薬品好きは登録する
「そこの人!串焼きはいかが!」
「こっちの方がうまいぞにいちゃん!」
第一ワイド町。言わずと知れた冒険者の町である。
「すごい人ですね。」
「これでも少ない方ですよ。」
大通りは混み混みで割って入らないと進めないぐらいだった。
「冒険者登録しときます?」
「そんなのあるんですか?」
「はい。冒険者は組合の会員として扱われ組合のカードは身分証明書にもなります。」
「それじゃあやっといた方がいいですね。」
「それでは付いてきてください。」
ルデルアーさんについていくとひときわ高い建物に案内された。
中に入るとガラの悪そうな人たちがめっちゃいた。
一斉にこっちを見るがルデルアーさんが近衛騎士だとわかるとすぐに視線を逸らした。
「登録はここでいいのかな?」
「は、はい!受付のマーナと申します!騎士様が登録なされるのですか?」
「いいや。私はすでに登録しているよ。今日はこちらの方の登録をしに来た。」
「わかりました。こちらに。」
受付嬢についていくと地下の訓練場っぽいところに来た。
「ゴーブさん!ダードさん!出番ですよ!」
「やっと新人が来たのか?」
「久しぶりの仕事だ〜」
出てきたのは
ゴーブと言われたがっちりむっちりした男の人と、
ダードと呼ばれた痩せ型のローブを着た男だった。
「こちらで試験を行います。お二人はBランクなので全力でいくといいですよ。」
冒険者にもランクがありそのランクと同じ魔物を150体倒したらランクが上がる。
二人は人間の中ではかなりの凄腕ということになる。
「はじめ!」
刀を抜き構える。
「負けだ負け。俺たちの負けだ。」
「「は?」」
「勝てるわけないだろ。そこの近衛騎士でもな。」
「でも試験は試験ですし、、」
「いいかマーナ。構えでわかるんだ。無駄がない。
ダードに鑑定魔法をしてもらったが見れなかった。」
「つまりお二人より強いと!前代未聞のスタートダッシュですね!」
まて?なんかおかしいことになってるぞ?
「わかりました。付いてきてください。」
何もせず一階に戻る。
「ここに名前と職を書いてください。」
紙とペンが渡される。
「職か、、。」
大概はなんでもできるので何を書けばいいのか迷う。
「刀術者でいいんじゃないですか?」
「んじゃそれにしますか。」
_________
アスク
刀術者
_________
「これで組合カードを作ります。いいですね?」
「はい。」
「では、5分ほどお待ち下さい。」
「アスク殿。私は少し用事があります。少し外しますね。」
そう言ってルデルアーさんは出て行った。
「君、どきたまえ」
めちゃくちゃ太った偉そうなやつが話しかけてきた。
「どうぞ。」
反発せずに場所をどく。
「おい!がき!もっと媚を売らんか!」
「小童にまで媚を売られたくないわ!」
なんなんだこいつら、、。
「できましたよー。」
渡されたのは透明の板で名前と職、そしてランクが書いてあった。
________
アスク
刀術者
Aランク
________
「すいません、、。Aランクって書いてあるんですが、、。」
「はい!ゴーブさんとダードさん実はもうすぐでAランクなんですよ。」
「なるほど。それで僕がAランクですか、、。」
「すまんな。ちょっといいかね?」
さっきの偉そうなデ、、太った貴族っぽいのがこっちに来た。
「貴様はAランクなんだな?ではソイルサラマンダーを倒してもらえぬか?」
「すみませんお客様。依頼でしたらこちらの受付を通してから、、。」
「だまらんかい!貴様には話しとらんわ!」
「どうしてですか?」
「それは言えぬ。」
「じゃあまずはマーナさんに謝罪してください。」
「なぜ貴族である私が平民風情に謝る必要が?」
こういう奴は嫌いなんだよなぁ。前世でもいたし、、。
「じゃぁ依頼は受けません。そもそも依頼じゃないですし。」
「貴様はこの方をなんと心得る!カルンコア男爵であらせられるぞ!」
「じゃあ聞きます。ここをどこだと?受付の方を平民風情と抜かし謝罪もしない。
護衛一人で無事にすむと?」
待ってましたとばかりにイカツイにいちゃんたちが集まってくる。
「ぐっ!貴様ら!貴族である私に歯向かってタダで済むと思うなよ!」
恐れをなしたか急ぎ足で逃げ帰って行った。
「おう!がき!おまえすごいなぁ!」
「正直、貴族連中は空かないからなぁ。」
バンバンと背中を叩かれるが全く痛くない。
「ただいま戻りました。先ほどの貴族は確かカルンコア男爵だった気がするのですが、、。」
「ルデルアーさん!いつの間に?」
気ずいたら後ろに立っていた。
「少し説明をお願いします。よろしいですな?」
断れる感じじゃなかった。




