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対魔評議会2

魔王の称号を変更しました。

《鬼王》⇨《鬼魔王》

対魔評議会議長・ハステーリア・デスクは大使が全て揃ったことを確認し立ち上がる。

「これより、第136回対魔評議会の開催を宣言する!今回の議題は魔王・《弱喰王(ウィークイーター)》ギャラの進行による北王国アイシアンの滅亡、並びに魔王ギャラの進行に対する今後の我々人類がすべき対策の決定です!ではまず現状の報告とそれまでの経緯を説明しましょう!」

彼がそう言い席に座るのと同時に、議会長席前方にある議会書記の席の人物が立ち上がる。

議会書記の名はギルバート・ラルト。

元オリハルコン級冒険者であり、がたいの良い格闘技者で彼自身は事務仕事の中でも作業の細かいものや単調な作業はできないが、顔が広く様々な冒険者組合を通じて魔王や魔族、魔物関連や各国の状況をいち早く察知出来る男である。

「えー、今の状況から説明させていただく。魔王ギャラの手によって、正確にはその配下の魔族によって北王国アイシアンの首都が壊滅。王族は処刑されアイシアンの領土はギャラ配下の魔物が跳梁跋扈するした地へと変貌した。アイシアンの各町は防衛を続けていたがギャラ配下の中の魔族の中でも精鋭中の精鋭である、『肉喰』グルノートにより大半が食われ壊滅、周辺国家は魔物の討伐に追われている模様。なお、今回の騒動で魔王ギャラ自身が動いた形跡はない、以上だ。何か質問は?」

「ノーミリズ王国大使である、ギルトベガスだ。質問がある」

「何でしょう」

「他の魔王が協力している線はあるのか、そして魔王ギャラの配下の魔族の情報はつかめているのか?」

「他の魔王に関しては協力している様子はないと思われる。とは言っても魔王の中で正体が判明しているのは、《弱喰王(ウィークイーター)》ギャラと《獣魔王(ビーストキング)》エレファ、《鬼魔王(オーガキング)》ベルド、《地底王(アースキング)》ロック・バルレット、そして古くから人類との不戦協定を結んでいる《淫魔之女帝(サキュバスクイーン)》と呼ばれる魔王のみのため残る七名の魔王についての情報は一切ない、よって魔王ギャラと組んでいるかは不明ということだ。配下の情報については『五喰(フィフス・イーター)』と呼ばれる五体の魔王に匹敵する力を持つ魔族、そして上位魔族のみで構成される魔族の騎士団『虐殺の騎士団(スレイヤーナイツ)』が確認されています。先ほど話した『肉喰』グルノートも『五喰(フィフス・イーター)』の中の第5席であることがわかっています。そして他にも多数の魔族や上位の魔物がいると想定されており、勇者でもなければ倒せないでしょう」

「ではもう一つ質問を、なぜ他七名の魔王の称号と《淫魔之女帝(サキュバスクイーン)》を含んだ八名の魔王の名前がわかっていないのだ?」

「他七名は推定だが2500年以上前から存在していると思われ、その間に名前と称号をの情報が消え失せている。辛うじて《淫魔之女帝(サキュバスクイーン)》と書いてあると思われる文献が何十年も前に見つかったため称号はわかっている状況だ。そしてその他の魔王は推定で500年前から800年前であり伝承や歴史文献などで名前と称号がわかっている状況らしい」

「なるほど、理解した」

「では七大国での対策を各々教えていただきたい。まずアゼリア王国」

アゼリア王国大使のルーシェが立ち上がり、異世界から勇者を十名召喚したと告げた。

中には王級スキル保持者が2名もいることも同時に告げる。

すると、会場は騒然となり収拾がつかなくなった。

議会長がガベル(法廷にある静粛にってやる物)を鳴らし会議場を鎮める。

「ルーシェ殿、それは本当なのですか?」

「はい。事実です」

「わかりました。では聖王国ルリンシェンでの対応は?」

「聖王国大使の聖女リーシェです。我が国では各国に聖法結界使いの派遣をさせていただきます」

「分かりました。ラルドラン帝国での対応は?」

「大使であるザラトルだ。我が帝国は皇帝陛下の名の下、魔王領付近へ騎士団及び魔法師団の派遣をさせていただく」

「分かりました。ではゼルト皇国での対応は?」

「ゼルト皇国大使のスーラーです。皇国では各国への食料の輸入の値を大幅に下げることとしております」

「分かりました。ビリアント評議国での対応は?」

「大使のベルガドスです。対応は未だ検討中でありますが、恐らくですが評議会が荒れる可能性が高いためしばらくお待ちいただくことになるでしょう」

「そうですか、ではラベスク王国からは何かありますか?」

「そうですな。私どもからは各国への武具の貸し出しをさせてもらいましょう」

「では最後にノーミリズ王国の対応を」

「我が国ノーミリズ王国から、勇者への訓練と前線への戦力としてアダマンタイト級冒険者チーム『紅蓮疾風』と『龍の逆鱗』、そして《魔族殺し》に依頼をしましょう」

会場が騒めく。

アダマンタイト級冒険者チーム『紅蓮疾風』や『龍の逆鱗』は七大国に拠点を持つ冒険者の中でも有名どころでありドラゴンや魔族の討伐経験もあるほどの強き冒険者チームだ。

そして《魔族殺し》。

数多の魔族を葬ってきた冒険者であり、その戦力(・・)は信頼されていた。

だが同時に魔族を殺すことに対しての執着心と失敗したときの周囲への暴力は異常であり、300人が惨殺されたこともある狂った冒険者だ。

だが《魔族殺し》に300人が殺された証拠はなく捕まえられることもできない。

逆に魔族に殺されている可能性もあるという危険でありながら投獄することができない冒険者、それが《魔族殺し》である

「静粛に。七大国の対応はわかりました、そろそろ休憩を挟みましょう。では一時間後にまた」

各大使が立ち上がりその足で会場を出て行く。

大使たちは休憩の間にも各国の間で情報共有をし、各国の状況を確認しあっていた。

そして、評議会が再開される。













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