色々
「国王陛下!」
バダンと、王室のドアを開け入ってきたのは近衞のものだった。
「何事だ?私は今、来年度の国家予算の件で忙しいんだ。」
「ベーツの森が消えました!」
「は?冗談もほどほどに、、。」
「本当です!突如現れた、メタルドラゴンとクロウタイガーの群れが確認され、その後上空に、、」
「それは本当か!早くしなければ国が滅ぶぞ!して後は!?」
「ウルツァイトドラゴンが、、」
血の気が引いてくのがわかる。
「終わりだ、、。」
この国ができる1300年ほど前この大陸全ての国を滅ぼしたと文献には残っており、
当時の神級スキル保持者、神炎のベルニクルと呼ばれる者が倒したと言われている。
「終わりだ、、。」
「陛下。ご安心下さい。すでに討伐されたとのことです。」
「その者は何処に!?」
「アスク様だそうです。」
アスク?竜王の息子か!
「アスク殿を呼べ!今すぐにだ!」
「はっ!」
ギシ
「ふぅ、、」
感謝するぞ、竜王、、。
王都に戻ってきた〜、
と思っていたらいきなりルデルアーさんに呼ばれ王城に連行された。
通路がデカく赤いカーッペトが敷いてある。
一緒にいるのは、ネル、ルーナ、グルウスト先生の3人。
「この部屋にて国王陛下がお待ちです。」
ドアを開けると、40ぐらいの凛々しいおっさんがいた。
「きたか!」
部屋の中にいるのは合計7人。
国王陛下、宰相、ルデルアーさん、そして僕たち。
「アスク殿。この度のこと感謝する。」
いきなり頭を下げられ、ビックリする。
「やめて下さい。国のトップに頭下げられても嬉しくないですよ。」
「わかった。すこし話をさせてもらいたい。ウルツァイトドラゴンはどうしてあそこにいた?」
「ダンジョンです。」
「ダンジョンだと?」
「はい。50階層までありました。」
「深いな、、。」
「わかりました。では国王陛下、そのダンジョンの所有権はアスク殿の者ということで。」
「どうしてそうなるんですか?」
「各国の間の取り決めで、ダンジョンは発見者の物になるのです。例外もありますが。」
「それと周囲の土地もだ。」
「書類を持ってきますので、しばらくお待ちを。」
宰相が出て行き、静かな時間が訪れる。
「とりあえず君達が無事で良かった。何かあったら国際問題になりかねんからな。」
「アスク殿、一体どうやってウルツァイトドラゴンを倒したのですか?」
「企業秘密で、、。」
「話す気は無いんですね?」
そういえばさっきからグルウスト先生が何もしゃべって無いな。
「そういえば先生が何もしゃべってませんね。」
「固まってます。」
「岩レベルですよ。」
「はっ!私は何を、、」
「起きた。」
「失礼します。」
宰相が戻ってきた。うっすい紙を何枚かまとめた物を手渡される。
「これに色々書いてあります。適当に目を通してください。」
「わかりました。」
「今日は解散だな。」
5人だ外に出て、学園に戻る。
「ただいまー。」
「おっ!きたきた。さてアスクくん?言うことは?」
ギールが話しかけてきた。言うこと?何かやらかしたっけ?
「?」
「心配したんだよ!一人で行きやがるから。」
「本当です。まさか何も言わずに王城に行くなんて、、」
「多分サキさんはすこしずれてる。」
「落ち着けみんな。今回のことは他言無用だ。今日はみんな帰れ。」
「『は〜い』」
そのまま解散となり騎士寮に戻る。
私服に着替る。
「ダンジョンに行かれるのですか?」
「ああ。一緒に行く?」
「はい。」
寮を出て、王都の外に向かう。
歩いていると、子供の一団に出くわす。
「このやろー!」
「やめて!」
「ぼくの、おとうさんはえらいんだぞ!」
「う、、」
何やってんだか、、。
「どうしたんだ?」
「こいつが、なまいきなんだ!」
全く、、。いじめか。正直いじめとかは大っ嫌いだ。
クソなイメージしか無い。
「お前の父さんは偉いのか。だからどうした?」
「ぼくにさからうんだ!」
「だからって、いじめていい理由になるのか?」
「ぼくに、なまいきなくちをきくな!おとうさんのちからでどうにかしちゃうぞ!」
「そうか、、だがその前にお前をそこの子と、同じようにできるぞ。」
「アスク様、それはまずいかと。」
「んなわっかてるよ。」
「うるさい!」
「だからどうした?そこの子と同じようにするか?」
「う、、。おぼえてろー!」
「大丈夫か?」
ガキがどくと、一人の女の子がいた。
全身あざだらけで、かなり殴られていたことがわかる。
「おにいちゃん!ありがとう!さっきのこ、ひとのはなしきかなくて、、。」
かばっていた子か、、。
「そこの子にこれを飲ませろ。」
回復薬を渡し、そこを去る。
無言のまま外壁を出て、人に見られないところに移動する。
「サキ。」
「なんでしょう?」
「ちょっといいかなぁ?」
お姫様抱っこをする。
「ひゃっ!?」
「行くよ。」
竜人化・吸血化をして。空を飛びながら移動する。
「わぁ、。」
空は初めてだったようで、感動しているらしい。
「そろそろだなぁ。」
歩きで一時間をなんと3分。
かなりの速度でついた。
ダンジョンの前に降り立ち中に入る。
「アスク様、あの、、。」
「ちょっと待って。」
穴に到着したため、飛び降りる。
「え?きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ストン
ウルツァイトドラゴンがいた50階層まで、一気に下りてサキを下ろす。
「サキもあんな声出すんだね。」
「怖かったです。あとでお願い事3つ聞いてください。」
「わかったよ。」
光球を生み出し、内部を照らす。
奥の方に筒状で光っている2メートルぐらいの水槽みたいなやつがあった。
「なんだありゃ?」
近づくとさらに光る。
ピキ、、
バリン!
ガラスが割れる。
中から黒と白が混ざったような、球体が出てくる。
俺の体に触れ、溶け込んでいく。
すると、、
「おおっ!?」
気付くと黒く白い線が入ったロングコートと、
白く黒い線が目立つ指ぬきグローブを着ていて制服と合いそうな感じだった。
「お似合いです。」
鑑定王ですかさず見てみる。
_______________
ウルツァイトコート
破壊不可
ウルツァイトドラゴンの魔力からできたコート。
スキルの発動が早くなり攻撃速度が上がる。
ウルツァイトグローブ
破壊不可
ウルツァイトドラゴンの魔力からできたグローブ。
触れた武器の攻撃力が増しスキルをセットできる。
使用者状態:枯血化
枯血化:使用者が吸血族又吸血族の血が入っていた場合、
12時間に一回血を吸わなければいけない。
12時間に飲む量は日によって増えていき1週間で止まる。
最大量は1.5L。
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急にのどが渇く。
血が、、欲しい。
人化が解除され牙が出る。
「サキ、、。すまん。」
「え?」
飛びつき首筋に噛み付く。
「う、、あぅ、、はぁぅ、、あぁっ」
500mlは飲んだだろうか。
乾きが止まる。
「はぁ、、はぁ、、はぁ、、。」
「すまん。」
「今度からは、ちゃんと言ってください、、」
サキの顔が赤くなる。
理由は簡単。
吸血される側に快感が伴う。
「それと、、学園ではやらないでください、、、。」
「わかった。」
「あと、お願い事を聞いてくれるって言いましたよね。」
「う、、うん。」
「キスしてください。」
「はい?」
「キスしてください。」
えぇぇぇぇぇ。
ハードル高くねぇ?
恋愛経験ゼロなんですけど、、
「え?」
「お願い事です。」
サキが目を閉じる。
腹をくくるしかないな、、。
触れる唇。
入り込む舌。
「ん、、」
2分は経ったろうか。
離れる二人。
「行こうか、、、。」
「、、、はい、、、」
帰りはどちらも話さなかった。
作者も恋愛経験ゼロです。




