皇女様は弓を買う
お金が無い。
と、いうことで今日はポイズンスネークの討伐依頼に出かけている。
『砂暮らし』と『銀の牙』と一緒に。
一緒の理由はカガミ様に冒険者稼業を知って欲しいんだと。
しっかしまぁ、、、
「このお肉おいしいですね。」
「干し肉をおいしいって言う人初めて見た。」
「なんですかあれ!?可愛いです!」
「あれポイズンスネークだから!」
「今回は俺らが行かせてもらうぜ!」
アルが先陣を切って出る。
ポイズンスネークの吐いた毒は『銀の牙』のメンバーの大盾持ちに防がれ魔法使いが意識をそらす。
そして、アルが銀色の剣で首を跳ねる。
「速いです!剣先が見えませんでした!」
「『銀の牙』の由来はそこか。」
「どういうことです?」
「あの剣は多分、クロウタイガーの牙を加工してできている。」
「えっ!クロウタイガーってSランク将級の魔物ですよね?」
「めっちゃ高級な剣じゃないか。」
「リーダー、行きましょうぜ。」
「そうだな。」
アルたちはポイズンスネークの皮の一部を剥いでアイテムポーチにしまっていた。
アイテムポーチは太古の文明によって作られたもので、それなりの数があるが現代では作れ無い。
その値段は1メートル四方でも金貨2枚もする。
「済まんな。ほら討伐証明部位の牙だ。」
「ああ、どうする帰るか?」
「これで依頼は達成したしな。帰るとするか。」
「ラレトロさん。私も戦いたいです。」
「でもなぁ、」
「大丈夫です。弓が使えるので!」
カガミ様には悪いがステータスを見せてもらう。
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カガミ・パルゴネス
称号:『至高の弓使い』『矢操者』
19歳
人族
スキル:弓王
弓王:身体強化・命中確率上昇・遠視・矢生成
称号スキル『至高の弓使い』
装填速度上昇
意識速度上昇
『矢操者』
貫通確率上昇
矢速度上昇
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かなり強い。後衛特化でラレトロのサポートも上手くできるだろう。
「大丈夫じゃないのか?一応、皇女様だ。王級スキル持ちだろう?」
「はい!あ、でも弓がない。」
「じゃあ明日だな。帝都に戻ったら弓を買おう。」
「そうですね。帰りましょー!」
しっかしまぁ、、元気だなぁ〜。
帝都に戻り、カガミ様・ラレトロ・アル・サキ・俺で武器屋に赴く。
「いらっしゃい。」
「すごい量だな。」
「この剣でかくね?」
「弓はここですね。」
「お、多いです。」
「あんた達弓買うのかい?」
「はい。」
「じゃあ、、これなんかどうだい?」
武器屋のじいさんが出したのは白い木に糸が張っているシンプルな弓だった。
鑑定してみるか。
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聖族の弓
魔族や魔物に対し攻撃力上昇。
使用者の弓系スキルが強いほど耐久値が上がる。
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久しぶりに出てきたな聖族。
魔族にも攻撃力上昇がつくのか。
まあ魔王の称号スキルに聖族対峙時攻撃力倍増があるんだからそうなるか。
そういえば俺、魔王なんだよな。
実感がわかない。特に何かしているわけでもないし。
「これがいいです!」
「じゃあ決まりだな。じいさん、いくら?」
「銀貨20枚だ。」
「高い。もうちょっと負けてくれ。」
「銀貨17枚。これ以上は商売にならん。」
「それでいいか。ほい。」
「毎度あり。」
外に出るとカガミ様は早速弓を抱えてはしゃいでいた。
「あまりはしゃぐと転びますよ?」
「ラレトロさんからの初めてのプレゼントなんですもん!」
「あ、あはははは、」
「こればっかりは誰も口挟めないな。」
「そうですね。」
組合支部に行き討伐証明部位を出し報酬をもらう。
Aランクの魔物は世界の中でもどちらかと言うと強い方なので結構な報酬が出た。
パーティーの数で割ってもさっき買った弓の元が取れるぐらいだ。
アルは剥いだポイズンスネークの革を組合に換金していた。
組合には換金制度があり魔物の部位を買い取ってもらえるのだ。
「さてと、そろそろ暗くなってきたから飯にするか。」
「そうだな。ここで食べてくか?」
「そうするか?」
「私も組合のご飯食べてみたいです!」
「カガミ様って登録してたっけ?」
「カガミでいいですよ。してません。」
「じゃあカガミさん。登録しといた方がいいんじゃないですか?
登録すると組合のご飯が割引されるんですよ。」
「そうですね。ラレトロさん、登録ってどうやるんですか?」
「こっちおいで。」
「はい!」
「あいつらの周りがピンク色に見えるのは気のせいだろうか?」
「奇遇だな。俺もだ。」
「アスク様、私もです。」
5分後カガミさんとラレトロが戻ってきた。
どうやら推薦で登録してきたらしくカガミさんはCランクだった。
「そういえば全員のランクを把握してなかったな。」
「せーのっで出せよ。」
「行きますよ皆さん。せーのっ!」
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アル・Aランク
ラレトロ・Bランク
アスク・Aランク
サキ・Aランク
メンバーA・Cランク
メンバーB・Cランク
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そういえばサキはAランクに上がってたな。
俺と同じランクがいいらしくベイツに行くまでの間めちゃくちゃ狩ってたからな。
「Bランク俺だけ!?」
「っていうか、お前らAランクパーティーだったのかよ!?」
「アルもAランクだろ?」
「そうだけどさ?Aランクが二人で組んでるって珍しいんだぞ?」
「そうなのか?」
「大概のAランク冒険者はプライドが高い奴が多くて、まずパーティーを組まないんだ。」
「へー。」
「その興味なさげな返事をやめろ。」
「まあいいか。飯にしよう。席は空いてるか?」
「この時間帯は混むからな。お、あそこ空いたからちょうど14人で座れるな。」
席に座り数ある飯の中から一つの飯が目に付く。
「ん?蕎麦?」
「蕎麦もいいかもな。」
「待て、蕎麦って誰が作ったものなんだ?」
「なんか向こう側の大陸、ゲロイドール大陸のなんっていたっけなぁ、
えっとグルシア王国の王国騎士団長が考えたものらしい。」
「その人すごいアイディアが浮かぶ人でかなり強い人らしいですよ。」
会いに行ってみるか。
丁度ゲロイドール大陸には寄る予定だったし、、、
パーティー『二刀』の今後の方針が決まった。




