別れと称号
「お〜い?アスク?サキ?」
「反応がないですわね。」
一週間が経過した頃。
アスクが学校に来なくなって早三日。
こないので様子を見に来た。
「入るよ?、、、え?」
「何もないですわね。」
がらんとした空き部屋。家具が一切置かれていない。
「部屋間違えた?」
「それはないと思いますわ。」
「ルーナ。これって魔法陣ですわね。」
床には小さな魔法陣が描かれてあった。
ルーナが魔力を通すと、一通の手紙が出て来た。
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ネル、ルーナへ
私とアスク様は少し長い間旅に出ます。
夜逃げのような形になってしまい申し訳ございません。
サキ
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そのあとは、ただただ泣いてるだけだった。
泣き疲れて寝てしまったのか、あるいはショックで気絶したのか。
目が覚めたのは自室のベットだった。
3時間ほど寝ていたのだろうか?
ブォン
いきなりステータスが表示された。
なぜだろう?
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ネル・カネル
称号『始まりの勇者』『愛に狂う者』
13歳
人族
スキル:剣神
剣神:身体強化・武具強化・絶対切断・時空切断・防御貫通・巧妙剣刀術
称号スキル:『始まりの勇者』
聖剣・聖刀召喚
魔王対峙時攻撃力倍増
九滅魂
『愛に狂う者』
愛狂い〔制御できません〕
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称号?称号スキル?よくわからない。
でも一つだけわかったことがある。
魔王対峙時攻撃力倍増。
魔王。
一目見て思いついたのが魔族の王だ。
そして、それに値する魔族を私は知っている。
対峙時攻撃力倍増。
つまり私は、、、、、
アスクと戦う運命にある。
後、、、、、
王都を抜け出して早一週間。
かなりの距離を進んだ。
ステータスは、、、
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アスク
吸血竜
称号『原初の魔王』『魔神に至った者』『神に触れし者』『転生者』
不老:年齢設定化
魔力総量:無限
スキル:毒神・薬品神・速神・刀術神・魔素神・時空神・偽鑑神
毒神:万能毒創造・全毒無効・毒刀召喚・毒操作・異常状態無効
薬品神:万能薬創造・薬品操作・神級再生・神級回復・武具再生進化・痛覚無効
速神:神速・視覚神化・意識速度神化・身体神化・速度操作・瞬間移動
刀術神:絶対切断・時空切断・絶対防御・防御貫通・武具神化・武具一体化
魔素神:魔素支配・魔法使用可・魔素消去・魔素生成
時空神:時空支配・空間掌握・瞬間転移・時間停止・時空断裂・異界作成
偽鑑神《常時発動》:神理究明・神級偽装・神級鑑定
称号スキル:『原初の魔王』
魔剣・魔刀召喚
勇者対峙時攻撃力倍増
聖族対峙時攻撃力倍増
『魔神に至った者』
魔王使役
魔物支配
能力付与
『神に触れし者』
神界訪問
称号加護付与
千里眼
『転生者』
異界の知識
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なんというか、、酷いことになっている。
それは後で文句言うとして、今はカネル王国国境付近だ。
カネル王国を出ると、非情の高地にぶつかる。
一つの崖でも50mは降らない。
非情の高地は竜の森同様Sランクの魔物がうようよいるところだ。
ちなみに両親には話をつけてある。
ヒードはもってかれた。
なんか少し、かわいそうだった。
竜の森は硬化や物理攻撃が多いが、非情の高地は魔法系統が多い。
マジックドラゴンとかがいるそうだ。
非情の高地の近くには商業都市ベイスがある。
ここもかなりの冒険者が集まる場所で、ベイスにいる3分の一は冒険者らしい。
「道にも人が増えてきましたね。」
「そうだな。しかしまぁ、大した結界だな。」
商業都市ベイスには非情の高地から来襲する魔物の対策として巨大な魔法結界を張っている。
「しょうがないでしょう。Sランクの魔物は例え民級だとしても脅威ですし。」
「それもそうか。」
そのまま進んでいくと、一人の商人に声がかけられた。
「お〜い。そこの黒いコートのにいちゃん。ちょっといいかい?」
「なんだ?」
「ベイスまで護衛してくれないか?報酬は弾むから。」
「普通の冒険者を雇えばいいだろう。」
「いや〜。あそこの前の方にいる商売人に取られちゃってね。」
よく見ると、たまにこっちを見てニヤニヤしている一団がいた。
「はぁ〜、わかったよ。」
「助かる!それはそうと、お前さんがた装備に困ってないか?」
「ん?」
「いやな?コートの中制服っぽいのだし、な?無料にしてやるから。」
「無料にしたら商売にならないだろ。」
「ん?その代わりにこれからも贔屓にしてくれたらいい。」
「おっさん、商会でもやってんのか?」
「おうよ。サンベール商会って言うところのトップだぜ。」
「それじゃあいいか。見せてくれ、あとこいつの分も。」
「アスク様。私は大丈夫ですが、、。」
「貰えるならもらっとけ。」
「わかりました。」
おっさんが乗っていた馬車に入ると、防具が大量に入っていた。
試しに神級鑑定してみるとすごくいいものを見つけた。
「これにしよう。」
「いいのかそんなもので?」
「サキにもぴったりだしな。」
「さて行きm『ギャァァァッァァア!!!!!!』
「なんだ!?」
「あれは、、」
「Aランク、ポイズンスネークです。」
緑色の巨大な蛇におっさんから護衛の冒険者を奪った商人が襲われていた。
「おいおいマジかよ!?やばいぞ!」
「「どこが(です)?」」
「どこがって、Aランクだぞ!?」
「そこまででもなくない?」
「雑魚です。」
「ところでおっさん。」
「な、、なんだ?」
「あいつら助けたいか?」
「まあ少し憎たらしいが、助けてはやりたいな。」
「そうか。サキ。」
「分かりました。」
サキを向かわせて馬車を進める。
「おいおい!いいのかあの嬢ちゃんだけで!?」
「大丈夫だろう。ほら、」
まあAランク程度じゃあ瞬殺だな。
「えぇぇぇぇぇ!!??」
馬車を進ませて行きベイスに向かって行く。
数十分もするとベイスの塀が見えてきた。
ベイスの門を通り抜けるとたくさんの商店が目に飛び込んできた。
「これは!!」
「すごいですね。」
「だろう?お前ら冒険者だろ?組合はあっちだぜ。」
指の指された方向を見ると、混雑しすぎな組合の建物が見えてきた。
「じゃあなおっさん。」
「おう。またな。」
おっさんと別れ、組合に入っていくとたくさんの冒険者であふれていた。
「あっ!お久しぶりです!」
「あれ?マーナさん?どしてここに?」
「あれから移動になりまして、今回はそちらのお嬢さんの登録ですか?」
「はい。強いことは保証しますのですぐ登録してもらってもいいですか?」
「大丈夫ですよ。では記入をお願いします。」
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サキ
刀術者
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「これで大丈夫です。今回は、Aランクからの推薦なのでBランクからになります。」
「ありがとうございます。」
「それと、お二人はパーティーにならないんですか?」
「パーティーとは?」
「二人以上の冒険者のチームのことです。名前は自由です。
組合カードを作ってくるのでお待ち下さい。」
「サキどうする?」
「作ったほうがよろしいかと。」
「じゃあ名前決めていいよ。」
「う〜ん。二刀とかですかね?」
「じゃあそれでいいよ。」
5分ほど待っているとマーナさんがサキの組合カードを持って渡してくれた。
「パーティーになることにしました。名前は二刀です。」
「分かりました。こちらの方でパーティー登録はしておきます。」
「それではまた。」
「さようなら。」
組合を出て日が暮れそうな空を眺めながら思い出す。
みんなは元気だろうか。
これで王都学園編はおしまいです。
これからも『薬転』よろしくお願いします。




