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対魔評議会・勇者たちは旅立つ

豪華絢爛な馬車が城の中に入っていく。

その馬車の中にはアゼリア王国の外交官、ルーシェ・フォン・リリーシアが乗っていた。

アゼリア王国国王リエスト・フォン・アゼリア、第一王女、ミリーナ・フォン・アゼリアの両名の発案により、人類が協力し魔に対抗するための会議、『対魔王人類協力評議会』=通称『対魔評議会』の開催が周辺の大国に向け、魔法通信により提案された。

大国は滅ぼされた北王国アイシアンの情報もすでに得ているためか開催はすんなり通り、開催国は魔物が生息せず尚且つ周辺が平地で移動しやすく更に周辺が大国で囲まれている小国・ガリンで行われることとなったのだ。

リリーシアの乗っている馬車が止まる。

馬車の扉が開き彼女が降りると一人の兵士が彼女を案内した。

王城内にある会議場に連れられ中に入るとそこには、既に数名の大使が着席していた。

自身の席を探し座るリリーシア。

発議国であるため会議場中央の一番前であった。

隣には賛同国である聖王国・ルリンシェンの大使である聖女・リーシェが既に座っていた。

聖王国は聖族であるエルフが中心の国であり、その本拠は人間では到達できぬ崖の上にある意思ある巨樹、聖樹の根本の里だそうだ。

聖女は代ごとに移り変わっていき、初代聖女は遡るとおおかた七千年前になるという。

「こんにちは、聖女様。我が国の発議に賛同してくださりありがとうございます」

「いえいえ。魔族は私達共通の滅ぼすべき相手です。しかし力は強大。協力しなければうち倒せませんから」

定例文のような挨拶を交わした両名はそのまま静かに他国が揃うのを待つ。

時間の経過とともにだんだんと大国並びにその周辺の小国も集まってきており、中には両国家で戦争中の国もあった。

つまりはそれだけ魔王の存在は脅威なのだ。

大国の中でも大きな力を持つ七大国と呼ばれる大国、

アゼリア王国

聖王国ルリンシェン

ラルドラン帝国

ゼルト皇国

ビリアント評議国

ラベスク王国

ノーミリズ王国

そしてその周辺各国が全て出揃い評議会が始まる。










「はぁ、はぁ、はぁ、、、」

「おい!速く走れ!追いつかれるぞ!」

「俺は、魔法、使いだ!体力、なんか、全然、ないんだよ!はぁ、はぁ」

「くそ!なんであんな化け物が!」

「あんなのがいるなんて聞いていないぞ!」

四人の冒険者が森の中を走る。

彼らは先日金級(ゴールド)になったばかりの冒険者達であり、そこそこの自信もあった。

彼らは金級(ゴールド)になった祝いに今まで世話になった狩場に回っていた。

彼らも上がいることは承知している。

だがあの化け物はそんなものではなかった。

アダマンタイト級の冒険者なら多少苦戦して倒せるだろう。

だが、ミスリル級やオリハルコン級では即死だ。


ガァァァァァァァ!!!!!


魔物の咆哮が地上に響く。

その魔物が動くたびに木々が倒れ生物が死ぬ。

月明かりが彼らを照らす。

が、次の瞬間月明かりが何かに隠れ彼らを影が覆う。

以上を察した盗賊が上を見上げる。

彼が見たものは、、、、

「う、うわぁぁぁぁ!!!」



ベチャ!


       ボギ!


  グチャ!



       ズル

        ズル


翌日、潰され肉塊になった彼らの死体が見つかったという。

体は無残に貪られ周囲には吐き出したように装備品が捨てられていた。

そして、森の中には無数の大きな穴が空いていたと言う。










リュックを背負いながら勇者と言われた10人とともに森の中を歩く。

あの後、ミリーナ姫が出て行き私たちは円卓に取り残された。

結果、夕食後すぐに寝て朝4時辺りに起こされてTHE冒険者の格好にされ荷物を持たされ王都の外に追い出されベルロンまで地図もなしに行けと言われ近くにいた商売人のおじさんにベルロンの方角を聞いたら西を指したので西の方角に進んだら森にぶち当たって今この状況。

森の近くには数名の鉄でできたプレートを首から下げた冒険者がいた。

恐らく冒険者になってから数日が経ち、鉄級(アイアン)になった程度の冒険者達だろう。

つまりは、あまり出てくる魔物が強くないのかな?

「ねえ金切さん。金切さんのスキルで周囲を見ることはできない?」

「できるけど、、」

「それだったら私の音波察知も使ってみるわね。音波通信で霧島に音を伝えるからそれをわかりやすくみんなに伝えて。音波察知、聴覚強化、音波通信」

「理解した。情報収集、情報分析、情報整理、状況理解、思考加速、高速演算、内容記憶、展開予想」

「千里眼」

視界が切り替わり森を見下ろしているような形になる。

拡大を意識すると衛星画像を拡大するように視界が森に近づく。

視界に10人の人影が入る。

もう一度拡大するとそれが私たちであることがわかった。

「私たちが見えた。少し前方を覗いてみる」

意識を前方に意識すると視界は前方に移動した。

「2キロ先に戦闘をしている冒険者を発見」

「了解。戦闘音が聞こえた」

「お相手はゴブリンジェネラルといったところか。冒険者の級は?」

「今銀級(シルバー)のプレートが見えた」

「なら少し厳しいかもしれないな。大概のストーリーではゴブリンジェネラルは金級(ゴールド)以上の冒険者が相手する魔物だ」

「助けに行くか?」

「行きましょう」

「じゃあ俺が先行で行く。状況の伝達は鈴坂に任せる」

紀ノ気さんが消えたのと同時に一斉に走る。

水花さんは少なくとも私たちの2倍は早かった。






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