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色々と来ますね

2011/10/16(日)<1>


ちゃっかり、明日が誕生日のヨッシーですよ。

てことで、今日は25歳でいられる最後の日です。

昔、誰かから、自由にしていられるのは25歳までだなんて言葉を言われた記憶があります。

その自由にしていられる最後の日に、自分がここにいるというのは何だか出来すぎですね。

まあ、そういうことなら、今日はただ楽しみましょう!


とりあえず、今日は昼ぐらいから祭りが始まります。

なので、ガミさんなんかは早い時間から下準備を始めてました。

そして、自分はホノ達と一緒にリハーサルをしましてね。

「すごく良いと思います!」

今日も来てくれたミサから絶賛されましたが、うちらとしても良い感じだと思ってますからね。

あとは本番で、この通り出来るかって問題だけです。

と思いましたが、もう1つありましたね。


「ガミさんへのサプライズも準備を進めようかね」

概要というか、ある程度、何をするかってのは決まってるんですが、詳細までは決めてないですからね。

今更な気もしますが、ちゃんと考えてみます。


「何かするんですか?」

そういえば、ミサには伝えてなかったんですよね。

てことで、軽く説明しましてね。

「ガミさんには内緒だからね」

「はい、わかってます。私、口が固いので大丈夫ですよ!」


・・・えっと、何を持って口が固いなんて言えるの?

数々のサプライズをばらしてきた実績があるのにさ・・・。

まあ、ミサには自覚がないってことですからね。

またうっかり言っちゃわないように気を付けておきましょう。


あと、ヒロにも改めて連絡してみましてね。

「実はセキさんにお願いして、用意してもらったものがあるんだよ」

ヒロの方でも準備を進めていたようで、今回のサプライズにピッタリなものを用意してくれてました。

「ただ、準備に時間がかかるから・・・」

「じゃあ、ミサに手伝いを頼んでおくよ。俺とかはステージに立つから、状況とかわからなくなっちゃうし」

「うん、わかった」

「あと、セキさんも来るんだよね?せっかくだから手伝ってもらおうか」


てことで、ヒロとの電話を切った後は、セキさんに連絡しましてね。

「話は聞いたよ。僕も行くから手伝うね」

「はい、お願いします」

てか、いつの間にか協力者が増えてるのは嬉しいですね。


「ねえ、提案があるの。これを弾くのはどう?」

そこでホノがサラッとある曲を弾きましてね。

「簡単に弾けるし、良いでしょ?」

「ああ、良いね。ちょっと練習しようか」


てか、このタイミングで色々とアイデアを出しても、練習時間が短いんで、かなりリスキーなんですけどね。

てことで、この辺でアイデアを出すのはやめて、あとは詳細を詰めるだけにしました。

まあ、色々とアバウトな点があるんですけど、いつも通り臨機応変で何とかしましょう(適当ですね


そんなこんなでリハーサルが終わり、うちらはライブをやる場所に行きましてね。

控え室みたいなとこに楽器を預けました。

そんで、実行委員から、集合時間なんかの説明も受けましたよ。

てか、参加するバンド、5組ほどいるみたいですね。

ちなみに演奏する順番はクジで決める感じでした。

うちはホノがクジを引きましてね。


「最後になったわよ」


ああ、最後ですか~。

・・・って、1番引いちゃいけないとこだよ!

絶対、緊張するし!

とはいえ、決まっちゃったものは、しょうがないんで諦めます・・・。


それから、ガミさん達と合流しましてね。

「今日は時間も長いし、たくさん手伝うから」

「うん、ありがとう」

昨日、結構遊んだし、今日はガミさんの手伝いを中心にするつもりですよ。


そんなこんなで、祭り2日目が始まる時間になりました。

「今日も、皆さんで楽しいお祭りにしましょう」

てことで、またマツさんの挨拶で祭りが始まりましたよ。

まあ、上で書いた通り、自分はガミさんの手伝いを始めたんですけどね。


「ガミさん、ヨッシー!」

「お久しぶりです」

みーちゃんとあーくんが来ましたよ!

まあ、付き添いって感じで一緒にみーちゃんの母親もいたんですけどね。


「ヨッシー、ライブ頑張ってね」

「いや、ライブは夕方からだし、うちらは順番最後だから遅くなるかもしれないし・・・」

「お母さんが一緒だから大丈夫だよ!」

てか、ギャラリーが増えると緊張するから、あまり集まらないでほしいんですけどね。

「祭り、楽しんでってね!」

ガミさんがそう言うと、みーちゃん達はどこかに行っちゃいました。


それから少し経ちまして。

「兄貴!」

「こんにちは」

スポドリとアップルです。

「ああ、ルリがどっかにいるよ」

「あいつがいると面倒なので、今日は2人で・・・」

「誰がいると面倒だって?」


・・・てか、普通にルリが近くにいたし!

まあ、スポドリ達を待ち伏せしてたようにも見えますけどね。

とりあえず、スポドリとルリがケンカを始めて、それをアップルがなだめるという、いつも通りなパターンになりつつ、3人で祭りを回るようですね。


それからまた少し経ちましてね。

「頑張ってるな」

「みんな、連れてきたよ」

ケイさんとレミさんと、レミさんとこの子供達が来ました。

てか、これだけいると遠足みたいですね。


あと、答えは予想出来るんですけど、一応、質問しちゃいます。

「ケイさん、仕事の方は・・・」

「今、聞き込み中だから大丈夫だ」

うん、予想通り、サボってきたようですね。


「みんな、迷子にならないようにね」

てか、これだけ人が多いと、迷子とか出るだろうなと心配だったんですけど。

「私とケイ君がいるから大丈夫」

みんなレミさんとケイさんに懐いてるし、大丈夫ですかね。

とはいえ、気を付けてほしいです。


そんで、それからしばらくした後のことです。

「ガミさん、久しぶりね!」

エリさんが来ました。

てか、片手にはビールを持ってますね。


「ヨッシー、飲まないの?」

「いや、この後、歌うんで勘弁して下さい」

酒とか飲んじゃうと、声が出なくなっちゃいますからね。

少なくともライブが終わるまでは控えます。

まあ、エリさんは残念そうにしてましたけど。


そして、エリさんと話してたとこで、

「ここにいたんだね」

セキさんも来ました。

「久しぶりだな」

「会いたかったですよ」

ついでに、ワタルとミホも一緒ですよ。


「みんな、来てくれてありがと!」

これにはヒロが喜んでました。

「後で僕らが手伝うからね」

そんなことを軽く小声でヒロに伝えてから、セキさん達はエリさんと一緒に行っちゃいました。


さらにその後のことです。

「ヨッシー、頑張ってるね」

「こんにちは」

トラさんとサイさんまで来たし!

「わざわざ来てもらって、すいません」

「いや、俺は家族と遊びに来た形だよ」

「ライブやるんですよね?頑張って下さいね」

それだけ言って、トラさん達は早々と行っちゃいました。

まあ、何か仕事を忘れて楽しめるよう、気を使ってくれたみたいですね。


てか、この間、お客さんも来まくりで普通に忙しい感じだったんです。

俺が手伝いに入って、やっと回せてる状態ですよ。

まあ、ミサもいるんですが、みじん切りにするものがないんで、正にいるだけですしね。

「ヨッシー、ライブもあるんだから休みなよ」

「いや、でも・・・」

俺が休むと回せないじゃんと思ったんですけどね。


そこで、犬の鳴き声が聞こえたんです。

「こんにちは」

あ、大家さんとポチじゃん!

「来てくれたんですね」


・・・てか、今、うちのアパート誰もいないから、泥棒とか入りたい放題じゃん(ぇ

ちなみに、異様に知り合いが来ることについて、その理由はすぐわかったんで、あえて書かないでいました。

まあ、簡単にわかることなんですけど。


「アッキーちゃんに呼ばれて、来たのよ」

大家さんの言葉で、ああ、やっぱりな~と思いました。

てか、アッキー、人集めというか、宣伝も得意ですからね。

さっきから異様に客が多いのも、アッキーが絡んでる気がします。

とはいえ、ガミさんとしてはたくさんの人に自分の料理を食べてもらえるってことで、嬉しいでしょうね。


なんて思っていたところ・・・

「楽しそうね。私も手伝って良い?」

大家さんから嬉しいお言葉が!

てことで、早速お願いしましてね。

てか、今まで知らなかったんですが、大家さん、メチャクチャ料理上手いです。

ついでに、学園祭やらを思い出せて楽しいなんてことも言ってくれてますし、大助かりですよ。


そんなわけで、自分は休憩がてらポチとじゃれてたんですけどね。

「大繁盛だね」

「ここまでいくとすごいな・・・」

アッキーとバネが来ました。

そういえば、バネはアッキーに気があるんじゃないかな?といった話が前にありました。

その件について、今回、特に近況を書いてないじゃないですか?


その理由は、特に報告することがないという状態だからです(ぇ

バネはあまりアタックかけないし、アッキーも気付かないしという、残念な状態が続いてるというわけですね。

それにしても、アッキー、俺のことを散々鈍感って言ってたけど、人のこと言えないじゃんって感じですね。


それはさておき、質問してみます。

「てか、アッキー、ここの宣伝とかしたの?」

多分、そうだろうと思いつつ、聞いてみた形なんですけどね。

「私は何も宣伝してないよ」

「え?」

ちょっと、意外な答えが返ってきました。


「まあ、何でこんなことになってるかは知ってるけどね」

と思ったら、やっぱり何かしら絡んでるようですね。

「何でだよ?」

「それは秘密。後のお楽しみだから」

「は?」


てか、もったいぶられると、逆に知りたくなるんで、詮索したんですよ。

でも、アッキーは一向に教えてくれない様子でして、途中で諦めちゃいました。

とりあえず、後でわかるってことですしね。


「そういえば、そろそろ時間じゃないの?」

「え?」

まあ、アッキーの言葉で、今の時間を確認しましてね。

あ、バンドの集合時間、普通に過ぎてる(ぉぃ

てか、アッキー、ライブやるわけじゃないのに、よく知ってますね。

さすが、情報収集能力に・・・なんて感心してる場合じゃないですね。


「あ、ヨッシーさん!」

そこで、マツさんの声が聞こえましてね。

「ああ、集合時間でしたっけ?でも、順番的に最後だから、すぐじゃなくても良いですよね?」

「え、これからリハーサルですよ?」

「リハーサル?」

まあ、ライブとか初体験なんで、知らなかったんですが、各楽器の音量調整なんかをするため、事前に音出しをしておくそうです。

それがいわゆるリハーサルだそうなんですけどね。

てか、荷物を預けた時、そんな説明もしていたそうですが、慣れてなかったんで、ちゃんと聞いてなかったみたいです(ダメジャン


「すいません、すぐ行きますね」

てことで、行こうとしたんですけど。

「ホノさん、一緒じゃないんですか?」


・・・え?


「一緒じゃないけど・・・いないんですか?」

「はい、こっちには来ていなかったので、ヨッシーさんと一緒だと思ったんですけど・・・」

そこで、ちょっと考えましてね。

とりあえず、ホノに電話してみたんです。

でも、なかなかホノは出なくてですね。

しばらく経って、やっと出てくれました。


「あ、ホノ?今どこにいるの?これからリハーサルで・・・」

「・・・ヨッシー、迎えに来てもらっても良い?」

「え?」

てか、何かホノの様子がおかしくてですね。

とりあえず、どこにいるかだけ聞いて、電話を切りました。

「ごめん、ホノを連れてくるって、アツとエンに伝えておいて下さい」

まあ、マツさんは色々と心配してましたけどね。

無理やり納得させました。


そんなわけで、本番直前なのに、またもやトラブルが発生してるらしい1日の途中でした。

全く、こっちに来るとホント忙しいですね・・・。

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