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同窓生達は召還される

気づくと私は明るい白い試験場のようなところにいた。

私たちの下には不思議な大きな図形が書かれておりその周りには8本の柱。

そして大きな扉がある。

周囲には白いローブを着た人達が歓声を上げている。

「ここはどこなんだ?」

「俺たち確か同窓会の途中で床が光って、、、」

扉が大きな音を立てて開いていく。

扉の向こう側から西洋風の顔をしたとても綺麗なまるで白雪姫のような人が出てきた。

白雪姫とは言っても髪の毛は輝いている金髪で目はとても綺麗な青、整った顔立ち、純白のドレスの出で立ちなのでどちらかというとシンデレラに近い。

「皆さん落ち着いてください」

とても凛々しい声だった。

「私の名前はミリーナ・フォン・アゼリア。アゼリア王国第一王女でありあなた方を召還するように命じたものです」

アゼリア王国なんていう名前は私の知識にはない。

周りの反応を見てみるがどうやらみんなも知らないようだ。

それよりも大きな疑問がある。

「召還?」

「そうです。私たちはあなた方、異界の勇者に魔王を討伐してもらうためにあなた方を異世界から呼んだのです」

「ふざけるな!!」

一人の男性が立ち上がる。

確か彼は結婚していて最近奥さんが妊娠したはずだった。

「俺を返せ!元の世界に返せ!」

「残念ながらできません」

「なんでだよ!」

ミリーナと名乗った女性が俯く。

「私たちではあなた方を元の世界に戻せないのです」

立ち上がった男性がそのまま膝をつく。

そして嗚咽をあげながらそのまま黙ってしまった。

「私たちの、我が国の、世界のためにお願いします!!どうか、どうか!」

ミリーナさんが膝をつき土下座をする。

「姫!何もそこまで!」

「お立ち上がりください!あなたは第一王女なのですよ!?」

周りの白いローブを着た男性たちが姫を止める。

「どうか!どうか!お願いします!」

周りが混乱し始めた。

恐らく大半が現状についていけてないのだろう。

誰かがまとめるしかない。

その時、元生徒会長だった水花可憐さんが立ち上がった。

「皆落ち着いて。ミリーナさんでしたっけ?あなたも立ち上がって下さい」

水花さんはミリーナさんを立たせて一度周りを静かにする。

「少し状況を整理したいので質問をいいですか?」

「はい」

「ここはどこですか?」

「あなた方がいた世界と違う世界、あなた方からしたら異世界です」

「なぜ私たちはここに?」

「私どもが召還させました。私たち王国の魔法使いに」

魔法使いという単語にみんなが反応する。

魔法。

それは私たちの世界には物語の中でしかなかったよくわからないもの。

「なぜ召還させたのですか?」

「12の魔王の一柱、《弱喰王(ウィークイター)》ギャラが攻めてくる予兆があったのです。だからこそ私たちは勇者を召還しギャラがを倒そうとしたのです」

「つまり、そのギャラという魔王が攻めてきそうだから私たちを勝手に勇者として召還し死ぬような戦いに行けということですね?」

「違います!!」

「違わないでしょう」

「う、、はい」

みんなが黙る。

そこで一人の男性がつぶやいた。

霧島さんだ。

確か三年生の時に図書委員長をやっていた濫読家だ。

「所謂、異世界召還って所だな。テンプレだと俺TUEEEEだが弱い方のテンプレに行く可能性もあるな。いや、案外魔王が正しくって王国が勇者を嘘でけしかけた的なのがあるかもしれないな。そうすると一時は利用するために力をつけさせようとするか。後の行動のためにも力は必須だ。とりあえず様子を見ていた方が良さそうだな」

「おい、霧島。何言ってるかわかんねえんだけど」

「つまり俺たちにある選択肢は一つしか無い。そこのミリーナ姫のいうことを聞いて力をつける、だ。弱者テンプレルートには行きたくないだろう?」

「お、おう」

「とりあえずそういうことでみんないいね?」

全員の目線が水花さんからミリーナ姫に向き直す。

「ではみなさん。こちらへ」

全員が立ち上りミリーナ姫についていく。

長い豪華な廊下を歩きこれまた立派で豪華な扉の前に到着する。

「ここは謁見室です。勇者であるあなた方は跪かなくても良いのでそのままにしておいてください」

扉が開かれる。

扉の先は赤い絨毯の道で王座であろう場所まで繋がっておりその左右には整列して豪華な服を着た貴族のような人たちが並んでいた。

王座には貫禄のあるふくよかな体型をした老人が座っていた。

「お父様。勇者の方々をお連れしました」

「ご苦労娘よ。座りたまえ」

先の方に進むと貴族達に隠れて見えなかった王座に左側に並んでいる椅子が視界に入った。

おそらく王である老人の隣にいるのは同じ歳ぐらいの凜としたお婆さん。

そしてその隣にはがっしりとした体の若者、少し痩せ型の眼鏡をかけた青年、そしてミリーナ姫。

「よくぞきた勇者たちよ。どうか我らに力を貸してくれんか?」

それが国王の第一声だった。



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