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不審者情報あり

2009/05/11(月)


今日は意地でも走ることにしたヨッシーですよ。

昨日の話だと、今日も職場見学があるとか言ってたけど、そんなのはスルーです。

てことで、出発。

「あ、ヨッシー!」

・・・!?

俺の家、盗聴器でも付いてるんじゃないかというぐらい、ガミさんとの遭遇率が高いんですけど・・・。


しかし、今日は意地でも走ると決めたんだ!

てことで、逃げます!

「おお、ガミさん、ヨッシー!」

・・・!?

いや、何でケイさんがここにいるわけ?

「今、パトロール中なんだ。一緒に行かないか?」

「はい、丁度、遊びに行こうと思ってたんです!」

「そうか、奇遇だな!2人とも、ついてこい!」

「ぇ~」


今日も走れないみたいです・・・(グスン

まあ、歩くだけでも、靴慣らしは出来るからいいけどさ。

てことで、結局、ケイさんと一緒にパトロールへ行くことに。

てか、パトロールって、ちゃんと効果発揮してるのかな~と思いまして。


「ケイさん?」

「何だ?」

「パトロール中に誰か捕まえたりしたことありますか?」

「いや、そんな危険なこと、するわけないだろ」

「ぇ?」


俺、すごい問題発言を聞いちゃったかも。


「捕まえないんですか?」

「だって、こっちは1人だ。危険だろ」

「あ、はあ・・・」


いや、だったら2人でパトロールしろよ!

こんなこと聞いたら、ガミさんの憧れが・・・

「大変なんですね~」

・・・壊れることはないみたいです。

てか、ちゃんと話聞いてないだろ!


そんなこんなで特に何もないままパトロールは終わり、交番へ。

「そういえば、最近この辺で不審者が出てるらしい」

「そうなんですか!?」

ガミさん、とても食いついてます。


てか、不審者って表現、大雑把ですよね。

不審な人はみんな不審者じゃないですか?

例えば、入学式に中学校前で新入生にエールを送ってた2人組だって、十分不審者だし(それ、あなた達です

そんなことを考えつつ、詳細を聞くことに。


「不審者って、どんな感じなんですか?」

「夜、不意をついて襲ってくる通り魔みたいなものらしい」

「はあ・・・」

それなら、不審者じゃなくて、通り魔でいいじゃん。


「切り付けられたりするってことですか?」

「いや、ヌンチャクで殴りかかってくるようだ」

「ぇ?」

・・・ヌンチャク?

うん、それは不審者だ(とても納得

てか、ヌンチャク振り回してたら、不審すぎて目立ちそうなんですが・・・。


「ケイさん、夜のパトロール強化しますか?」

「まあ、遭遇しても応援呼べばいいし、今まで通りでいいだろ」

適当すぎるよ!

「わかりました」

同僚もわかるなよ!


その後もケイさんと同僚は、ガミさんの言う正義の味方とは程遠い会話を展開してましたよ。

これじゃ、さすがにガミさんの憧れも・・・

「お巡りさん、色々と考えてるんですね~!」

・・・ガミさんの憧れ、異様に頑丈なんですけど。

それ以前に、どう頑張って聞いても、ケイさん達が色々と考えてるようには聞こえないし。


そんなこんなで、しばらくそこで待機した後、俺とガミさんは帰ることに。

その帰り道。

「ヨッシー!」

「ん?」

あ、ガミさんがハイテンションだ。

何か、嫌な予感が・・・。


「ケイさんの力になるため・・・僕らで不審者を捜そう!」

やはり、そう来ましたか。

さてさて、この頼みはどうするべきか?

まあ、ここは断るとこですよね。

身の危険だってあるし。

てことで、上手く断りましょう。


「ガミさん、うちらが動いたとこで、不審者は見つからないと思うし・・・」

「やる前から諦めないでよ!」

・・・ぇ?

「僕とヨッシーなら出来るよ!」


・・・そうか、俺が間違えてたよ。

ガミさん、俺は君と一緒に・・・って、なるわけねえだろ!

たく、いいこと言ってます空気に騙されそうになっちゃったよ。

そもそも、出来る出来ないの問題じゃなくて、やりたくないし。


「てか、普通に危険だって・・・」

「じゃあ、僕1人で捜すよ」

・・・いや、それは死亡フラグじゃね?

まさか、不審者を捕まえたら、好きな人と結婚しようとか考えてないよね?


とまあ、しばらく説得しまして。


「わかった、俺も一緒に捜すよ」

「ヨッシー、ありがとう!」

やっぱり、俺が折れました(グスン


てことで、明日から不審者捜索をすることになった1日でした。

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