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新入生にエール

2009/04/08(水)


中学校の入学式の時、同じ小学校の人がクラスに1人もいないと知ったヨッシーですよ(さみしい


てか、タイトルがもうあれですが・・・。

ちょいとガミさんに巻き込まれましてね。

フラグ回収率が異様に高いことを忘れてました。

というより、昨日の発言がフラグだなんて気付かないです。


きっかけは昨日の時点で、近くの中学校で入学式があるということを、ガミさんが知ってたこと。

俺は家で、ごろごろとしてたわけですが、いつも通りドアがノックされ、ガミさんが来たんです。

また雑談(謎会話)でもすることになるのかなと思ったんですが、違いました。


「これから、中学校に行こうよ」

「え、何で?」

「新入生って色々と大変じゃん?」

「そうかな?」

「だから、エールを送ろうよ!」


ツッコミどころが満載過ぎて、何も言えませんよ。

とりあえず、俺は今まで適当に合わせたりしてましたが、さすがに拒否することに。


「いや、そんなことする義理ねえし!」

「僕らも昔は中学生だったんだよ」

ありがちな良い言葉と思いきや、何か間違ってる気がします。

てか、俺は入学式にエールもらったことないし。

「ついてきてくれるだけで良いからさ」

「いや、俺、何も言わないんだったら、ガミさん1人でいいじゃん」

「それだと恥ずかしいじゃん」

「恥ずかしいなら、そもそもエールを送るなんて言うなよ!」

思わず、リアルにツッコミ入れちゃいましたよ。


そのまま、しばらく行く行かないと揉めてたんですが、時間がないとのことで、とりあえず向かってみようという謎の提案が・・・。

ただ、あまりにしつこいので断るのも面倒になってしまい、しょうがなく行くことにしました。


中学校に到着すると、丁度、入学式が終わったのか、親と一緒に新入生が帰ろうとしてました。

まあ、ガミさんもエールさえ送れば満足するだろうし、好きにさせましょう。


と思ったら・・・


ガミさんはなぜか異様に緊張した様子。

体も震えてるし、見るからに無理そうな感じが・・・。

「ガミさん、大丈夫?」

「だ・・・大丈夫」

「てか、緊張してるなら帰ろうよ」

「緊張してないよ」

「震えてるじゃん」

「これは・・・武者震いだよ」


アニメとかでよくあるシーンを再現しちゃったんだぜ。

というより、リアルにそう言い訳する人、初めて見た。

そもそも、この状況で武者震いしててもおかしいし。

てか、その間も少しずつ新入生は帰っちゃって、減ってるんですけどね。


そこで、ガミさんは決心したのか、大きく深呼吸をしました。

そして、大きく口を開け・・・


「し・・・新入生、ファイト」


声、小さいわ!

しかも、声が裏返って中途半端に響いちゃったせいで、無駄に注目されてるし!


近くにいた親子の間で、

「あの人達、何~?」

「しっ!見ちゃいけません!」

なんていう会話がリアルに展開されるし(これもリアルで聞くのは初めて

そもそも、あの人『達』って何だよ?

一緒にいたせいで、俺まで変な人にされてるよ。


まあ、ここで俺は何かが切れてしまったようで、とにかく変な不審者という印象のまま、帰りたくなかったんですよ。

というわけで・・・


「私達、応援団の者です!新入生にエールを送らせてもらいます!」

ええ、それはそれはヤケクソでしたよ。

とりあえず、体育会系の叫びを生まれて初めてやりました。

てか、今日は初めて尽くしですね。


「中学生活3年間、大変なこともあると思いますが、頑張って下さい!以上!」

「し、新入生・・・ファイト」

「いや、もうガミさんは黙ってて・・・」

俺の助けになろうとして、むしろ足を引っ張ってるガミさんを連れ、その場を後にしました。


てか、これ以上、そこにいたら通報されそうだったしね。

というわけで、今日は災難な1日でした・・・。



今日、入学を迎えた新入生の方へ。

入学おめでとうございます。


その中で、入学式後、変な2人組を見た方へ。

僕らのことは、そっとしておいて下さい・・・。

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