薬品好きは死亡する
昔から薬とか薬品とかが好きだった。
たった一錠で病気を治す手伝いをする。すごいなと思った。
薬剤師とか研究者とかそういうのになりたくて調べ尽くした。
高校に入学し進路のことも考えながら研究に没頭した。
クラスでの立ち位置は静かな陰キャ。
は表の顔で、家では薬品がずらりの危険な奴。みたいな感じ。
今日も陰キャになりすまし登校する。
今、目の前を歩いているのはクラスのアイドル金切さん。と、取り巻き。
一生縁の無い人だと思う。なぜなら陽キャ。
通学路にある信号で止まり横並びになる。
ブウゥゥンと音がした方向を見る。
なぜか車が一直線にこちらに向かってきた。
こっち歩道だよー!てか寝てるし!
やべ!
とっさの判断で隣のグループを突き放す。キャァと声がしたが気にしない。
バゴンと、衝撃が横腹に当たる。まてぇぇーい。俺の今までの薬品がーーー!
砕け散りながら常時携帯していた使えそうな薬品が飛び散る。
ドスンと地面に叩きつけられる。
「ぐは。」
いってぇ。
「なにすんの、、よ。」
どうやら現実に追いついた金切さんグループ。
「えっ?ちょっと!大丈夫ですか!?」
そんな暇ねぇ。血が抜けていくのがわかる。寒くなってきた。
俺の薬かえせぇぇ!て言いたいよ。
やべ。もう意識が、、。
そこでクラスのアイドルをかばった陰キャとして
そのあとクラス全員に感謝されることを知らない陰キャの生涯は幕と閉じた。
誤字脱字があるかもしれません。
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