武者修行
この作品は真面目……にしたいです
また『学園VS~』とかはヤダからなぁ~
「今日どうしよっかな?」
俺はそう言いながら隣にいる女悪魔に目をやる。
「先日は魔王だったから、今日は天使をやったらどうですか?」
こいつは俺の秘書兼参謀の女悪魔のパンドラ・・・・・デオス・パンドラだ。
ちなみに200年前からの幼なじみの付き合いだ。
「最近天使飽きたんだよねぇ・・・・よし今日は勇者をやろう」
俺は日によって『魔王』『天使』『勇者』を演じてる。
俺はジパングの剣道を習い武士道を貫いていたら、元々持っていた邪悪な魔力が次第に薄れてきこんな悪魔らしくない悪魔になってしまったのである。
今ではほんの少し回復魔術も出来るようになってしまった。
大概の悪魔は自己再生能力を持っているから、回復魔術を使えるようにようにする奴はいない。
実際悪魔の魔力の性質では回復呪文は出来ないのだがな。
パンドラも最初は邪悪だったが、今は俺と同じくらい悪魔らしくない。
「あれ、俺って今どこ攻めてるんだっけ?」
怪力のスーダン率いるグルメニア共和国だっけ、それとも300年生きている魔法使いのマトリスが居るカールスロイ帝国だっけ・・・あ、騎士王パブロ率いるサンネクルス王国だ。
「そんなことも忘れたのですか・・・伝説の勇者カシス率いるパルセルナ聖国ですよ」
ああ、違った、あのいけ好かない勇者野郎の居るパルセルナ聖国か・・・・・よし。
「・・・やっぱ、俺今日魔王やるわ・・・聖国ちょっとひねり潰しに行く」
勇者は二人もいらねぇ。
「どんだけ勇者のこと嫌いなんですか」
「そりゃさ、後から出てきた勇者だけどさやっぱ、ヒーローは一人の方がいいじゃん」
だってあの勇者俺のこと偽物って言ったんだぜ・・・・・まあ、偽物だけど・・・。
「大丈夫です。副魔王のサタン様が行ってるんですから」
・・・・・まあ、あいつなら平気か。
「じゃあ、今日はちゃんと魔王やりますか・・・他に魔界の脅威になりそうな国ちょっと、言ってくれ」
ヤバイ何か魔王らしいお母さん僕ちゃんと仕事してるよ。
「では、例の伝説の勇者カシス率いるパルセルナ聖国
騎士王パブロ率いるサンネクルス王国
最強の武闘家、マルスの居るマーブル国
怪力のスーダン率いるグルメニア共和国
300年生きている魔法使いのマトリスが居るカールスロイ帝国
伝説の盗賊、スリット率いるスリット盗賊団
魔界を裏切った大悪魔、ガルザークの作ったガルザーク独立国
ドラゴンの始祖、神龍のドラゴン軍団
天使と悪魔の間に生まれた女の子サリー
・・・・・神の子、祕魅子率いるジパングとか」
「ジパングはいらないだろ、こっちからも攻撃を仕掛けないあっちも俺が天使と勇者を使って戦争なんて
やらせねえよ。ジパングは魂の故郷だ脅威になる訳がない」
全力の魔力を噴出し部屋の家具を吹っ飛ばす。
「そうですね、じゃあ、我が魔王我らはどこに攻めましょう?」
俺の全力の魔力を受けて平然としているか、さすが魔界NO,2だ。
「じゃあ、スリット盗賊団をまず、潰すか」
「スリット盗賊団はルーナ公国の南西に位置する所にいます」
ルーナ公国、南西か・・・よし座標の設定完了。
「久しぶりに二人で行くか」
テレポートの定員を二人に増やす。
「はい・・・こんな事50年ぶりですね」
魔力充電・・・完了。
「ああ、じゃあ、Let't go」
「あ、そうです、どうゆう理由で人間界に行きます?」
「あ、うーん・・・じゃあ武者修行」
俺たちは『シュン』という音と共に人間界に飛び立った。
今回も適当だなー