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神々の悩み

ーー 3歳時の男の異常性 


男が3歳になった時、父親に

「お前も今日で3歳だ。名前はシフトに決めたよ。明日には教会に行くからな。」

と告げられた。

すると名無しのステータスに「シフト」と記名された。

その頃の男はというと。

教会の本を読む事と、食肉になる獣や魔物を捕まえてくることが日課であった。


そんな弟を見て8歳になった兄フライは不思議でしょうがなかった。

「何故弟は字が読めるんだ?何故弟は獣や魔物を捕まえられるのか?」

という疑問だ。

フライは儀式で「身体強化」、「剣術」、「火魔法」のスキルがあると言われた。

剣士になりたかったフライは、その日から剣を手に毎日訓練をして同じ年の子供になら負けない自信があった。

しかしそんな彼でも弱いツノ兎ならまだしもボアと言われる猪型の魔物は倒すことができなかった。

ボアは体長が5〜8mもある大型の魔物で、硬い毛皮を持ち倒すには多くの人手か有効な攻撃魔法が使える必要があったからだ。

そんな魔物を弟は尻尾を持って引き摺って持ち帰ってくるのだ。

引き摺る力もそうだが弟は本当に人かと思う行動が往々にしてあるのだ。


そんな男の行動を見ながら神界の神々は

「どんなスキルを与えればあそこまで強くなれるのだ?俺たちが見ても理解が追いつかないぞ。」

と悩んでいた。



ーー 男のスキルの上達具合


男のスキル検証は1歳になる前にはほぼ終わっていた。

しかしその過程で魔力量の上昇と消費魔力の軽減の法則を知った。

魔力は使い切れば回復の際魔力量が増えるのだがそれには、魔力欠乏状態に耐え得る身体が必要となる。

魔法を行使する際に具体的かつ効率的なイメージが持てれば消費魔力は軽減するし、行使が熟練すればまた軽減することが分かった。


そして使い続けることによって、人族の限界まではそのスキルの能力を伸ばす事も可能だということも。

故に男は3歳になるまでに外を出歩く時は、獣や魔物を狩り魔法と身体の能力を高め、本を読み知識を得る事で知力を鍛えたのだった。

そんな男の行動を家族は驚きを持って見守っていた。


儀式の朝。

父親に連れられて、村の教会に向かうシフト。

そこには既に10人ほどの子供がいて不安な顔を見せていた。

子供達はシフトを見ると後退りしながら恐怖を感じていた。

それも当然であろう、何度か「魔物が現れた」と村の男らが慌てた事がある。

大きなボアが村の中を移動しているのを見つけたからだ。

慌てて武器を取りボアを取り囲むと、ボアの下から幼い子供が姿を現して

「僕の獲物を取らないでよ。」

と言うとまたボアの下に潜り引き摺るように家に持って帰ったのだった。

そのようなことが数度繰り返されて村人から、

「獲物を運ぶ時は姿が見えるようにしなさい。」

と言われて今の尻尾を引っ張るスタイルになったのだった。


そんな姿を見かけた幼い子供が怖がらないはずもなく、男が姿を見せると泣きながら逃げ惑う子供達の姿が村のあちこちで見られた。


そんな状態を見知っていた父親は、少し離れた場所に腰を下ろし皆の儀式が終わるのを見ていた。

「さあお前の番が来たようだ行こうか。」

と声をかけ手を引きながら教会に入ると顔見知りの神父が和かな顔で待っていた。

「よく来たね、それで名前は付けてもらえたのかな?」

「はい、シフトです神父様。」

「そうですかいい名前ですね。では儀式を始めますね、ここに座ってください。」

と神を形どった像の前に腰を下ろさせると、頭に手を置いて。

「この者のスキルを教えてください、「オープン」」

と唱えた。

するといつの間にか神像から一枚の紙が神父の手に落ちてきて。

「これがこの者のスキルですね、ありがとうございます。」

と神に祈りを返して、紙を父親に手渡しながら内容を説明する。

「シフトのスキルは、身体強化、火、水、風、土魔法に空間魔法のスキルを持っているようです。多彩な種類の才能があるようです、将来出来れば学園にでも通わせればいいと思います。」

と言うと紙の説明を終えた。

それを聞いた父親は

「え!はい、そうですか?」

と答えるばかりでよく分かっていないようだが、学園に通わせてはと言うとことだけは理解したようだった。


この世界では学園と言うと、王都などにある子供の通う学校のことで、魔法や剣の指導やゆくゆくは王国の官吏になりたい者が勉強をする場所でもある。

ただし平民の子供が通うには高い授業料を先払いする必要から難しいことでもあった。

しかし、シフトは素材として高価なボアを何頭も狩って来ており、その度に父母が家で消費できない肉や素材を村人や商人に売り渡しており既にかなりの金銭を得ていた。

そんなことで父親は神父に学園にと言われた時に「本人が行くと言うならそれでもいいか」と軽く考えていた。


ーー シフト  side


教会で儀式を受けたシフトは、神父から貰い受けた紙を見ながら考えていた。

「創造魔法は記載されていないな、魔力感知と再生・回復のスキルもない、当然だが変身のスキルはない。これはこの世界にないか人族には珍しいか存在しないスキルだからだろう。」

と思考を巡らせ、これからの成長を考えていた。


「魔法は空間と創造魔法を除けば初級から中級に至った。

前世の記憶のおかげか初級の魔法でもこちらの世界の上級以上の効果がある感じがする。

後は空間魔法を使いマジックバッグの製作と販売で、お金を貯めて学園に行くのもいいかもしれない。

創造魔法がもう少し上達すれば、色々な道具や装備を作ることが出来そうだ。

せめて変身の魔法で大人の姿になれれば便利なのにな。」

と今後のことを計画していた。


ーー シフトの狩りと物作り


シフトの母メナードはシフトの不思議な力のことを考えていた。

儀式の日に夫から神父様の言葉を聞かされた時に、

「この子は自分に将来のためにこんな幼い時からお金をかせいでいるのだわ。」

と学園に通わせる気持ちを固めながら、これからもずっと色々なことをしていくのだろうと確信していた。


儀式の次の日からシフトはさらに魔物を狩ってくる頻度が増え、魔物の種類も増えて来た。

身体も産まれたこ頃は育たないかと思っていた小さな身体が、今では兄に追いつきそうなくらい大きく育っている。


狩ってくる魔物は、ツノ兎やボアが多いのだが最近は、空を飛ぶ大型の魔物や高価な蜂蜜で知られるキラービーの巣を持ち帰る事も多い。

蜂蜜はとても甘く美味しい、家で使う分を確保して残りを商人に売ると大金で買ってくれる。

今やシフトの稼いだお金は学園の入学金どころか、街に家を買えるほどになっていた。

しかしシフトの両親はそのお金に手を出す事もなく

「このお金は多分この子が大きくなる時に必要になるはず。」

と貯めていたのだった。



ーー 兄フライ  side


弟に名前が付いた、「シフト」だ。

しかも弟は自分には出来ない色々なことができる、今手にしている剣も弟が作った物だ。

「あまりうまく出来てないけど、練習には使えるよ。」

と言いながらくれたのがこの剣だ。

今の自分の大きさに合わせた大きさの剣で練習中に誤って岩に叩きつけてしまったが、欠けるどころか岩が切れていたのには驚いてしまった。


父親がシフトを学園に通わせる話をしていた。

確かに弟は賢いし魔法も使えそうだ、しかし剣の腕なら俺の方が上だ。

俺も学園に通い剣士か騎士になりたい。

今夜にでも両親に頼んでみようかな。



ーー シフトの両親  side


村での生活なら年間に金貨10枚もあれば家族が余裕で生活ができる。

王都の学園の入学金は、9〜14歳の6年間で金貨300枚、それを一括で先払いする必要がある。

シフトの貯めたお金が既に金貨500枚、今でも素材の高価な魔物を狩って帰ってくることから、兄のフライも望めば学園にやる事も考えるてみようかと2人で話し合っていた。

そんな時、フライが

「お願いがあります。俺を学園に通わせてくれませんか。」

と頭を下げてお願いして来た。

「どうして学園に行きたいの?」

と尋ねる母に

「俺は勉強はできないが、剣なら人に負けない自信がある。将来は剣士か騎士になりたいんだ。学費が高いのは知っている、今度から俺も魔物を狩って貯めるから考えて欲しい。」

と答えた。

それを聞いた父親は、

「無理に魔物狩りをする必要はないぞ。シフトが一緒に行くなら許すがそれ以外はダメだ。学園の事は考えている、試験があるから勉強もしなければ合格できないからな。」

と言いながらフライの頭をゴシゴシと撫でていた。



ーー それからの兄弟たち


フライは自分が学園に通うには勉強もしなければならないと知り少しばかり凹んでいた。

それはこの村には勉強を教えてくれる人がいないからだ。

そこでフライは弟に頼むことにした。

「シフトよ兄のお願いを聞いて欲しい。」

「なんだよフライ兄。」

「俺、学園に行きたいんだ。でも試験があるから勉強しないとダメだと言われた、シフト教えてくれよ。」

「フライ兄も学園に行くのか?それなら勉強と学費を稼がなくてはいけないね。分かった明日から一緒に教会と森に行こうね。」

「ああ、お願いするぜ。よろしくな。」

と言うことで、兄弟は一緒に学園を目指すことになった。 


次の日。

朝早く起きると2人で森に向かった。

2人の姿は、知らない者が見れば青年のような感じに見える。

剣を腰に差したフライと何も持たないシフトが森の中に入っていく。

森に入ると直ぐにシフトが風魔法と魔力感知を使い魔物を探す。

「フライ兄、獲物は2種類ボアか蜘蛛だ。どちらにする?」

と尋ねるシフトに

「どちらでも良いぜ、可能なら両方とも狩りたいな。」

と答える。


暫くすると森の中の広場のような所に出た、ここでボアを待つようだ。

「あそこに生えている木の実は魔素を多く含んでいて、ボアが好んで食べにくるんだ。今も一頭来ているから木の実を食べ始めたらやるよ。」

と声をかけると兄はゆっくりと頷き剣を抜く。

すると大きなボアが森から出て来て木の実の方へ、暫く警戒していたが木の実を食べ始めると警戒心が明らかに下がっていた。


「行くよ」

と小声で促し2人は木の影を使いながらボアに近づく。

シフトがハンドサインを出す。

『魔法で足を狙うからトドメをさせ』

と言う意味だ。

息を合わせて攻撃に移る。

シフトの風魔法がボアの足を斬り飛ばす、フライはもがき苦しむボアの首に剣を振り下ろす。

鮮血が飛び散る、血を浴びながらトドメを刺したフライが笑顔で振り返る。

シフトは今回魔道具を自作して持って来ていた、マジックバッグである。

空間魔法が中級になったシフトは、そこそこの大きさのマジックバッグを作成できるようになっていた。

以前の少量タイプも量的には馬車3台分くらいは入る物で、商人に売れば金貨50枚で売れていた。

今回の物は、領主の屋敷が丸々入るぐらいの大きさがある上に時間経過が非常に遅かった。

魔物狩りにはもってこいの品物だった。


ボアの巨体がスッと消えるように収納されるとフライは驚きの目で見ていた。

次の目標は蜘蛛だ。


森の中に入っていく、近づく魔物や獣についてはシフトが事前に教えてくれるので、フライはそれを出会い頭に切り捨てるだけで問題なく進んで行く。

暫くするとシフトが

「あの木の上に一匹、向こうの木の上に二匹居るよ。」

と教える。

フライが目を凝らしながら木に上を見ると、ボアと変わらないくらいの大きさの蜘蛛がいた。

「アレをどうやって仕留めるんだ?」

「僕が水魔法で巣から撃ち落とすからフライ兄は、糸と毒針に気をつけてトドメを刺して欲しいんだ。」

「毒針もあるのかよ、避け切れるかな?」

「あ、忘れてたこれを使ってね。」

と言いながら身体が隠れるような盾を手渡す、大きさの割には軽い。


シフトが蜘蛛の下に走り寄り水魔法を発射する、フライはそれに合わせて落下地点を予想して走り寄る。

「ズドーン」

足3〜4本を切断された大きな蜘蛛が木から地面に落ちて来た。

落ちた衝撃で痺れているらしい蜘蛛の頭に剣を振り下ろすフライ。

その剣を残った足で防ごうとする蜘蛛、剣が足ごと頭を切り裂く。

少し浅かったのか、蜘蛛が反撃する。

背中の鋭い毛がフライ目掛けて飛んできた、慌てて盾に身を隠すフライ。

「カン、カカン」

軽い音が盾に伝わる、盾を持ったまま横にずれると蜘蛛の首を狙い剣を振り下ろす。

首が切り飛ぶ、討伐達成だ。


「次行くよ、今度は2体だからね。」

と言いながらシフトがさらに奥の蜘蛛を狙い走る、慌ててフライも続く。

時差的に蜘蛛が2体木から落ちてくる。

一体は落ち方が悪く既に瀕死だが、もう一体は飛んで魔法を避けたようだ。

無傷の蜘蛛と正対したフライは、盾を構えて近づく。

蜘蛛が毒針を飛ばすが盾に弾かれて効果がないと感じた蜘蛛が、今度は糸を吐き出した。

糸が盾に絡みつく、糸に引き寄せられるままに蜘蛛に近づいたフライが盾から飛び出し、蜘蛛の頭に剣を振り下ろす。

十分に近づいてからの一撃に蜘蛛も防ぐ手段なく頭を割られて倒れる。

もう一匹の蜘蛛の様子を確認するフライの目にニコニコしながら蜘蛛をマジックバッグに収納する弟が見えた。


昼には森から帰って来た2人は昼食を摂ると教会に向かう。

神父が笑顔で迎える。

この村で本らしい本がるのはここだけだし、以前から学園の過去の入試問題を手に入れられないかと頼んでいたこともあり、シフトが通い詰めていたのだ。

「フライ兄、これが学園の過去の入試問題だよ。これを参考に勉強しよう。」

と言いながら神父を通じて王都から取り寄せた教科書になる本を広げて、

「どれから勉強する?」

と聞く

「どれもわかんね、簡単なものから教えてくれ。」

と答えるフライ。


その日から同じような光景が見られるようになった。


ーー フライ学園に向かう


あれから2年の月日が経ち、フライは見事学園の試験に合格しこれから入学のために王都に向かうことになっていた。

そして妹アップルが家族として増えていた。


学園には寮があるため家を用意する必要はないが、家族が行くたびに宿に泊まるのも不経済だと言うシフトの声で、屋敷を購入することにした。

その頃になると兄弟2人で貯めたお金が金貨3000枚を超えていたのだ。

王都の屋敷と言え金貨1000枚も出せばそこそこの場所のそこそこの家が買える。

そのために今回産まれたばかりの妹と母親を除く男3人で王都に向かうことになったのだ。


フライが試験を受けたのはカージナル辺境伯の領主邸の一室で、金貨10枚を出して受験したのだった。

その時、辺境伯の関係者がドライ一家の異常さに驚いていたのは当然のことだった。

平民が王都の学園を受ける、しかも前払いの授業料を既に貯めているからだ。

噂はあった、開拓村に恐ろしく強い兄弟がいて魔物を狩まくっているとかすごい魔法を使う子供がいてマジックバッグを作っては商人に売っているとかの噂なのだ。

初めはそんな噂を信じる辺境伯ではなかったが、その子供(兄弟)を見て考えを変えていった。


出発の日。

王都へ向かい馬車に乗り込む3人。

馬車自体もこの為に買い揃えたものだった。

さらに身体が大きくなったシフトは、同じく標準よりはかなり大きなフライに馬車の御者作業を教えながら王都に向かって馬車を走らせていた。

「えらくこの馬車は揺れが少ないな」

馬車の中の父親が呟くと

「うん、頑張って乗り心地を向上させたからね。」

と答えるシフト。

どうやら息子は魔法で乗り心地を変えたようだと納得する父であった。


10日後。

予想以上に速い馬車の移動に驚く父、半分ほどの時間で王都についた一行は先ずは学園に入学の手続きをしに向かった。


学園は王城のすぐ傍に建てられていて、初めて王都を訪れた一行でもすぐにわかった。

必要書類と入学金を支払うと窓口対応の職員が

「これが入学までにそろえて欲しいものです。寮に入るならこの日までに申し立ててください。」

と一冊の冊子のような紙の束を差し出した。

それを受け取りながら次は今日の宿泊する宿探しだ。


魔物の素材の買取でお世話になっている商会の本店があると聞いていたので、そこに顔を出して宿探しの事や入学までに用意するものについて相談することにした。

お得意様の相談とあって商会は丁寧に世話をしてくれた。

そこで

「実は、家を購入したいと考えているのですがどこへいったら良いでしょうか?」

とついでとばかりに話を切り出すと

「うちの商会でもいくつか物件を持っています、予算はおいくらでしょうか?」

と担当した者が尋ねる。

多分狩の腕が良い猟師か何かでそこまで金は持っていないだろうと考えていた店員。

するとその平民が

「金貨1000枚くらい、出しても1500枚までかな」

と平民とは思えないほどの額を口にする。

店員はその言葉に半信半疑になり上役に相談することにした。


暫くすると先ほどの店員を連れた紳士然とした店の者が現れた。

「これはカオス村のドライ様何時も良いものをありがとうございます。今回は息子様が学園に入学というおめでたいお話私共も喜んでおります。王都に屋敷を購入したいと伺いましたが間違いないでしょうか?」

と副支配人という名刺を差し出して話を始めた男は利益がわかる男だった。

「ああそうだ、金貨1000〜1500枚で学園に通える場所に家がほいいのだが。」

と答える父親に

「勿論ございます。ただ、家の使用人も雇うことが良いと思いますがどうでしょうか?」

「確かに、息子だけでは掃除や食事の準備にも困りそうだな。」

「はいそうです、しかも下のお子様も学園に通われるのであれば長く仕えるものが必要と考えます。私どもにお任せしていただければ適任者を手配できますが。」

と答える、考え込む父親にシフトが

「父さん、ここはお願いするのがいいと思うよ。使用人の給金についてもここに預けて支払って貰えば面倒な手続きもしないで済むしここに決めようよ。」

「しかしシフト、まだ物件も見てないんだぞ。」

「大丈夫だよ、この商会は今まで取引で誠意のない対応をしたことがないじゃないか、屋敷も人も信用できるよ。」

と言う息子の言葉に

「分かった。全て商会に任せるいくら出せばいいのか?」

と切り出した父に副支配人は

「そうですな、ドライ様の信用に応えるのであれば・・・金貨1600枚で6年分の全てをその後は改めて契約ということで如何でしょうか?」

「う〜ん、分かった。これで頼む。」

とマジックバッグから次々に金貨の入った袋を取り出し、契約を済ませた。

「これで契約は終了です。住めるようになるまでに約1週間かかりますので、それまではこちらの宿にお泊りください。宿代はこちら持ちですのでご心配なく。それと学園に必要な買い物も同時に済ませておきますので、長男様には今から仕立て屋にご同行お願いします。」

とめんどくさい話が全て解決した。


兄は商会の人間に連れて行かれて、父親とシフトは宿泊先の宿に向かった。

途中、商会の男が馬車の性能に驚き色々とシフトに尋ねていたがまたお金になるのかなと思う父ドライだった。




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