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諦め切れない気持ち

2009/06/24(水)


諦めるってことをあまりしないヨッシーですよ。

だって、そもそも始めなければ諦めるも何もないですからね!(色々とマテ


さて、今日は昨日見つけた唯一の手がかりを追いかけます。

てことで、ガミさんと一緒にハッピーへ手紙を送った人物の家に向かいました。

俺個人としては、トッピーの母親と予想してますが、そうじゃないにしろハッピーを知ってる人物であることは、ほぼ確定です。

進展は確実ですね。

てか、上手くいけばトッピー本人がいる可能性だって、ありますし。


とりあえず、目的地に到着し、早速チャイムを鳴らしてみました。

てか、何の用で来たって言うべきだろうと、チャイムを押した後に気付いたんですけどね。

まあ、きっとガミさんが的確な受け答えをしてくれるさ(また心にもないことを・・・


少しだけ待った後、初老って感じのおばさんが出てきました。

「どちら様でしょうか?」

「トッピーに会いに来ました!」

「あ、すいません。実は、この手紙が届きまして・・・」

俺、ナイスフォローだった気がします。

てか、冷静に考えたら、ガミさんが暴走して、話聞けなくなったら、手詰まりですからね。


とりあえず、今は自分達がこのアパートに住んでるんですってなことと、手紙を返しにきましたといったことを伝えました。

まあ、ついでにトッピーとハッピーを捜してるってのも伝えたんですけどね。

そしたら、案外あっさりと中へ通されましたよ。

今回、何か色々なことがトントン拍子ですね。


「わざわざ来てくれて、ありがとう」

まあ、和風な部屋に通されまして、話をすることに。

「さっきも話したんですけど、彼の部屋で、この手紙を見つけたんです」

まず、ガミさん宅で見つけた手紙を見せました。

「まあ、その・・・中を見てしまったんですけど・・・」

「僕達、この手紙をトッピーに返そうと思ったんです」

「いや、展開早いから・・・」

ガミさん、相変わらず話がワープしますね。


「その後、自分の家にこの手紙が届いていたことに気付いて、何か手がかりがあるんじゃないかと思って来たんです」

「トッピーの手から、この手紙をハッピーに届けるべきだと・・・」

「あ、ガミさん、黙ってて」

てか、1人で来れば良かった(後悔中


俺の話を聞いた後、おばさんは何か穏やかな表情に。

「手紙、見せてもらってもいいかしら?」

「あ、はい」

おばさんは手紙を読み終えると、目に涙を浮かべました。

「ええ、○○の手紙ね」

「あの、つかぬことを伺いますが、お母さんでしょうか?」

「ええ、そうよ」

ワーイ、予想通り!

まあ、おばさんが悲しそうな表情で、そんなテンション上がらなかったんですけど・・・。


「トッピー・・・あ、すいません、○○さんに手紙を返して頂きたいんですけど・・・」

「そうね。せっかくだから、挨拶していって」

そのまま、奥の部屋に案内されまして・・・そこにあったのは仏壇でした。

で、そこに飾ってある写真。

俺、普通に見覚えありました。


俺、人の名前を覚えるのは苦手なんですが、人の顔を覚えるのは結構得意なんですよ。

1度でも会ったことがあれば、次に会った時にどっかで見たことあるな~って感じになりますしね。

そんなわけで、俺は今の家に引っ越してきた時、トッピーと会っていたことを思い出しました。

ただ、気付いたらトッピーはいなくなってて、何も言わずに引っ越しちゃったのかなと思ってたんですが・・・。


「1年前の5月に交通事故で・・・」

このことについては、全く知らなかったです。

近所付き合いを全然してないとは言え、ちょっと自分でもありえないな~と思います。

てか、大家さんも忘れるなよ・・・。


はっきり言ってしまいますと、トッピーは既に亡くなっていました。

俺が今のアパートに引っ越してきてから、1ヵ月後のことだったようです。

ただ、これも何かの縁ということで、俺とガミさんは線香をあげました。


「ハッピーって呼んでる彼女のこと、私も知らなかったの」

おばさんはさらに話してくれました。

「ただ、あの子がこの手紙を持っててね」

差し出してくれた手紙。

それはハッピーからトッピーに向けた手紙でした。

そして、そこには『ずっと待ってる』といった内容が書かれていました。


「あの子の遺品から見つかったのよ。それで、あの子はもういないから、待たなくていいって伝えたくて、手紙を送ったの」

そこで、おばさんは少しだけ笑いました。

「考えてみれば、もう違う人が住んでいてもおかしくないわよね。こんなところまで来てもらって、ごめんなさいね」

「あ、いえ・・・」

てか、暇だから来たってだけですしね。


「あの子は自分に自信を持てない子でね。そして、何より他人を大切にする子で・・・」

正直、トッピーのことはほとんど知らないんで、聞いてもしょうがない気もしましたが、黙って話を聞くことにしました。

「遠距離恋愛に自信が持てないで、こんな手紙を送ろうとしたのね。きっと、あの子は別れを伝えるつもりだったのよ。でも、最後まで迷って、結局伝えることが出来なかったのね・・・」

おばさんの話を聞いて、ガミさん宅に手紙が残されていた理由、全てわかりました。


おばさんの言うとおり、トッピーは自分に自信が持てなくて、そんな気持ちから別れの手紙を書いたんだと思います。

ただ、ハッピーから、ずっと待ってるといった内容の手紙を先に受け取り、迷ってしまったと。

そして、いつか、自分の気持ちに整理が付いた時、この手紙を届けようと、ひとまず、あの場所に隠したんじゃないでしょうか。

で、結果としては手紙を届ける前に、交通事故で、この世を去ってしまったと・・・。


「ヨッシー!」

「ん?・・・え!?」

ガミさん、号泣ですよ。

全く、涙もろいにもほどがあります。

「この手紙、トッピーの代わりに、僕らがハッピーに届けようよ!」

「は!?」

「だって、ハッピーは今もトッピーを待ち続けてるかもしれないんだよ!だったら、今、この手紙を届けるべきなんだよ!」


確かに、ガミさんの言うとおりかもしれません。

でもですね・・・。

「ハッピーの今の住所、わかりますか?」

「あの子は知ってたと思うけど、私はわからないわ。今も、あのアパートにいると思っていたぐらいだから・・・」

こうなると、正直厳しいです。


と、そこで視線を軽く移動させましてね。

・・・ルービックキューブが置いてある?

・・・え!?


「おばさん、あのルービックキューブって・・・?」

「ああ、あの子が好きだったのよ」

いや、待て!

何だよ、この展開!?


この時、ガミさん宅でルービックキューブが勝手に戻る理由、トッピーが原因かもしれないなんて感じたんですが、どうでしょう?

いくらなんでも出来過ぎですかね?

でも、そうだとしたら・・・やることは1つです。


「わかった!俺も協力する!」


幽霊とか、そういったこと信じてないって言ってますけど、1%ぐらいは信じる気持ちもありますからね。

トッピーの思いを、うちらの手でハッピーに伝えれば、ガミさん宅の怪奇現象もなくなるかもしれません。

そんな気持ちが、俺の背中を押しました。


「すいません、この手紙の件、任せてもらえないでしょうか?」

俺の提案におばさんは驚いてましたが、すぐ笑顔に。

「ええ、お願い」

その言葉に、俺は気合を入れるようにうなずきましたよ。


とはいえ、ハッピーをどうやって見つけましょうかね?

正直、手詰まりになってる感もあるんですよ。

でも、トッピーとハッピーの、お互いに諦め切れなかった気持ち。

そして、ガミさんと・・・俺の諦め切れない気持ち。

俺がこんな気持ちを持つの、結構珍しいし、ちょっと頑張ってみたいんですよ。


というわけで、まだまだ終わらせないと気合を入れてみた1日でした。

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