ふたりの転生者は話し合う
次の日、
俺たちはグラストの屋敷の前にいる。
大きくきらびやかな屋敷なのだがとてもおかしい点が一つある。
警備をしているものがいないのだ。
普通これだけ大きな屋敷であれば警備の者をけないければ進入が容易になる。
確かに2メートルほどの塀があるがこの世界には魔法があるため容易に飛び越えられてしまう。
聞けばグラストはこの街の領主なのだそうだ。
三年前に迷宮型ダンジョンの中の魔素量が異常に上昇しスタンピードが発生したらしい。
それをダンジョンの入り口付近でたった一人で食い止めたのがグラストだったらしく、当時平民の冒険者だったのが国王から恩賞を受け騎士爵と新たな騎士団、そしてこの街をもらったそうだ。
流石に元からカレカレという名前だったらしい、少し安心した。
そしてこの街の近くには冒険者がよく討伐に出かけるフィールド型ダンジョンのギフツの砂漠という物があるらしい。
この砂漠は毒系の魔物が多く生息しておりかなりの危険度らしい。
しばらく待っていると門が開き謎の天の◯が聞こえ中に入るように言われる。
天◯声はや◯ちゃんの声に似ていた。
庭は大きく庭園のような感じもした。
騎士爵なんだよね?
どうやらカネル王国にもこれほど大きな庭園を持っている貴族はいないらしくネルが花を見て立ち止まるので少し玄関前に来るまでに時間がかかった。
リリネは普通に興味なさげにしてる。
まぁ、ゴルゴン台地のあの草原をいつも見ていたのだろうからそこまで綺麗に見えていないのかもしれない。
ノックをすると昨日グラストと一緒に歩いていた‘彼の彼氏’らしき男が出てきた。
なんか運動した後みたいに息が荒い。
「こんにちわ、ベラちゃんならお庭の方に居るわよ」
「ありがとうございます」
「いいってことよ」
玄関を後にして庭園、、、じゃなくて庭を歩いて行くとベンチが数個ありそこにグラストはいた。
いたんだけど、、、、
「なんでベンチの上に登って素振りしてんの?」
「さ、さぁ?」
しばらく眺めていると素振りをしていた腕が止まった。
そのまま振りかぶって、、、、、
木刀をこっちに投げてきた。
かなり速いんだけどまぁレベルでいうと銃弾ぐらいの速さだ。
そう思うと速度の感覚がおかしくなってる気がする。
掴もうとしたその瞬間、デルマティが前に飛び出してきた。
腕が鎌と化しその鎌が飛んでくる木刀を32個に切り裂いた。
速すぎるんですけど?
君ってそんなに強かったっけ?
「神に物を投げるとは失礼な!アスク様この無礼者を処刑してもよろしいでしょうか?」
「だめ、、」
「ありがとうございます。すぐに、、なぜでありますか!?」
「バカですね。いいですかデルマティ?あんな物アスク様なら余裕で対処できます。
我々が手出ししていいのは戦闘以外のことですよ。それに試されていたようですしね」
「っ!失礼いたしました」
「あらぁなぜ分かったの?」
「私は称号『魔王の従者』にてアスク様に敵意を抱いた物が即座にわかります。
あなたにはそれが感じられませんでした。
それに、万が一反応できなかったとしても急停止させる方法があったのでしょう?」
「ばればれね、改めて自己紹介するわ。グラスト・ベラードぶっちゃけ言うと転生者よ」
「すまないな、ちょっと二人だけで話がしたい」
「いいわよ」
「ちょっとここで待っててくれ」
「いいよ。サキもちょっと来て」
「いいですけど、、何か?」
「ちょっとね」
「私を置いてくき?」
「もちろんリリネも来ていいよ」
「我はここで待機をしてます。何かあったらお呼びください」
「分かった」
グラストとともに庭の奥に行く。
沈黙が降り立ち静かになる。
「転生前の星は?」
「地球よ」
「何で死んだ?」
「交通事故、信号無視でね。今度はあなたが応える番。」
「俺も地球だ、それに交通事故。とは言っても同級生をかばったので死んだんだがな」
「あら優しいこと」
「おまえはロリ女神にあったのか?」
「ロリ女神?」
「なんでもない忘れてくれ」
「確認したいことはそれだけかしら?」
「あともう一つある」
「なにかしらぁ?」
「俺らは今金銭的にかなりダメージがある」
「だいたいわかったわ」
「1週間後にあると言われてる武闘大会に参加させて欲しい」
「正確には12日後ね。それでその大会の名前は闘争祭よ」
「個人枠でお願いする」
「あなた達なら団体出場でもいい気がするけど」
「闘争祭だっけか?あれには全員が個人で出場する」
「どうして?」
「俺たちの戦力の把握だな」
「予選は強い魔物を一匹放り込んでその周りでデスマッチ形式でやるわ。
予選は16試合だから全員が別の試合になるように手を回しておくわ」
「助かる」
「いいってことよ」
そのあとは集合し屋敷の中で食事をした。
お金がないなら泊まっていかない?と言われて屋敷に泊まることになりかなり話し込んだ。
それから12日後、闘争祭が始まった。




