同窓生達は模擬戦する
日本代表勝ちましたね。
本戦でも是非勝って欲しいです。
よし。
今の状況を整理しよう。
「予定が早まりました」
朝食が取れる食堂で勇者と判別された九人と食事を取っていたら、護衛の騎士と共に入ってきたミリーナ姫にそう告げられた。
そして、その一時間後に訓練場に連れて行かれ剣を持った騎士の前に立たされている。
よしここまではオッケー。
「いやオッケーじゃない!」
「では、初め!」
騎士の人が走ってくる。
速い!
どうすればいいんだろう!
むり!!!!!!
突如、真理究明が発動し騎士の攻撃が“視える”。
横薙ぎに来た模擬刀をギリギリ避け後ろに下がる。
「はぁ、はぁ」
「ほう。今のを避けますか」
「物質改変!!」
「っな!?」
模擬刀が崩れ水へと変化した。
「何が!?」
「金切さんのスキルか」
「すげえな」
「さてと、次は俺行くか」
「紀ノ気!殺すなよ!!」
「誰が殺すか!!」
紀ノ気さんと交代しみんながいる場所に移動する。
「お疲れ」
「模擬刀を水に変えるなんてな」
「流石は金切さんですね」
「そろそろ始めるぞ」
紀ノ気さんの相手は私と同じ相手でありどうやら剣を変えたようだ。
「初め!」
紀ノ気さんが消える。
次の瞬間相手の騎士の首に一本の苦無が当てられた。
「今見えたか!?」
「すげえ」
「そこまででもないぞ」
「うわぁ!!いつの間に!?」
騎士の方を見ると紀ノ気さんは既に消え陽真さんの後ろに立っていた。
「次誰が行く?」
「私が行きます」
「会長が行くのですか?」
「だから静恵さん?私は会長ではないですよ」
「分かりました。では『聖剣の勇者』殿?」
「会長でいいです」
「行ってらっしゃい会長」
水花さんが前に出る。
「始め!!」
一瞬だった。
模擬刀が切り裂かれたのだ。
二つではなく、八つに。
「す、すげぇ」
「剣使ってないよな!?」
「これが勇者の力」
水花さんは何事もなかったかのように帰ってきた。
その後、全員が模擬戦をし、自室に戻った。
外は既に暗く、1日がとても早く感じられた。
部屋の中にあるシャワーで汗を流し用意してあった部屋着に着替える。
突然ノックされ、メイドさんが入ってくる。
「夕食のお時間でございます」
「あ、はい。今行きます」
部屋着のままでいいようでそのまま廊下に出る。
するとちょうど、翁力院さんと出会した。
「こんばんは。すごかったですね模擬戦」
「ううん。翁力院さんの方がすごかったよ。騎士を精神支配するなんて」
「物騒な力、と言ってもいいんですよ?」
「そういう世界だから仕方ないんだと思う。ここでは私達の常識は通用しない」
「まあ、そうですね。あ、会長もきましたよ」
「なんの話?」
「模擬戦の話ですよ会長。いえ、聖剣の勇者殿」
「煽ってるの?魅了の勇者」
「二人とも落ち着いてください。メイドさんに置いていかれましたよ」
「「あ、、」」
三人共小走りでメイドさんに追いつきメイドさんが入った部屋へと入る。
その部屋には、陽真さん、鈴坂さん、坂東さん、紀ノ気さん、霧島さん、島津さん、中田さんが円卓に座っておりその中に、ミリーナ姫もいた。
席は三つ空いておりそこが私達の席であることは容易にわかった。
「どうぞお座り下さい。今回は明日から始まる修行の内容をお伝えするために集まってもらいました。あなた方十大勇者は明日早朝より王都より100キロ離れた町、ベルロンに行ってもらいます」
「姫さんよ。移動手段はなんなんだ?」
「徒歩です」
「おいおい、100キロだぞ?」
「これをできないようであれば魔王を倒すことなど夢のまた夢でしょう」
「それもそうね」
「ベルロンにはアダマンタイト級冒険者:『雨の雫』が居ます。その方に稽古をつけてもらう予定です」
「アダマンタイト級冒険者?」
「説明せておりませんでしたね。冒険者というのは組合から依頼をもらい成功報酬を貰う人々のことです。階級があり銅・鉄・銀・金・白金・ミスリル・オリハルコン・アダマンタイトという級がありアダマンタイトが最上位に位置します。500年前まではE・D・C・B・A・Sという振り分けだったそうですが時代によりこちらに変わったそうです。また当時はヒヒイロカネという級もありましたが廃止されたようです」
霧島さんの目がギラギラしている。
この人いつか興奮で死ぬんじゃないかな?
「つまり、現在最上位にいる冒険者に訓練をつけてもらえるということか?」
「そういうことです」
「それよりも質問なんですけど、十大勇者ってなんですか?」
「あなた方の呼び名です。先ほど御前会議で決定されました。そろそろ夕食にしましょう」
扉が開き数名のメイドさんが入ってくる。
夕食はなんとコース料理だった。
前菜からデザートまで超豪華な、ましてや私たち一般人が食べることができないような料理だった。
食後の紅茶を飲んでいると、一人の衛兵が息を切らしてやってきた。
「何用ですか?ノックぐらいはしなさい。殿下の前なのですよ?」
と、メイドに叱られる衛兵。
だがそれを無視し円卓の近くまで衛兵はやってきて跪いた。
「ブルテシア王国より魔法通信が入りました!」
「何があったのです?」
「ま、魔王会談が開かれるとのことです!!繰り返します!魔王会談が開かれるとのことです!!」
私たち以外の人間が息を飲む。
「そして!北王国アイシアンが《弱喰王》ギャラにより壊滅状態になったとの事」
ミリーナ姫が持っていたコップを落とす。
その顔は驚愕に染まっておりそして焦りが見えていた。
「お父様にはこのことを?」
「は、すでに伝えております」
「では早速王国より各国に伝達を!対魔評議会の開催を提案してください!!」
そして自体は、急速に発展していく




