プロローグ
朝、俺はいつもどうりに、目覚める。
いや、一般の人には普通じゃないかもしれない。
何故なら・・・
モンスターが俺を起こしにくるのだから
「おはようございます。」
「あぁ、おはよう。」
何故、俺がモンスターなんぞに起こしてもらっているのかというと
「今日もいい天気ですね。」
俺は
「魔王様。」
魔王だからだ。
おっと、紹介、自己紹介が遅れたな。
俺は 影宮 宗助んでもって俺を起こしにきたコイツはヤタガラスのヤタだ。
「おい、その格好は止めてくれといっているだろう。」
ついでに言うと俺たち悪魔にはモンスター型と人型があるらしく任意に変身できる。
「そうですか、わかりました。私はこの格好が落ち着くのですがね~。魔王もいつも人型じゃ疲れるでしょう?」
「いいや、俺はこの格好がいいんだよ。」
「魔王がいいというのならいいのですがね。」
「早く、人型になってくれ、生生しくて見てられん。」
「わかりましたよ。」
そういうと、ヤタガラスは人型になる。
「これでいいですか?」
「あぁ、むしろそれがいい。」
ヤタの人型の性別は女でこれがまた、美女なのだからこの姿でいればいいのに
「ちょっと、私の説明が短くないですか~?」
「おい、人の心を読むな。」
大体、ヤタガラスというのは天の使いのはずだが、何故か俺たち、悪魔側についている。
「それで、私の説明が~」
「わかったよ、わかったから。」
「ちなみに、変な説明したら・・・」
「し・・したら?・・・」
「殺します・・・」
「ハイイィィ!させていただきます!!」
えっと、もう少し詳しく言うと、黒髪のまとまった綺麗な紙で、目は人を飲み込んでしまいそうな妖艶さをかもし出している。
「そんな風にお思いになっていたんですね。・・・テレます・・」
「おまえが言わせたんだろうがっ!」
「そろそろ、時間ですね、行きましょう。」
話を折やがった・・大体、魔王を脅す配下って・・・
「そうだな、行こうか。」
「承知しました、魔王。」
「あと、ヤタ、これもいつも言ってるが学校では、魔王じゃなくて宗助って呼んでくれよ?」
「わかってますよ、魔王は心配性なんですから~」
・・・おい、今誰か魔王って学校行くの!?とか思ったろ。
おいおい、今時学校に行かない魔王はいないぜ?魔王は学力もなきゃな!
えっ?知らないって?・・・・なん・・・だとっ!!?
「当たり前ですよ、そんな魔王の常識なんて常識じゃないんですから、一般人には」
「だから、心を、読むなぁ!」
まったく気がぬけないよ・・・ちなみに普通の学校だぞ?
「すいませんね~、おっと学校に遅れてしまいます、急ぎましょう。」
「誰のせいだ、誰の・・・」
しかし、遅れるのは本当だ、急ごう
俺達、いや俺とヤタが通う学校は翆菜高校といって進学校だ。
「なっ・・・なんとか間に合ったな。」
「えぇ、そうですね。」
ヤタは表情を変えずに言う。
「疲れないのかよ・・・」
「疲れましたよ?」
どう見ても疲れてるように見えないのだが。
「おい、お前ら~席に着け。」
先生の登場だ、先生の説明は・・・特にないな。
いや、本当にそこらへんにいる先生なんだって・・・