第一話
屋根裏部屋の荷物を整理していた時、見覚えのない日記帳が出てきました。
筆跡から自分が書いたと思われる小説風の日記でした。
まったく書いた記憶がない その内容をもとに、小説を書いてみました。
1970年 夏
大阪で万博が開催された年。
僕ら3人は、そんな記念すべき年に中学に入学した。
清、敬一、そして私 信雄。
敬一と私は小学校からの知り合いだった。
清は、小学校の一年の夏、ほかの小学校に転校して行き、ほとんど記憶はなかったが、クラスメートになり、話をするうち、そのことを知った。
3人は、妙に気が合い、よく遊んだ。
行動的だが おっちょこちょいな敬一。
そんな敬一にツッコミを入れる私。
絶妙なタイミングでボケを返すお人よしの清。
まるでトリオ漫才師みたいだなって、周囲から言われていた。
僕らは、大人になっても ずっと親友のまま続いていけると疑わなかった。
あの事件に遭遇するまでは。。。
暑い夏だった。
私の家族は夏休みを利用し、神戸の親戚へ行くついでに大阪万博を見に行く計画を立てていた。
敬一と清は、万博に行けず、残念がっていた。
「外国のお菓子と万博記念メダルを買ってくるから我慢しろよな」
旅行前日に私は二人に約束をして堤防を走り回った。
万博旅行の3日間は、あっという間に過ぎた。
帰宅した翌日、敬一の家に遊びに行き、清が 行方不明になっていることを知らされた。