皇帝陛下は認めちゃう
皇帝が住まう宮殿の中。その一室は修羅場と化していた!
「認めん!」
「認めてください!」
「ダメだ!」
「なんでですか!」
これを説明するために時は少し遡る。
帝都に着いてから数分。
宮殿へと案内されたラレトロは滝のように汗を流しながら緊張ゆえか震えていた。
「他のみんなは組合支部行っちゃたし、一人だけで挨拶か、、緊張する。」
「大丈夫です!ラレトロさんならいけます!」
「ありがとうカガミ。」
「安心しろ。私はもう諦めている。」
「何をですか?」
「皇帝陛下が認めることを、だ。」
「不安になること言わないでください、、」
馬車から降りると、目の前に巨大な扉が現れた。
「でけぇ、、」
「早く入りましょう!そしてお父様に認めてもらいましょう!」
「ああ!」
冒頭に戻る。
「貴様には、娘をやる価値がないからだ!」
「どうして決めつけるんですか!私は彼女を幸せにする努力をします!」
何とかして認めさせなければ!!
「お父さんが認めないのなら私は家を出て行ます!」
「ぬぁ!?カガミ!認めんぞー!!」
「認めなくても出て行きます!」
「カガミ、おまえ、、」
「私はラレトロさんを自分の意思で好きになったんです!お父様が決めないで下さい!」
「カガミー!!ック!クソゥ!わかった認める!」
「皇帝陛下が認めたぁ!?」
「あらあら、ようやく孫の顔が見れるわね。」
「お母様!?」
「デグネ、入ってくるなと言っただろう、、」
「あなったたら落ち込んじゃって、全く娘が男のものになっても長期的に考えれば大歓迎よ。」
「デグネ!?」
「だって孫の顔が見れるじゃない?娘が居なくなるのは悲しいけれど孫ができるなら大歓迎よ。それに、、」
空気が凍った、、、、
「私が賛成することを知ってて部屋で待ってろって言ったんですものねぇ?」
「ぎく!」
「あなた?ちょっとこっち来なさい?」
「タスケテクレェ!!のわぁぁぁぁ!!!」
バタン!!
「カガミのご両親って案外面白い人だね。」
「お父様は本当にお母様に弱いからね。」
「皇帝陛下。すみません。こればかりは、、。」
「ガーダはいつまでいるの?」
「私はカガミ様の護衛です。たとへあの状況で皇帝陛下が認めなくても私はついて行くつもりでした。」
「ふふ、ありがとう。」
かわいい。うん。
それから数時間後、組合支部内にある酒場にて。
「『かんぱーい!!』」
どうやらラレトロはうまくやったようだ。
しかし、、
「かんぱ〜い!!」
「なんでカガミ様がいるんですか?」
「家出してきました〜!」
「は?」
「家出してきました〜。まぁ一年に一回帰らなきゃいけないんですけど。」
「『はぁぁぁ!?』」
「てへ。」
「おい、ラレトロ。何故止めんかった!?」
「あ〜いや〜そのね?カガミと冒険者するのもいいかなって。」
「お前は馬鹿か!」
「リーダー!命の危険もあるんですぜ!?」
「大丈夫ですよ〜。自分の身は自分で守ります!」
「絶対酔ってるよな?」
「はい。100%酔ってますね。」
「まあいいや。俺は先に帰る。」
「お前らもまだ子供だからな。ここからは大人の話だ。」
組合支部を出て通りを歩きながら宿屋に向かう。
その後、どうするかはあいつらが決めるだろう。
「アスク様。どうしましょう。」
「どうした。」
「財布落としました。」
「ほぇ?」
「財布落としました。」
「はぁー。どこで?」
「わかりません。ただ確定していることが一つ。」
「なんだ?」
「サンベール商会に制服置いてきました。」
「その中に?」
「入れてました。」
「わかりません、じゃないじゃん。確定じゃん。」
「すみません、、、」
「どうする?」
「一応依頼達成で貰った手持ちの小銀貨が7枚ほど。」
「場所によれば泊まれるか。」
「ごめんなさい、、」
そこし宮殿から離れたところに行くと安宿があり運良く一部屋だけ空いていたので泊まれた。
ただベットは一つだった。
「サキがベットで俺が床ね。」
「そんなことはできません。私が床で寝ます。私が財布落としたんですから。」
「俺がサキに押し付けたから悪いんだ。」
「それでも落としてしまったのは私です。」
「じゃあ尚更言うことを聞きなさい。」
「はい、、」
じゃあ寝るか。
結局、朝サキが床に寝てた。
ベットは意味なかった。
その頃王都では、、
「第178回ネルを励まそうの会を始めるわ。」
「どうする?」
「説得しか手段が残ってねえぞ。」
「するにもなんて言ったらいいか、、」
「こんなのどう?アスク先輩は長い旅に出るって書いてたんだからいつか帰ってくるでしょ?って」
「後輩よ。お前は天才だ。」
「それで行くわよ。」
後日・・・
「ネル?」
「、、、、、なにルーナ、、、、」
「サキはね、長い旅に出るって書いてたでしょう?つまり、、」
「いつか帰って来る!?」
「うわっ!その通りだと思うわ。」
「でも、帰ってこないかも、、、、、、」
「また暗くなった!旅っていうのはね、帰るまでか旅なのよ?」
「アスクの家は竜の森にあるじゃん、、、、」
「違うわネル。帰るっていうのはそういう意味じゃない。」
「じゃあどういう意味?」
「仲間のところにってことよ。」
「本当に?いつか帰ってくるの?」
「そうよ。」
「でも、もし死んじゃったら。」
「アスクが簡単に死ぬと思う?」
「思わない。」
「じゃあ?」
「帰って来る?」
「元気でた?」
「出た。」
この日。
国立中等学園は急激に明るくなった。




