラゴンに殺された兵と負傷した兵にぶかっける。
すると、、、
「あれ?俺は?どうなって、、?」
「「は?」」
「まさか、、蘇生薬!?」
彼は無言のまま私に近ずいてきて私に冷たい何かを手渡した。
「ほい。メタルドラゴンの牙。あげるよ。いっぱいあるしね。」
「え?もらえません!」
「いいよ。じゃあね。」
彼の背中に翼と羽が生え髪と目が赤く染まった。
彼は羽ばたいて消えていってしまった。
「帰りましょう姫様!このことを国王に報告しなくては!」
兵に連れられそのまま王都に帰っていってしまった。
誰だったんだろう、、、。もう一度会えるのかなぁ?同い年ぐらいだったし。
まぁいっか!そのうち会えるよ!うん。
彼女は今日もにっこりと笑った。
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