復活
間違えて『銃復』の大陸書いてたなんて言えないっ!!(直しました)
ついにきた。
悪神である彼の方がついに蘇る時が来た。
勇者の魂は既に回収済みだ。
三滴の血が試験管の周囲を回転している。
光り輝く勇者の魂がそれらを包み込むように吸収する。
一瞬にしてどす黒い色に変色した勇者の魂は黒い渦になり小さき門を作り出した。
「させるかよ!」
「煩わしい。聖魔死斬撃」
聖と魔の混合物である剣がどこからか現れ『神炎』を切り裂く。
あまり深くはないものの威力は異常でありそのまま山脈及び麓の都市を消滅させた。
中位神の体であるベルニクルのみがその斬撃の直線上にいた全ての中で生き残っていた。
だが衝撃で吹っ飛び山脈にぶつかる。
頑丈な体は山脈をいとも簡単に破壊し停止したのは運悪く地中であった。
崩れた山脈がベルニクルを閉じ込める。
その時下から膨大な力が放出された。
その威力は凄まじく黒き宮殿を崩壊たらしめるものだった。
そしてそのエネルギーは魔法陣に吸収されて徐々に門を大きくしていった。
真なる悪界門の出現である。
『神炎』や『風神』などの神々は悪界門が成長し真なる姿になるのを防ごうとしていたのだ。
だがその努力は悪界門の成長をほんのわずか遅延するだけで精一杯であった。
残りの期間は5年でありだからこそアスクが神に至り戦力を少しでも増強させるように彼らは動いていたのだ。
女神エシュタルがアスクに提案し実行に移した『称号』や『称号スキル』もそのためであったのだがそれはもう無意味になってしまった。
成長が進むたびに門は大きくなり魔獣が飛び出してくる。
魔獣たちはその力でもって人間の里に降り立ち破壊の限りを尽くした。
滅びたら次の場所へ。
それも終わったら大きなところへ。
唯の生物である人間や魔物は抵抗すら許されず殺され魔族や聖族は抵抗も虚しく死んでいった。
そしてついに悪界門が真の姿に成長した。
それと同時に神界へとつながる門が開かれ様々な神たちがでてきた。
最下位神と同程度の力しか持たない魔獣は掃討され始めていった。
だが次の瞬間魔獣を超える力を持った神が出てきた。
「し、神龍だと!?」
「くそ!俺ら下位神では無理があるぞ!」
「中位神様も『天災』にやられている!」
「上位神様はまだか!」
龍の咆哮が下位神を破壊する。
上位神に匹敵するその力は全てを破壊し『主』が復活する準備を整えた。
そして上位神が顕現した。
神同士の戦いは山脈を崩壊させゲロイドール大陸に破滅を招いた。
ある国は巨大な隕石が降り国土が全て巨大なクレーターになり消滅し、ある国は赤き溶岩が国を岩へと変貌させた。
莫大なエネルギーのぶつかり合いは周囲への影響が強い。
それも神ともあればこの結果は少ない方で済んだのだろう。
神龍の攻撃が止まり悪界門が閉じられる。
次の瞬間轟音とともに扉が重圧感を持って開かれた。
『天災』をも超える力を持つ神力の塊。
悪を凝縮したようなその存在はこの宇宙、そして別次元の宇宙ですら破壊可能な力を持っていた。
神力の塊は広がり始めゲロイドール大陸の『上位神』未満の力を持つ者全てを飲み込んだ。
全てが消えた大陸。
その言葉がこの大陸にはふさわしかった。
木々は枯れ動物たちは骨になった。
生命力を吸収した塊は一瞬で凝縮し完全な球体になっていった。
《神格システムが起動しました》
《1000キロメートル内に神力の放出地を確認しました》
《神力が抽出されました》
《神格を構成します》
《覚醒します:ご注意ください》
ド、ド、ド、ド、ド、ド、
球体は心臓の形になり鼓動を始めた。
全ての血管から黒い血が流れ始める。
その血は心臓を包みやがて人型になっていった。
放たれるは悪の権化。
覚醒した『悪神』は狂気に満ちた笑みで三人の復活させた神を見つめた。




