彼が正義の味方です
2009/05/21(木)
正義の味方と聞くと、語尾に『マン』が付いてるイメージを持つヨッシーですよ。
必ずしもそうじゃないんですけど、何となくそう思いません?
さて、昨日の件で説教を受けることになってるため、ガミさんと一緒にケイさんの交番に行きました。
普通に逃げようかなとも思ったんですけどね。
国家権力には逆らえないってやつです(ぇ
「おまえら、俺が来なかったら、どうなってたか、わかってるのか!?」
ガミさんを置いて、逃げてたと思います(マテ
まあ、そんなこと言えるわけもなく、ケイさんの言葉に都度、ごめんなさいを連呼してました。
「でも、ケイさん、よく来てくれましたね!」
ガミさんはいつも通りでしたけど・・・。
てか、とばっちりが来ても嫌なんで、大人しくしててもらいたいんですが・・・。
「昨日、ネットを探してみたら、おまえらの言うとおり、書き込みがあった」
あ、一応、見てくれたんですね。
「あと、近くのコンビニで不審者の噂を聞いたんだ」
これも、俺が流した情報を聞いたってことでしょう。
俺の策、何だかんだで効果発揮してたんじゃん!
「ヨッシー、作戦上手くいったね!」
「・・・え?」
「掲示板に書き込みしたり、コンビニで注意を言うように頼んだり・・・」
「全部、おまえらの仕業だったのか!?」
うわ、まずい流れになってる!?
「いや・・・僕じゃなくて、ヨッシーのアイデアです」
しかも、俺だけのせいにされてる!?
まあ、ガミさんの言ってることも嘘ではないから、しょうがないと思うけど、少しは空気読んで欲しいです・・・。
「たく・・・」
ケイさんは呆れているのか、しばらく黙ってました。
と、その時、
「ケイさん、素直じゃないですね」
ケイさんの同僚が笑い出しました。
「昨日、2人が張り込みに行くって話してるのを聞いて、行くことにしたんじゃないですか」
・・・ぇ?
「私が夜、パトロールに行くって言ったのに、心配だから自分が行くなんて言って・・・」
「おい、ばらすんじゃない!」
ケイさんは顔を真っ赤にしてました。
今まで、全くと言っていいほど、やる気を見せていなかったし、昨日も偶然あの場所にいただけかと思ってましたが、ちゃんとうちらの話を考えてくれてたんですね。
そして、しっかりと助けてくれたわけです。
「ケイさん、君達を危険な目にあわせちゃいけないって言って・・・」
「パトロールに行ってくる。おまえらも来い」
ケイさんは逃げるように、うちらを連れて、その場を後にしました。
「あいつの言ったこと、全部嘘だからな」
そう言いつつも、ケイさんは相変わらず顔が真っ赤でした。
「ケイさん、ありがとうございます」
俺は、とりあえず礼を言いました。
で、ガミさんはと言うと・・・
「ケイさん、やっぱり正義の味方だったんですね!」
ぇ~。
ただでさえ、照れてる感じのケイさんに、これはないでしょ。
こんなこと言ったら、怒っちゃうんじゃない?
てことで、恐る恐るケイさんを見ると・・・
「正義の味方か・・・それもいいかもな!」
ケイさん、ノリノリやん!
「そういえば、事件の捜査とかは刑事の仕事だからな」
「え?」
「今回のこと、基本的にお巡りの仕事じゃないんだよ。まあ、夜のパトロールを強化するぐらいなら、やるかもしれないけどな」
言われてみれば、そんな話、聞いたことあるかもです。
ドラマなんかでも、聞き込みとか張り込みっていうと、刑事がやってますもんね。
「一応、おまえらの話を上に伝えたんだ。でも、上はすぐ動いたりしないからな。だから、昨日はしょうがなく俺が・・・」
ケイさんは素直に協力するのが恥ずかしかっただけなんですね。
まあ、ちゃんと協力するって言ってくれれば、うちらが張り込みするなんてこともなかったっぽいんですが、それはそれと考えましょう。
「ケイさん、本当にありがとうございました」
「まあ、俺も、おまえらに感謝しないといけないからな」
「え?」
「何で、この仕事をやろうと思ったのか、おまえらのおかげで思い出したんだよ」
「正義の味方になりたかったんですよね!?」
うん、ガミさん、少し黙ってようぜ。
「まあ、そんなとこだな」
と思ったら、正解しちゃったよ!?
「全く関係ないおまえらが不審者を捜してるのに、俺が何もしないわけにはいかないって思ったんだ」
「え?」
「俺も一応、みんなの安全を守りたいなんて思って、この仕事を始めた口だからな」
ケイさん、やる気ないように見せて、実はメチャクチャ熱い人じゃん!
真にやる気がない俺とは違いますね(ぉぃ
その後、ケイさんに家まで送ってもらい、別れることに。
「これから、何か困ることがあったら、いつでも相談に来い」
ケイさんの言葉、とても頼もしかったです。
まあ、今、困ってることっていうと、隣に変な人が住んでるってことぐらいですかね(マテ
「じゃあ、またな」
「ケイさん、お仕事頑張って下さい!」
ガミさんの声援に、ケイさんは少しだけ照れくさそうな様子でした。
でも、その姿は少しだけ、正義の味方って感じでしたよ。
というわけで、何かと役立ちそうな、国家権力を手に入れた1日でした(いや、そこまでは・・・
今回で『正義の味方』は終了です。
とはいえ、ケイさんとは今後、何かと関わる事になりますので、今回の事はあくまで出会いの話と思って頂ければ、幸いです。
また、作中において、警察がやる気を持って仕事をしていないような描写がありますが、照れ隠しで全体的に悪く言うケイさんと、適当に物事を見るヨッシーにより、数倍増しで悪く見えているだけですので、誤った解釈をされないよう、よろしくお願いします。
ちなみに、ここで投稿するにあたり、多少の修正を加え、描写を細かくしようと考えまして、近くの交番を訪れました。
「交番勤務について簡単に話を聞きたいんですが……」
なんて無茶な申し出をしましたが、そんな自分の事を快く受けてくれた優しいお巡りさんに、この場を借りて感謝の言葉を贈ります(見ない可能性が高いですが)。
ただ、色々と話は伺いつつも、結局、修正せずにそのまま投稿していますので、その点は、ご了承下さい(ぉぃ
長くなりましたが、俺ガミはまだまだ続きますので、今後もお楽しみ下さい。