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ラストチャンス

2009/06/12(金)


前も軽く書きましたが、学校行きたくないなら、行かなくてもいいんじゃね?って思ってるヨッシーですよ(投げやり発言

まあ、そんな気持ちがあったんで、傍観してる感じなんですけどね。


さて、明日が修学旅行ということで、スポドリ説得、ある意味、ラストチャンスです。

まあ、修学旅行に行かなかったとしても、学校へ行くよう、また説得することは可能ですけどね。

すっかり恒例となってますが、とりあえず今日もコンビニで待ち伏せ。

しかし、スポドリが来ないということで、そのまま家に向かいました。


到着し、チャイムを鳴らすと・・・スポドリキター。

もう半ば諦めモードで、スポドリはうちらを迎えてくれました。

てか、今回、アップルはどんな風に説得するか、全くわかりませんが、任せてみましょう。


「また学校に来いって話?」

「違うよ」

「じゃあ、明日の修学旅行に・・・」

「それも違うよ」

・・・ぇ?

アップル、何の話をする気なんでしょう?


「僕・・・もう学校行かない。明日の修学旅行も行かない」

・・・!?

「いや、アップル、何を・・・?」

「ヨッシー、アップルに任せようよ!」

いつも空気が読めないガミさんに止められちゃったんだぜ(軽く屈辱


「アップル、何言ってんだよ?」

「僕の学校へ行く理由・・・スポドリに憧れてたからだよ!」

その言葉に、スポドリは驚いている様子でした。

てか、俺も驚いたわけですが・・・。


「スポドリ、成績いいし、運動だって出来るし・・・」

「そんなことねえよ」

「それに友達だって、たくさんいるし・・・」

「俺のことを理解してる奴なんていねえし、浅い付き合いだよ。本当の友達なんて、俺にはいねえし・・・」


その時のスポドリがちょっと寂しそうでしてね。

スポドリ、自分のことをあまり話さないというか、弱みを見せないタイプだと思ってたんで、ちょっと意外でした。

「スポドリ、嘘つかないでよ!」

おっと、ここでまさかのガミさん参戦です。

てか、ついさっき、アップルに任せようって言ってなかったっけ?


「スポドリ、本当は・・・」

「ガミさん、僕が話します!」

今日のアップル、やっぱり強気ですね~。

「うん、そうだね」

ガミさんも、すぐ引きました。

お、今日はガミさんも珍しく空気読んでるね~。

まあ、空気読めてるなら、そもそも参戦するなよって気もしますけどね。


さて、アップルは何を言うんでしょう?

「僕、友達あまりいないし、だから、スポドリに憧れて・・・」

「だから、俺の周りにいる奴なんて、本当の友達じゃ・・・」

「だったら、僕が本当の友達になるから!」


アップルの言葉に誰も何も言わず、少しだけ沈黙が。


「・・・おまえ、よくそんな恥ずかしいこと言えるな」

スポドリ、呆れてるし。

「そうだよ!アップルがスポドリの本当の友達になってくれるよ!」

てか、ガミさん、やっぱりでしゃばってるし!

全然空気読んでないじゃん(前言撤回します


ちなみに、この時、デジャヴというか、前にこんなことがあったような~と思いましてね。

ガミさんとアップルがゴチャゴチャと説得してる間、思い返してみたんですよ。

そして・・・あ、俺も参戦出来る!(ぇ


いや、今までうだうだと参加してませんでしたが、どちらかというと、参加出来なかったんですよ。

とりあえず、学校へ行く(行ってた)理由も何もないし、学校へ行かなくてもいいじゃんって思ってたし。

でも、俺、思い出しちゃったんですよ。

自分にも理由があったって。

てことで、ヨッシー、いきまーす!


「スポドリ!」

「はい?」

「自分のこと理解してくれようとしてる奴がいれば、学校、楽しいよ」

中学3年の時、そんな人がいたことを、ふと思い出したんです。

途中で向こうが引越しちゃったから、半年ほどの付き合いだったんですけどね。


「アップル、普通にいい奴じゃん。結構、楽しいもんになるんじゃねえの?」

さあ、かなり適当な意見ですが、どうでしょう?

とはいえ、スポドリは俺のことを兄貴と言って慕ってくれてるし、これは成功フラグだと思うんです。


「それを理由に、学校へ行けばいいじゃん」

「俺は・・・それを理由には出来ないです」

・・・まさかの失敗(グスン

てか、こんな土壇場でやる気になったとこで、意味ないよね。

「俺は、やっぱり、学校へ行く理由なんてないです」

スポドリの説得、俺も出来ずってやつです。

俺、マジで今回は役立たずだ~。


「スポドリ、理由あるよ!」

と、ここでガミさん。

「うん、あるよ!」

お、アップルも行きます。

結束の力って奴ですかね?(俺のターン!


「何?」

「さっき、アップルが言ったじゃん?」

ガミさんの言葉にアップルはうなずきます。

え、てか、打ち合わせなしで意思の疎通が測れてる?

俺、ガミさんと意思の疎通が測れたことなんてないのに、アップルすげえな(尊敬

でも、2人は一体何を考えてるんでしょうかね?


「スポドリが学校へ行かないなら、僕も学校へ行かないって言ったじゃん」


・・・へ?


「僕が学校へ行くためには、スポドリが学校へ行かないといけないんだよ!それがスポドリが学校へ行く理由だよ!」


・・・何そのメチャクチャな理由!?

てか、今更だけど、アップルもガミさん同様、奇抜な発想の持ち主ですよね。


さて、スポドリの反応はというと・・・爆笑中(ぇ

腹を抱えて笑ってますよ。

しばらく、話が出来ないほど笑ってましたが、少しだけ落ち着きを取り戻すと、スポドリは深呼吸をしました。

そして・・・


「わかったよ」


この時、俺はスポドリの言葉の意味、理解出来なかったです。

まあ、色々な意味でね・・・。

「どういうこと?」

アップルやガミさんも理解出来ていない様子。

そこで、スポドリは大きく息を吸いました。


「とりあえず、明日の修学旅行、行ってやるって言ってんだよ」


・・・しばらく沈黙。


「やった~!」

で、歓喜の叫びです。

まあ、喜んでるのはガミさんとアップルだけで、俺は驚きの方が強かったんですけどね。

何をどうして、そんな風に心変わりしたんだか・・・。


でも、とりあえず、その後、アップルとスポドリは明日の待ち合わせ時間とかを決めてました。

ところで、ずっと学校行ってなかったのに、いきなり修学旅行に参加するってのは可能なのかな?

てか、それが不可だと、今までの苦労が水の泡なんですけどね。


というわけで、無理だと思ってたのにスポドリを説得出来ちゃった1日でした。

結局、俺は最後まで役立たずでしたね・・・。

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