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薬品好きの陰キャラは異世界に転生する〜やっぱり毒とかいいよね!〜  作者: おとのそうくつ
ゲロイドール大陸編
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竜族の里

短めです

「『五不』!どこにいる!対象2は連れ出したのか!?おーい!」

『五不』と連絡が途絶えて三十分。

集合するはずの場所には何もおらず濃い霧がかかっているだけだった。

「竜聖騎士様!ここにおられましたか!?」

「おお!ルズスタ!他の『五不』はどこに行った!」

「重傷を負い隠れています。対象2は予想以上に強力かつ素早く追いつかれた私たちは重傷を負い《性暴》が死亡しました」

「そうか。案内しろ」

「っは!」

ルズスタについていき山の中に入っていく。

しばらくすると炭鉱が見えてきた。

いや、ボロすぎるな。

おそらく人間が採掘をやめた廃坑だろう。

「こちらの中でございます」

「分かった」

廃坑の中に入るとボロボロになったティアーニ・グロティルナ・ベルタそして泡を吹いて死んだガスピローダがいた。

『五不』相手にここまでやるとは流石は王級スキル持ちか。

ルズスタからの報告を聞く限り対象2のスキルは剣王と毒王であると推測される。

ポケットから陛下の第二の側近大臣殿から渡された薬を三本出す。

「それは一体?」

「大臣殿から渡された回復薬だ。瀕死の重傷でも治せるそうだ」

「なんと!ありがとうございます!」

三人にかけるとみるみる傷が治っていき完全な状態まで戻った。

この状況下でもう一度戦ったら全滅の可能性すらある。

陛下のご親戚に当たる王級スキル持ちに応援要請をしたほうがよいだろう。

「私は、、ここはどこなの?」

「確かガスピローダが目の前で死んで、、、」

「俺はどうなった?」

三人の竜騎士が起き上がる。

しかしこの回復薬はとてもよくきくな。

疑問を口にできるということは体の方は大丈夫なのだろうな。

「《苦悶》《殺悪》《失苦》お前たちは対象2に反撃されて重傷を負い竜聖騎士様が陛下より授かっていた回復薬によって回復したのだ」

「そうですか」

「よく聞け。我々は一度帰還し対象2の戦力を陛下に報告する。その後に戦力を増強した後もう一度対象2をおびき出す」

「了解です」

「そうとわかれば行動しますか」

「次に対象2に出会した場合全力で逃げろ。いいな?」

「わかっております。あいつは強すぎる」

「さて、いくぞ」

ガスピローダの死体は置いていき廃坑から出る。

スキルで調べると周囲に気配はないどころか半径5キロメートル内に植物以外の生命の反応もなかった。

四人を連れて濃い霧の中を進んんで行く。

それでも生体反応は見つからずだんだんと不安になっていく。

「全員竜化して一気に宮殿へと飛ぶ。さすがに時間が惜しい」

「分かりました」

「了解です」

竜化を発動し空に舞い上がる。

相変わらず竜化すると気分が晴れ晴れする。

我々竜族がなぜ普段何故人のような形なのかは諸説あるがある竜族の学者によると始祖竜と呼ばれる竜族の原点にある竜が人間と結ばれその子供が現在の竜族であるということらしい。

竜化は一時的に本来の姿に戻るものであり時間が経つと人のような形に戻るのは竜の力が時とともに弱まったせいであるという説もある。下を見ると山や『五不』が襲っていた街までも霧がかかっており何か不気味さを感じさせた。

「この霧なら下から見られることはない。行くぞ」

「っは!」

全速力で飛ぶと『五不』が追いつけなくなるので7割ぐらいの力で飛んでいく。

竜の姿だと走るより速くすぐに竜族の里が見えてきた。

里の端にある竜化している時に降りれるスペースに降り立ち竜化を解除する。

「竜聖騎士様!?なぜこのようなところに!?しかも竜騎士様まで!」

「すまないがこのことは黙っておいてくれ」

「わ、分かりました!」

「行くぞ」

竜の里の者全員に気づかれないように黒き宮殿まで走っていく。

宮殿の門番の竜騎士に通してもらい敷地内に入る。

宮殿内はこれでもかというほど黒で統一されておりメイドなども白いエプロン以外は全て黒であった。

「何者だ!」

「竜聖騎士ベルダーティである。至急陛下に取り次ぎを願う」

「、、、、、、いいだろう。通れ」

玉座の間の番人の許可で玉座の間へと入る。

少しばかり高くなっている高台の上に陛下は座っておられた。

膝まずき陛下を見上げる。

「ベルダーティか。何故対象2がいない?それとも捕獲してきたか?」

「すみません陛下。我々は甚大な被害を受け撤退してまいりました。竜騎士ガスピローダが死亡し陛下から預かっていた薬まで使う羽目になりました」

「なるほど。それで?」

「陛下のご親戚に当たる王級スキルを所持している者を貸していたけないでしょうか?」

「却下だ。それに任務は完了といって良い」

「そ、それはどういう、、

「なあそうだろう?我が甥よ」

陛下はベルタを見てそう言った。






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