薬品好き一行は帝都に向かう
サンベール商会に入る。
相変わらずネールは受付で寝ている。
「起きろ〜。」
「ふぁ〜。また来たんですか?眠い。」
「足はどうだ?」
「絶好調ですよ!本当にありがとうございます。」
「アスク様。なぜ今日は私を連れてきたんですか?」
「言わなくても付いてくるだろ?」
「否定はしません。」
「おぉ!来たか!こっちに来い。」
中からケイトールのおっちゃんが出てきた。
奥に案内され一週間と同じ部屋に案内される。
「これだ。」
メタルモンキーと言うメタルドラゴンと同じぐらいの高度の革を持つAランクの魔物の革の胸当てに、
ファイヤースパイダーと言うBランクの魔物が作る巣の糸で出来たYシャツに、
ヒールタートルと言う手当たり次第人を回復させる変なCランクの魔物の灰色の鱗で出来たジーンズ。
凄すぎる装備だ。爆発に対しての耐性が良すぎる。
「かなりいいやつじゃないか?良いのか?」
「姪を助けてもらったんだ。安いもんだよ。」
「これは女性用ですが新しいメンバーでも入るんですか?」
「え?お前のだよ?」
「え?もう一回言ってください。」
「だからお前のだよって。」
「本当ですか!?」
目がめっちゃキラキラしてる。
「そうだよ、、」
「アスク様。愛しています!」
「なんか怖いんだが嬢ちゃん大丈夫か?」
「元からダメだ。」
「そんなこと言わないで下さい。」
「もう良いや。着てこい。」
「はい!」
シュダ!
だだだっだだだだだだだ!!
「着てきましった!!!」
「速えぇよ!!」
「早く着たかったので、、。アスク様からくれたもの初めてじゃないですか。」
「そうだっけ?」
「はい!」
「まぁ良いか。」
「はっはっは!こんだけ喜んじゃ用意した側も嬉しいってもんだ!」
「まぁ、ありがとな。」
「また今度な!」
サンベール商会を出て『銀の牙』と『砂暮らし』と合流する。
このまま帝都に行こうって話になったのだ。
カガミ様から護衛の依頼を受けたらしい。
「おー。来たぞ。」
「似合ってるじゃねぇか。」
「そうでしょう、そうでしょう。アスク様が用意してくださったのですから!」
「いや、用意したのケイトールのおっちゃんなんだけどな?」
「それを頼んだのはアスク様なので変わりません。」
「おい、ラレトロ。こういうのを見習えよ?」
「うっせえな!テメーは色恋沙汰なさすぎなんだよ!」
「なんだとコラァ!?」
「やるか、おぉ!?」
「やめて下さい!」
バシッ!
「「ぐふぇ!」」
「喧嘩はやめてください!」
「「はい。」」
「リーダー、早速尻の下に敷かれてますね。」
「うせぇやい!」
「もう!ちょっとラレトロさんは来てください!」
「ごゆっくり〜。」
「いや、護衛なんだけどね俺たち?馬車乗っちゃダメだからね普通?」
「ラレトロさんはいいんです!」
「のわぁ〜!!」
「姫様〜!!くっ!皇帝陛下になんとも申せばいいのか!ぐはぁ!!」
「ガーダ!?どうした!?」
「ガーダが倒れた!」
「姫様を取られたショック死だな。」
「勝手に殺すなー!!」
「起きた。」
「こいつ面白いな。」
「早く出発しろよ。」
この後、ダデルバを出るのに30分かかった。
「ガーダさん。ここから帝都はどのくらいの距離があるんですか?」
「うん?三日程だな。」
「かなりの距離がありますね。」
「それもそうだな。しかしその分、皇帝陛下に申す言葉が見つかるだろう。たぶん、、。」
「自信なさげですね。」
「当たり前だ、、、姫様が出会って1日で交際し始めるなんて、、。」
「ご愁傷様、、、」
「ガーダ。良いのよ、別に何も言わなくて。」
「姫様!?」
「昔っからガーダに尻拭いさせてきちゃったけど、今回は別。私が言うから。」
「姫様がこんなに成長して!クッ!これも恋のおかげなのかぁぁぁぁ!!!」
「もうダメだなこいつ。」
「ここまでくると終わりだな。」
「なんとも言えないですね。」
進んでいくと、前方に見覚えのある馬車が通っていた。
「あれは、、」
「ケイトールさんから護衛の人たちを奪った商会のやつですね。」
「しかも、、、」
「はい。魔物に襲われていますね。」
「運悪すぎね?」
「その話まじか?」
「ああ。まじだ。」
「迂回するか?」
「どうしますカガミ様?」
「助けましょう!」
「分かりました。」
「皆様。ここは私に任せていただけないでしょうか?」
「装備を試したいもんな。」
「はい。」
「行ってきて良いぞ。」
「ありがとうございます。」
サキが高速で前方の馬車に向かって走っていく。
あいつ、助けんの二回目じゃね?
どうやらAランクのグラウドベアと言う地面をめっちゃ揺らすクマ型の魔物らしい。
揺れてると弓の狙いもさだまんないし踏み込みが難しいからな。
サキが血刀を6本両腕のナックルダスターに長い爪のように付ける。
ウルバァ○ンみたい。グラウドベアが地面を揺らすも飛び上がり両腕を切り裂く。
すべての刀を頭に垂直に突き刺し爆発を起こす。
方向性をもたせて地面へ向け爆発したので深さ3メートルぐらいの穴ができていた。
「これはすごいな。」
「グラウドベアってこんなに弱かったけ?」
「いや、サキさんが強いだけですよリーダー。」
「異常だな。」
「グラウドベアは地面揺らす以外はちょっと力の強いクマだからな。
飛んで応戦すれば行けるぞ。」
「お、おう。」
さて、襲われていた商人の下に行くとかなりびびってた。
「え、、え?あなたが助けてくださったのか?」
「私は装備の具合を確かめただけです。」
「おお!そうだ!私の専属の護衛にならないか?報酬は弾む!」
「お断りします。」
面倒くさいことになってんな。
「おっさん!黙れやコラァ!」
「ッヒ!なんだお前たち!」
「あんたを助けた人の仲間だよ!」
アルが893っぽい。こういうタイプが嫌いなんだな。よくわかるぞ、その気持ち。
「アスク様。かなり調子がいいです。」
「サキってさぁ、あんなに血刀出せたっけ?」
「はい。最近気づいたんですけれど合計10本ぐらい出せるようです。」
「助けてくれっ!さっき助けてくれただろう!?」
「その汚い手で触らないでください。言いましたよね?装備の具合を確かめただけだと。
一回助けたからといって二回目があるとは限らないんですよ?」
「くそぉぅ!」
「行きますか。」
「だな。」
「面みせんじゃねえぞコラァ!」
「ッヒィ!!」
「アルのガラが悪い。」
「ははは〜、、。」
おっさんを放っておき馬車を進める。そういえばさっきからラレトロが喋ってないな。
「お〜い。ラレトロ?大丈夫、、じゃないな。」
放心してた。理由は解らない。
それから三日経ち。
俺たちは帝都に着いた。




