二刀の二人は成長する
それから5日。
『銀の牙』と『砂暮らし』と離れ今はダテルバに向かっている。
ダテルバに行く目的はそこから船でもう一つの大陸、ゲロイドール大陸に行くためだ。
彼らはこれからカネル王国に行くそうだ。
面倒事が起こりませんように。
ダテルバは帝都から馬車で飛ばして5日の距離にあり、かなり遠い。
徒歩だと25日くらいかかる。
その理由として、途中にゴルゴン台地という大きな台地がありそこを迂回するのに13日もかかる。
ゴルゴン台地を突っ切れば10日で着くが、ゴルゴン台地の最低標高は200メートルをくだらない。
一度台地を打ち抜く計画が立てられたそうだが、ゴルゴン台地に住む原住民から文句を言われたらしい。
何でもゴルゴン台地は神聖な場所で原住民ですら上の平地に住まず、崖に家を建てて暮らしているほどだ。
平地に何があるかは誰もわかっておらず調査を強行した者は帰ってきていないそうだ。
「サキ。」
「はい。」
「悪魔化ってできるの?」
「私達悪魔族は成人してからじゃないとできません。その代わり悪魔化したら大幅に強くなります。」
「どんな感じに?」
「まず、吸血族と同様に羽が生えます。そして魔力量とスキルの攻撃力、スピードが異常に上昇します。」
「じゃあやってみるか。」
「???」
万能薬創造で成長を促進させる薬、成長薬を創造する。」
「飲んで。」
「分かりました。」
サキが成長薬を飲むと7センチ程身長が伸び大人って感じになった。
「これで年齢が15になったと?」
「そういう事。悪魔化してみて。」
「はい。」
サキの悪魔化が始まり背中に羽が生え少し身体に黒い線見たいのが浮かんできた。
「飛べる?」
「飛べる事は飛べるんですが、、」
「何?」
「アスク様ってまだ身体は12ですよね?」
「そう言えばそうだった。『年齢設定』15歳。」
自分の身体も成長して15の身体になる。
「これでいいか。」
人化を解いて吸血化する。
ゴルゴン台地の崖にそり飛んでいく。
「ふふ、」
「どうした、、、」
「お揃いですのでつい、、」
「確かにそうだけど、、、」
飛びながら無駄話している間に一つ目の崖を超えた。
そこには見た事がない種の草花が咲いており幻想的な世界だった。
「きれい、ですね。」
「原住民が神聖な場所って騒いだ理由もわかるな。」
そこを後にし、二つ目の崖に沿って飛ぶ。
二つ目は一つ目より長く600メートルぐらいだった。
もう地面が霞んで見えない。
凄い、まるで空に取り残されたような感覚だ。
2個目の崖を越えると森が広がっており、その中央あたりに三つ目の崖がある。
三つ目の崖は円形になっておりその頂上は雲のうえにある。
「あそこは登んなくても大丈夫だな。」
「時間の無駄ですもんね。」
森の上を飛んで反対側に向かう。
十数分もすると三つ目の崖の近くまで接近した。
崖の周りは背の低い草しか生えておらずそこには上から金色の粉が上から降っていた。
足を踏み入れようとすると目の前に幕が張られ入れない。
魔素支配で幕を破壊しようとするとスキルがはじかれる。
魔素でないもの。
つまりは聖素で構成されている結界か。
聖素は聖族が使う聖法に使用するもので
聖法・魔法問わず、自身の体内にある聖力・魔力と空気中にある聖力・魔力を使い発動する。
聖素と魔素は、聖力と魔力をそれぞれ構成している物質である。
聖素と魔素はにたような効果を持つが、水と油のように混ざらず拒絶する。
聖素が充満している空間において魔素は存在できない。
ましてや聖法で作られた結界など聖法か、俺のスキルの純粋な万毒系でしか壊せない。
因みに何故か万毒系には、何故か聖素と魔素が混合している。魔素の比率が若干多いが理由は不明。
だが、聖法を使える所属は聖族のみ。
つまり、
「この崖の上には聖族が住んでいるわけか。」
「行きますか?」
「うーん。どうするべきか。行きたいのは山々なんだけど絶対敵対視されるからな。」
「崖の上に住んでいるため人数も把握しているでしょう。偽装してもばれそうです。」
「そうだな。数時間透明化できる薬を作れば、、、
「貴様ら!そこで何をしている!」
「「ん?」」
よく見たらエルフの青年がこちらを警戒していた。
「魔族は入れぬ掟だ!」
「なんでですか〜?」
「聖樹様から魔王と言う名の者が誕生したとのお告げが入った。
よってここを結界で閉じることになったのだ。」
あーーーーー、、、、、
「魔族は実際そこまで強くないが魔王はとても強いらしい。と、いうことで貴様たち入れぬ。
それよりも貴様たち、どうやってここまで来た?」
「普通に?」
「ここは普通にこれるような所ではない。」
「おやめなさい。」
「っ!聖女様!?」
「聖女?」
「聖女様だ!神より聖女の称号を承った方だ。」
「なるほど。」
「リリネ。そんなつんけんしなくてもいいのよ?」
「リリネ?」
「この子、女の子よ?」
「まじか?」
「まさか貴様ら気づいていなかったの、、か?」
「「はい。」」
「う、、、」
「「「う?」」」
「うわぁ〜〜ん!!家帰る〜〜!!!」
やっべ、泣き始めた




