薬品好きは商談する
1日が経ちサルベルトについた。
ここはベイツほどではないが人はまあまあいた。
ベイツがハロウィンの渋谷だとしたらここは平日の渋谷だな。
それでもかなりの数だけど、、
ケイトールのおっちゃんとそこで別れ組合に向かう。
カガミ様は後から来るらしく。
今日はサンベルトを納めてる貴族の家に泊まるらしい。
組合の支部に行き依頼の達成を報告する。
報酬金を受け取った後、組合内にある居酒屋的なのによる。
この世界は15で成人である。
ギリギリ足りないので酒は飲まない。飲む気もない。
「お疲れっい!そしてラレトロにカンパ〜い!!」
「『カンパ〜イ!!』」
「一言余計だ!」
「つれないこというなよ〜。」
「たった1日で付き合い始めた奴は何も言えないぞ?」
「てめーこそサキに溺愛されてるだろ!」
「っふぇ!?」
「俺に言うな。」
「そうです。勝手なこと言わないでください。」
「否定しろ!」
「リーダー。諦めてください。」
「おまえら、、、。」
「ラレトロは、この後どうするんだ?帝位継承権が無いとはいえ、
皇帝の娘と付き合ってるんだ。当然“前提での”、だろ?」
「っう、まあな。」
「ラーダーは手が早いでしゅからねぇ、、、」
「うーいっく。俺も彼女欲しいぜコン畜生〜。」
「おい。そろそろ潰れてる奴がいるぞ。」
「あ、本当だ。」
「仕方ねぇ。宿に連れてくか。」
潰れたメンバーをアルが外に宿に運ぼうとするが運んでいくが組合職員に止められた。
「初めまして。サルベルト支部受付代表のクレルと申します。
お聞きしますがみなさんはサルベルトは初めてですか?」
「ああ。それがどうした?」
「会員の皆様が酔い潰れることが多いので奥に簡易的な宿があります。そちらを利用されては?」
「そうなのか?それじゃあ遠慮無く。お代は?」
「お一人小銀貨3枚です。」
小銀貨3枚というと日本円にしてみると1500円ぐらいか。
安いな。
「少しするな。」
安いだろ。日本円だと、、、
「他の宿はもっと高いですよ。」
「じゃあ遠慮無く。うちは6人だから18枚だな。今日は奢らせてくれ。
ラレトロの所は15枚でアスクの所は6枚か。合計29枚か。銀貨でいいか?」
「ありがとうございます。小銀貨一枚のお返しとなります。部屋数は3つでいいですか?」
「大丈夫だ。お前らは運ぶのを手伝ってくれ。」
「奢られた側に拒否権はないな。」
『銀の牙』のメンバーを部屋に運びそこでお開きになった。
部屋は必要最低限のものが、揃えてありなかなか快適だった。
サキが俺のベットに入ってきたので困ったが、なんとかサキが寝た後に抜け出せた。
もう片方のベットで睡眠をとり、目が覚めたのは夜が開ける前だった。
サキはまだ寝ているようで幸せそうに寝返り打ってた。
組合支部に戻るとカガミ様の使者らしき男が入ってきた。
すれ違いざまにこちらを観察してきたが無視である。
どうせラレトロでも呼びに来たんだろう。
明日もいじられ放題か。
合掌。
それはさておき組合支部をでて数分。
ケイトールのおっちゃんがやっているらしい商会に赴く。
名前は確か、サンベールだったはずだ。
しかしまあ、、、、
「デカいんだか小さいんだか微妙だな。」
大きさは普通の建物って感じで組合支部とそう変わらなかった。
大きい方なのだろうか?
中に入ると様々なものが置いてあった。
それこそ防具や武器、魔道具という家財道具に魔法が付与されている物や、アイテムポーチもあったりした。
「店員がいないな、、」
店番がいない。これでいいのだろうか?開店って書いてあってしかも誰もいないんだぞ?
カウンターに行くと一人の少女が寝ていた。
店番しろや。
「むにゃ、むにゃ。ご飯、、、、。」
「いや起きろよ。」
「はい!ケイトールさん!起きてま、、す?あれお客さんですか?いらっしゃいませ?」
「来た時点で客だろ。」
「もしや強盗、、、。」
「強盗じゃねえ。よくそんなんで店番してられるな。」
「ケイトールさーん!強盗で〜す!」
「強盗じゃねえって言ってんだろ。」
「それは犯人が『俺はやってねぇ!』っていうのと同じですよ。」
「なんだとー!!誰だお前!って!アスクじゃねえか!」
「おい、おっちゃん。ここの店員は客を強盗呼ばわりするんだが。」
「おい、ネール!」
「仕方ないじゃないですか!寝てるところにいきなり来てケイトールさんの真似して起こしやんですから!」
「真似はしてない。」
ブチ、、、、、、
「寝てたのか?」
「あ、、やべ、、」
「てめー!何回目だこのやろ!!!!!」
「わぁぁぁぁぁぁ!!すみませんでした〜〜!!!!にげろ〜!」
こいつらうるせえ。
とりあえず奥の方に案内され商談室のようなところに入る。
「それでなんだ?」
「ん?ああ。サキいるだろ?」
「あの嬢ちゃんか。」
「この前、ナックルダスターもらったろ?」
ナックルダスターは簡単に言うとメルケンサックとかそこらへんの総称だ。
ベイツに行く途中に護衛料としてもらった奴だ。
「ああ、あれか。それがどうした?壊れたか?」
「いや。あれ自体はいいんだがあれに合うサキ用の防具が欲しい。」
「あれはかなり高性能の奴だからな。うもってたあれを見つけたときはびっくりしたぜ。」
「用意できるか?」
「おうよ!その代わりと言っちゃなんだが頼みが在る。」
「なんだ?」
「無理を承知で言うが完全回復薬。フルヒールポーシュンて言うのを用意で、、」
「出来るぞ?」
「へ?」
「だから完全回復薬だろ?用意出来るぞ。」
「本当か!助かる!それと防具は一週間待ってくれ。」
「フルヒールポーションはいつ持ってくればいい?」
「なるべく早く頼む。」
「理由を聞かせてくれ。」
「実はな、、さっき受付にいたネールいるだろ。」
「居たな。」
「あいつは俺の姪なんだ。」
「それで?」
「あいつの歩き方、少しおかしくなかったか?」
「そういえば左側に傾いていたような、、」
「そうだ。あいつズボン履いてるから見えないが左足が義足なんだ。俺の弟の子供でよ。弟家族みんなで馬車に
乗ってる時に魔物に襲われたんだ。それであいつ以外、、」
「すまん。今にでも用意出来るぞ。」
「あいつのためにも、頼む!」
「頭下げないでくれ。とりあえず商談成立だな。ほらよ。」
言われた薬を生成して異界から瓶を出しそこに入れて渡す。
「ありがとう。本当にありがとう。」
一週間後。サキの防具が用意できたとの知らせが入った。




