薬品好きはスキルを得る
「ふうぁぁぁ。」
大きな欠伸が出る。
そう今日は誕生日。この僕、アスクも7歳になる。
つまり!な、な、ななんと!ついにスキルが!!
「ステータス!」
・・・・・・・・・。
なかったーーーーーー!!なぜだーーーー!
「おい。はよこい。スキルの確認をしに行くぞ。」
「父さん?」
「スキルはステータスでは表示されねーぞ?」
は?
「スキルっつーのは、個人の力であるため他人に見られないように
ステータスには写らないようになっているんだよ。」
まじかー。
「ルークス。アスクを早く連れてきてちょうだい。」
「アスクに言えカルナ。こいつが遅いんだ。」
今まで呼んでなかったが父はルークス。母はカルナという。
父は「剣術王」。母は「魔法王」というスキルを持っている。
やっぱり王族。
「どうやって確認するの?」
「じゃあまず片膝をついてステータスを見ながらなんか祈れ。」
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アスク
7歳
吸血竜
魔力総量:500
スキル:無し
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そもそもステータスとは個人の種族、名前などの個人情報と魔力総量がうんたらかんたら。
大概、魔法はスキルによって発動させる。
魔法系スキルを持っていない者は何十年もかけて習得するか、使わないか。
魔法系のスキルは習得が難しいのだ。
スキルを使わず行使した場合威力の激減、魔力消費量の増大が伴う。
だがスキルの取得は難しい。
よって魔法を使う者はかなり少ない。
その代わり剣を使う者が増えたのだ。剣術スキルは比較的取得しやすく使いやすい。
まあ極めたとしても臣級までだが。
「うーんと、神よ、我に祝福を授け賜え?」
ステータスが表示されていた板みたいなやつが光り始めた。
さあ自称女神よ。私に薬品研究をさせ賜え!
光りが収まった後ステータスを見ると驚くべき事が書いてあった。
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アスク
吸血竜
7歳
魔力総量:???
スキル:毒神・薬品神
毒神:万能毒創造・全毒無効・毒刀召喚・毒操作
薬品神:万能薬創造・薬品操作・神級再生・神級回復
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は?女神遊びすぎだろ。まず魔力総量???って何?
ちなみの500は平均より少し上だ。???って何?
まだそれはいい。だがなぜ神級スキルを二つも?
確かに研究するにはこの上無いほど最高だ。
だけど多分それどころじゃ無いと思う。
唖然としてると、ルークスこと父さんがステータスを覗きに来た。
固まった。そりゃそうだ。
「なんじゃこりゃーーーーーーーーーー!!」
今日一番の絶叫が家中に響き渡った。
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