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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

せいぎの正義

とある時代、あるところに幸せな家族がいました。


しかし、ある年お米があまりできませんでした。


そのお米は全てひげを生やした人が持っていってしまいました。


隠していたお米しかなくて、お父さんとお母さんは11歳の子供のためにお米を食べずに死んでしまいました。


少年はひげを生やした人が悪いので倒しに行くことにしました。


毎年、祭りの日にひげを生やした人は子供におもちゃを配っていました。


周りに人がいなくなっておもちゃを貰いに行きました。


とがった棒で胸を刺しました。


ひげを生やした人は言いました。


「税金をとらないと、俺が国に殺されていた。私は悪くない。貴様は少なくとも正義ではない。私は悪ではないのだから。」


少年はせいぎという言葉の響きが気に入りました。


自分の名前をせいぎにしようと決めました。


ひげを生やした人は死にました。


村の人が騒ぎ出したので山の中へ逃げました。









5年の月日が経ちました。


もう、せいぎは自分が暮らしていた村の場所も分かりません。


きのみや兎の肉を食べている時に、すり減っていた刃物がついに折れてしまいました。


刃物を手に入れるために山を降り、とても、とても大きな村に入りました。


刃物をたくさん並べている人がいたので山で集めた光る石と交換してもらいました。


交換した人は、私にとっての王様だと褒めました。


「おうさまとは何ですか?」

とせいぎは聞きました。


「王様はあの城の主でございます。国で一番偉いのですよ。」

交換した人は答えました。



『税金をとらないと、俺が国に殺されていた。』



せいぎはひげを生やした人の言葉を思い出しました。


国のせいで家族が殺されたのなら王様が家族を殺したのと同じなので王様を倒すことにしました。


そのために、兵士の鎧をとって、王様のお話の時に守る人として王様の近くに行きました。


王様の頭に槍を叩きつけました。


王様は聞きました

「なぜ、私を殺すのだ。」


せいぎは答えました

「せいぎは家族を殺されたのが許せないから、せいぎのために殺した」


王様は死にました。


近くにいた兵士につかまりました。


暗くて狭いところに閉じ込められました。


次の日、明るくて広くて、人がたくさんいるところに吊れだされました。


手と足を縛り付けられました。


仮面をつけた人が歩いてきました。


仮面をつけた人は聞きました

「なぜ、王様を殺したのですか?」


せいぎは答えました

「せいぎは、家族とせいぎのために殺した」


仮面をつけた人は怒りました。


「正義とは、正しいことを行おうとすることです。貴方は正義ではありません。」


せいぎは初めて正義の意味を知りました。せいぎは言いました


「せいぎは正義だ。正しいんだ。」


仮面をつけた人は、仮面を外しました。


せいぎと同じくらいの年であろう、美しい女の子でした。


美しい女の子は仮面をせいぎに着けました。そして、云いました


「王様は私の父です。家族です。」


小さな穴から見える美しい女の子の顔は悲しそうな顔でした。


せいぎは泣きたくなりました


槍がせいぎの胸に刺さりました


女の子の悲しそうな顔は永遠にせいぎを責め続けました。

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