二話 世界は美しい
これからも短めで投稿することになりそう。
ふっと体が浮くような感覚を覚えたと思ったら、
足下に枯れ葉らしきものが落ちていることに気がついた。
どうやら、本当に転生したようだ。
それはつまり、私の目も見えるようになっているわけで、‥‥‥‥‥‥‥つまり、非常に緊張する。
さあ、目を開けよう。
ゆっくりと目を開くと、途轍もない眩しさで、直ぐに目を閉じてしまった。
もう一度、もう一度目を、光に慣らすようにゆっくりと開ける。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
声が出せなかった。
こんなキレイなモノを私は生まれてから一度も見ていなかったのか。
なぜ盲目なんかになってしまったのだろうか?
‥‥‥‥‥いや、盲目だったからこそ、私は景色を美しいと思えたのだろう。この世界にはもっともっと美しい景色があるはずだ。ならば、その景色を保存しよう。地球では、写真と言うモノがあったらしいし、ここでも不可能では無いはずだ。
そう思い、私は歩き出そうと一歩足を踏みだしたんだが、そのときに酷い頭痛に襲われた。頭痛と共に、頭の中に情報が流れ込んでくる。‥‥‥‥‥これが特典の一つか。
《はいはーい、神でーす!》
うおっ!なんだなんだ?
《突然のことでビックリしているかもしれないけど、神からお知らせでーす。》
なんだ、神か。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ん、お知らせ?
《そう、お知らせ!実は、異世界転生したから分かってると思うけど、ここは剣と魔法の世界!で、大概の人は転生したら必ず『ステータス!』って唱えてくれるから忘れてたけど、キミは盲目のせいでゲームとかしたことないよね?》
確かにそうだが。
《だから、『ステータス!』と唱えてみてよ!そしたら、キミの情報が見られるから。じゃ、またね!》
テンション高いな。で、『ステータス』だっけ?
「よし、やりますか。『ステータス』!」
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名前 来栖 諷太 SP10
種族 人族 ♂
魔法適正 土 闇
加護 技巧神の加護
特殊スキル 身体能力超上昇 心眼
スキル ー無しー
称号 ー無しー
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で、どうしろと?